天祥山

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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天祥山(てんしょうざん)は、

(1) 霊界物語に登場する山。高砂島巴留の国にある。[1]

(2) 霊界物語第29巻第18章の章題。

本項では(1)について解説する。


概要

主なエピソード

第29巻第17章から第19章にかけて、天祥山(特に山中のハンドの滝)が舞台となる。

高姫一行が、アマゾンの「玉の森」で道に迷う鷹依姫一行を救うために、天祥山を乗り越えて玉の森へ向かって進んで行く話である。

  • 櫟ケ原日の出姫木花姫命の化身)の訓誡によって心の底から改心した高姫は、鷹依姫たちに玉を探しに行けと命じたことを申し訳なく思い、懺悔する。そして鷹依姫一行のあとを追ってアマゾンの玉の森へ向かう。〔第29巻第12章悔悟の幕#
  • 高姫一行4人(他はヨブ常彦春彦)はゼムの港に上陸し、御禊をするために天祥山のハンドの滝に進もうとしたが、マールボールの2人に呼び止められた。〔第29巻第16章波の響#
  • そのちょうど一年前──カーリン島に住むマールボールの2人は、ヨブの家に泥棒に入り、見つかって島を逃げ出した。改心して罪悪のお詫びをするため、天祥山のハンドの滝に身を打たせ、七日間の荒行[4]を行った。その最中、モールバンドの怪獣が現れたが、鷹依姫の一行4人(他は竜国別カーリンステーリスタン)に助けられ、2人は鷹依姫に弟子入りした。2人は高姫の話を聞き、命の親である鷹依姫の仇(高姫)を討つことにする[5]。2人が鷹依姫に助けられてちょうど一年後の日に、2人はゼムの町で待ち構えていると、高姫一行が現れた。2人は高姫を殺そうとするが、しかしヨブに「鷹依姫が高砂島に来るように命じたのは高姫だ。高姫がいなかったら2人の命はなかった」と諭され、高姫は自分の罪を懺悔したので、2人の高姫に対する敵愾心は解けた。〔第29巻第17章途上の邂逅#第18章天祥山#
  • 一行6人はハンドの滝へ進む。マールに「鷹依姫の生霊(いくみたま)」が懸かり、玉の森で迷っているので一時も早く来て神業を助けてくれと頼む。ここでマール、ボールと別れ、高姫一行4人は玉の森へ向かって進んで行く。〔第29巻第19章生霊の頼#

脚注

  1. 第29巻第19章#:「ブラジル国に名も高き 雲を圧してそそり立つ 天祥山より落ちかかる 幾千丈の白滝に 高姫一行六人は」
  2. 第16章波の響#:「高姫一行四人はここに上陸し、ゼムの町を二三里許り隔てたる天祥山の大瀑布に御禊をなすべく」
  3. 第29巻第18章天祥山#:「茲に一行六人は(略)早くも天祥山の山口に差かかつた。ハンドの滝迄は、まだ十四五丁の距離がある。され共ナイヤガラの瀑布に次いでの名高き大滝」
  4. 第29巻第18章天祥山#:「ハンドの滝に身を打たせ  七日七夜の荒行を」
  5. このエピソードは第29巻第17章途上の邂逅#のマールのセリフと、第29巻第18章天祥山#冒頭の歌による。

関連項目

  • ハンドの滝 - 天祥山にある大瀑布。ナイヤガラの滝に次いで名高き大滝。