バラモン教
バラモン教(ばらもんきょう)は、霊界物語に登場する宗教。教祖は大国別。奉斎神は大自在天。
概要
- 表記ゆれ:婆羅門、波羅門、破羅門[1] [2]
- 初出:第15巻第1章「破羅門」# [3]
- 霊界物語に、バラモン教は大国別がイホの都で開いたという記述と、ウラル彦が常世の国で開いたという記述が混在している。これは「ウラル彦が大国彦や大国別に憑依してバラモン教を開いた」というようなことだと思われる。→「#ウラル教とバラモン教の関係」参照
- バラモン教は「第二のウラル教」と呼ばれる[4]。そう呼ばれる所以は、2つある。一つはウラル教を改造して作られた宗教ということ[5]。二つ目はウラル彦が二回目に開いた(一回目はウラル教)宗教[6]だということである。→「#ウラル教とバラモン教の関係」参照
- バラモン教の紋章は三葉葵である。ただしウラル教の紋章も三葉葵である。→詳細は「三葉葵」
特徴
極端な難行苦行。生を軽んじ死を重んじる(軽生重死)。厳しい身分差別。霊魂偏重(霊主体従を標榜しているが、霊主体従を誤解しており、霊に偏重し過ぎている)。
- 〈大国別を大自在天と奉称し、茲に極端なる難行苦行を以て、神の御心に叶うとなせる教理を樹立し〉〔第15巻第1章「破羅門」#〕
- 〈大国別自ら大自在天と称し、難行苦行を以て神の心に叶ふものとなし、霊主体従の本義を誤解し、肉体を軽視し、霊魂を尊重する事最も甚しき教なり。
- 此教を信ずる者は、茨の群に真裸となりて飛び込み、或は火を渡り、水中を潜り、寒中に真裸となり、崎嶇たる山路を跣足のまま往来し、修行の初門としては、足駄の表に釘を一面に打ち、之を足にかけて歩ましむるなり。故に此教を信ずる者は、身体一面に血爛れ、目も当てられぬ血達磨の如くなり、斯くして修行の苦業を誇る教なり。八頭八尾、及び金毛九尾、邪鬼の霊は、人の血を視ることを好む者なれば、霊主体従の美名の下に、斯の如き暴虐なる行為を、人々の身魂に憑りて慣用するを以て唯一の手段となし居るが故に、此教に魅せられたる信徒は、生を軽んじ、死を重んじ、無限絶対なる無始無終の歓楽を受くる天国に救はれむ事を、唯一の楽みとなし居るなり。如何に霊を重んじ体を軽んずればとて、霊肉一致の天則を忘れ、神の生宮たる肉体を塵埃の如く、鴻毛の如くに軽蔑するは、生成化育の神の大道に違反する事最も甚だしきものなれば、この教にして天下に拡充せられむか、地上の生物は残らず邪神の為に滅亡するの已むを得ざるに至るべく、
- また婆羅門教には上中下の三段の身魂の区別を厳格に立てられ、大自在天の大祖先たる大国彦の頭より生れたる者は、如何なる愚昧なる者と雖も庶民の上位に立ち、治者の地位に就き、又神の腹より生れたる者は、上下生民の中心に立ち、準治者の位地を受得して、少しの労苦もなさず、神の足より生れたりと云ふ多数の人民の膏血を絞り、安逸に生活をなさむとするの教理なり。
- 多数の人民は種々の難行苦行を強ひられ、体は窶れ或は亡び、怨声私かに国内に漲り、流石の天国浄土に住み乍ら、多数の人民は地獄の如き生活を続くるの已むを得ざる次第となりける〉〔第15巻第1章「破羅門」#〕
- 田加彦のセリフ〈大国彦の子孫たる大国別が、何故か又もやバラモン教と云ふ怪体な宗教を開き、表面は三五教の信条の如く霊主体従を標榜し、数多の人民の肉体を傷つけ血を出させて、それが信仰の本義と、すべての者に強ひるのですから堪つたものではありませぬ。けれども何にも知らぬ人民は後の世が恐ろしいと云つて、肉体が如何なる惨虐な目に遭はされても辛抱して喜んで居ると云ふ有様〉〔第15巻第1章「破羅門」#〕
- 鬼雲彦のセリフ〈当城(注・顕恩郷)は御聞及の通、霊主体従を本義と致すバラモン教の教を立つる屈強の場所、三五教は予て聞く霊主体従の正教にして、ウラル教の如き体主霊従の邪教にあらず、バラモン教は茲に鑑る所あり、ウラル教を改造して、真正の霊主体従教を樹立せしもの〉〔第15巻第3章「十六花」#〕
