「高姫」の版間の差分
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*** [[梅公]]の歌〈虱殺しに諸人を 一人も残さずウラナイの 教の道に引き入れて 鼻高姫や黒姫の〉 | *** [[梅公]]の歌〈虱殺しに諸人を 一人も残さずウラナイの 教の道に引き入れて 鼻高姫や黒姫の〉 | ||
*** 池の中の声([[月照彦神]])〈血筋だ系統だと申して、それを鼻にかけ、威張りちらすものだから、お山の大将おれ一人式だ。誰一人として其方の力になる者は一人もあるまいがな〉〔{{rm|29|8|高姫慴伏}}〕 | *** 池の中の声([[月照彦神]])〈血筋だ系統だと申して、それを鼻にかけ、威張りちらすものだから、お山の大将おれ一人式だ。誰一人として其方の力になる者は一人もあるまいがな〉〔{{rm|29|8|高姫慴伏}}〕 | ||
* 屁理屈を捏ねる。教えが支離滅裂。知ったかぶりをする。 | |||
** [[国彦]]の高姫に対するセリフ〈ツベコベと能う八釜敷く吐す婆だな。貴様は偉さうにツベコベと小理窟を並べよるが〉〔{{rm|15|9|薯蕷汁}}〕 | |||
** 高姫の[[紅葉姫]]に対するセリフ〈此間は御主人様はお気の毒な事で御座いましたなア(略)大江山の鬼雲彦の部下に捕へられ嬲殺しにお遭ひなさつたさうだが〉。高姫は、紅葉姫の夫・秋山彦が殺されたと思っている。しかし実際には殺されていない。紅葉姫は〈秋山彦はピンピンして居りますよ〉。高姫は〈それは貴女身魂の因縁をご存じないからソンナ理屈を仰有るが(略)一旦大江山に囚はれ死ンだ処を、此高姫が日の出神の水火《いき》を遠隔の地よりかけて、神霊の注射をやつたから生返つたのだよ〉と屁理屈を捏ねる。〔{{rm|16|11|宝庫の鍵}}〕 | |||
** 高姫が子分の[[シャル]]に改心せよと説教をしている。高姫は〈日の出神の生宮の申した事は一分一厘毛筋の横巾程も間違ひは厶らぬぞよ〉と自分の言うことは絶対正しいのだから自分に従えと威圧する。それに対してシャルが反論する。〈高姫さま貴女の仰有る事は、一から十まで間違ひだらけぢやありませぬか。一つだつて貴女の仰有つた事が的中した事が無いぢやありませぬか。(略)明日は日輪さまを出してやらう、若しこれが間違つたら日の出神は此世に居らぬぞよ……と啖呵を切つて置きながら、其日になるとザアザアと雨が降り、そこらが真黒けになつたぢやありませぬか。其時になつてお前さまは何んな顔をなさるかと考へて居れば……アア日の出神様御苦労様で厶います。日輪様がお上りなさらないのも御無理は厶いませぬ。此高姫の傍には身魂の曇つたものがシヤツついて居るから、仕様が厶いませぬ……とか何とかうまい理窟をつけて澄まし込んで厶るのだから、私も愛想が尽きました。よう考へて御覧なさい、たとへ私が極悪人であらうとも一人の為にお日様が出なかつたり、空が曇つたりするやうな道理がありますか、万一私に曇りがある為に天地が曇るのなら私の一挙一動は天地に感動して居るやうなもの(略)お前さまは私の悪口を云ひ乍ら私を天地まれなる比類無き英雄豪傑にして下さつたやうなものだ〉。 | |||
** 高姫に関する説明〈悪即ち地獄に於ける者は悪心を以て悪を行ひ、又悪を以て総ての真理を表明したり、説明せむとするものである。故に其(注・高姫の)説明には矛盾撞着支離滅裂の箇所ばかりで、正しき人間や精霊の眼から見れば、実に不都合極まるものである〉〔{{rm|56|6|高圧}}〕 | |||
** 〈此世を救ふ義理天上 日の出神の生宮と 信じ切つたる高姫は(略)冥土へ来る精霊を 三途の川の脱衣婆の 気取になつて点検し 一々館へ連れ帰り 支離滅裂の教理をば 口角泡を飛ばせつつ 一心不乱に説き立てる〉〔{{rm|56|7|高鳴}}〕 | |||
* 減らず口、憎まれ口を叩く。負け惜しみを言う。 | |||
** [[如意宝珠の玉]]を持って逃げた高姫と[[青彦]]を[[鬼武彦]]は左右の手にぶら下げて[[秋山館]]に帰って来た。鬼武彦は二人を玄関にドサリと下ろした。すると高姫は〈アヽ鬼武彦殿、御苦労であつたのう、お蔭でお土も踏まず、宙を駆けつて楽に参りましたよ。ホヽヽヽ〉と負け惜しみを言う。〔{{rm|16|14|鵜呑鷹}}〕 | |||
** 〈窺ひ見れば高姫の 腕は血潮に染りつつ 団栗眼を怒らして 面をふくらせ何事か 囁く側に蜈蚣姫(略)玉治別の一行は 探ね来りし高姫の 所在を知つた嬉しさに 真心こめていろいろと 言依別の命令を 完全に委曲に宣りつれど 心ねぢけし高姫は 情を仇に宣り直し 相も変らず減らず口 叩いてそこらに八当り 憎々しげに罵れば〉〔{{rm|24|9|神助の船}}〕…これは{{rm|24|8|島に訣別}}の出来事を回顧した歌。 | |||
** [[常彦]]の高姫に対するセリフ〈高姫さまの勝手になさつてもよいが、こんな所で分りきつた負惜みを出し、へらず口を叩き、船長に憎まれたら大変だぞ〉〔{{rm|28|20|鉈理屈}}〕 | |||
== 家族 == | == 家族 == | ||