- 〈ハムの一族鬼雲彦は バラモン教を楯となし 霊主体従を標榜し 現の世をば軽んじて 魂の行方の幽界を 堅磐常磐の住所ぞと 教へ諭すはよけれども〉〔第16巻第1章「天橋立」#〕
- 〈生血を見ねば治まらぬ 残虐無道の荒修業 入信したる信徒は 霊主体従の名の下に 釘の打ちたる足駄履き 裸となりて茨室 飛び込み体をかき破り 或は猛火の中に入り 水底潜りさまざまと 怺へ切れない苦みに 一度寄り来し信徒も 悲しみもだえ日に月に 何時とはなしに逃げ去りて〉〔第30巻第1章「主従二人」#〕
主な人物
- 大自在天(常世神王)大国彦:バラモン教の奉斎神。
- 大国別:バラモン教の教祖。大国彦の息子。第15巻以降。
- 国別彦(サガレン王):大国別の息子。第36巻以降。
- 鬼雲彦(大黒主):バラモン教の大教主・大棟梁。国別彦を追放して自分が教主となった。
- 鬼雲姫:鬼雲彦の妻。
- 鬼熊別:鬼雲彦の副棟梁・左守。第17巻以降。
- 蜈蚣姫(黄金姫):鬼熊別の妻。第17巻以降。
- 小糸姫(黄竜姫、清照姫):鬼熊別・蜈蚣姫の娘。第23巻以降。
- 友彦:小糸姫の元恋人。第20巻以降。
- 鷹依姫:バラモン教の一派アルプス教の教主。第21巻以降。
- 石熊:高照山のバラモン教の教主。第30巻以降。
- 石生能姫:鬼雲彦の後妻。第39巻以降。
- 鬼春別:鬼雲彦の左守。鬼熊別の後任。第40巻以降。
- 雲依別:鬼雲彦の右守。第40巻。
- キューバー:バラモン教の別派スコブツエン宗の教祖。第70巻以降。
- スマートボール、カナンボール:蜈蚣姫の部下。第22巻以降。
- 鬼彦、鬼虎、熊鷹、石熊:鬼雲彦の四天王[7]。第16巻。
- 高姫、黒姫:若い頃一時期、顕恩郷でバラモン教を学んだことがある。
- 八人乙女の侍女たち:もともと鬼雲彦の部下だった[8]。
主な拠点
- 顕恩郷:鬼雲彦のアジトがあった。第15巻。
- 大江山:鬼雲彦のアジトがあった。第16巻。
- 三嶽山:紫姫が救出された。第17巻。
- 鬼ケ城山:鬼熊別のアジトがあった。第17巻。
- 三国ケ岳:蜈蚣姫のアジトがあった。第20巻。
- 高春山:アルプス教の鷹依姫のアジトがあった。第21巻。
- 高照山 (高砂島):石熊のアジトがあった。第30巻。
- ハルナの都、大雲山:大黒主(鬼雲彦)の本拠地。月の国にある。第39巻以降。
主なエピソード
略史
大自在天・大国彦は天王星から地上に降臨した神人であり[9]、常世の国に生まれた[10]。国祖隠退後、大国彦は常世の国を統治し[11]、称号を「大自在天」から「常世神王」に改称した(第5巻)[12]。大洪水後はウラル教を国是(国教)として常世の国を治めていた[13]。
大国彦は黄泉比良坂の戦い(第10巻)で神軍に敗北し、改心して[14]、八十禍津日神となった[15]。
大国彦の息子・大国別は神命を奉じて常世城からイホの都に渡り[16]、自らが「大自在天」と称し、〈第二のウラル教〉であるバラモン教を開いた。[17]
しかし三五教の宣伝使(イホの酋長・夏山彦や、祝姫、行平別、三光など)の活動(第12巻)によってバラモン教の勢力は衰退し、イホの都を離れてメソポタミヤの顕恩郷に本拠を移した[18]。
大国別の左守だった鬼雲彦は、大国別の帰幽後、野心を起こし、正統の後継者である国別彦(大国別の息子)を追放して、自ら大棟梁と称し、大教主となった。[19]
しかし八人乙女らに追い詰められて鬼雲彦は顕恩郷を逃げ出し(第15巻)、海を渡り、自転倒島の大江山に本拠を構えた(第16巻)。
だがそこへも三五教の宣伝使(英子姫、悦子姫、亀彦など)が現れ、追い詰められて鬼雲彦は逃げ去った(第16巻)[20]。
鬼雲彦は再び海を渡り、月の国ハルナの都に本拠を築き、自ら「大国彦」と称し、あるいは「大黒主」と名乗って、月の国七千余国を支配しようとした。[21]
神素盞嗚大神は三五教の宣伝使をフサの国のイソ館に集め、大黒主(鬼雲彦)を言向け和すためハルナの都に向けて言霊隊を派遣した(第39巻)[22]。
大黒主(鬼雲彦)は、三五教とウラル教の勢力が拡大していることを懸念し、両教を撃退するため軍を出陣させた(第40巻)[23]。
バラモン軍と三五教の言霊隊との戦いが勃発する。
ウラル教とバラモン教の関係
- 〈八頭八尾の大蛇、悪狐の邪霊は、コーカス山の都を奪はれ、随つてウラル山、アーメニヤ危険に瀕したれば、ウラル彦、ウラル姫は、遠く常世国に逃れ、茲に大自在天大国彦の末裔大国別、醜国姫の夫婦をして、埃及のイホの都に現はれ、第二のウラル教たる婆羅門教を開設し、大国別を大自在天と奉称し、茲に極端なる難行苦行を以て、神の御心に叶うとなせる教理を樹立し、進んでメソポタミヤの秀穂の国に来り、エデンの園及び顕恩郷を根拠としたりける〉〔第15巻第1章「破羅門」#〕
- 田加彦のセリフ〈ウラル教は極端な体主霊従主義で、常世神王や、その他の神々が、黄泉比良坂の戦ひに全部帰順し、夫々御守護に就かれてから後は、大国彦の子孫たる大国別が、何故か又もやバラモン教と云ふ怪体な宗教を開き、表面は三五教の信条の如く霊主体従を標榜し、数多の人民の肉体を傷つけ血を出させて、それが信仰の本義と、すべての者に強ひるのですから堪つたものではありませぬ。けれども何にも知らぬ人民は後の世が恐ろしいと云つて、肉体が如何なる惨虐な目に遭はされても辛抱して喜んで居ると云ふ有様〉〔第15巻第1章「破羅門」#〕
- 鬼雲彦のセリフ〈当城(注・顕恩郷)は御聞及の通、霊主体従を本義と致すバラモン教の教を立つる屈強の場所、三五教は予て聞く霊主体従の正教にして、ウラル教の如き体主霊従の邪教にあらず、バラモン教は茲に鑑る所あり、ウラル教を改造して、真正の霊主体従教を樹立せしもの、是れ全く天の時節の到来せるもの、謂はば三五教とバラモン教は切つても断れぬ、教理に於て、真のシスター教であります〉〔第15巻第1章「破羅門」#〕
- 〈常世の国の常世城にあつて三葉葵の旗を押立て、自ら常世神王と称して羽振を利かし居たる大国彦は、三五教の為に其悪虐無道を警められ、部下の広国別をして常世城を守らしめ、ロツキー山に日出神と偽称して大国姫をば伊弉冊命と偽称せしめ、黄泉比良坂の戦ひに、部下の軍卒は大敗北し、遂にはロツキー山の鬼となり、茲にバラモン教を開設することとなつた。 大国彦命の長子大国別はバラモン教の教主となり遠く海を渡つて、埃及のイホの都に現はれ〉〔第39巻第1章「大黒主」#〕
- 〈大自在天は大国彦命であつて、其本の出生地は常世の国(今の北米)であり、常世神王と謂つてあります。大国彦命の子に大国別命があつて、この神が婆羅門の教を開いたことも、この物語に依つて明かである。常世国から埃及に渡り次でメソポタミヤに移り、波斯を越え印度に入つて、ハルナの都に現はれ、爰に全く婆羅門教の基礎を確立したのは、大国別命の副神鬼雲彦が大黒主と現はれてからの事である。それ以前のバラモン教は極めて微弱なものであつたのであります。このバラモン教の起元は遠き神代の素盞嗚尊の御時代であつて、釈迦の出生に先立つこと三十余万年であります。〉〔第40巻総説#〕
- 〈盤古神王奉戴し ウラルの道を開きたる ウラルの彦やウラル姫 三五教の神人に 醜の砦をやらはれて 千代の住家と構へたる 世にも名高きアーメニヤ 館をすてて常世国 ロツキー山や常世城 現はれ出でて自在天 大国彦を奉戴し バラモン教を建設し 盤古神王はどこへやら 押込めおきてバラモンの 教を常世の国内に 開き居たりし折もあれ 又もや神の戒めに 常世の国を逃げ出し 埃及国に打渡り〉、〈ウラルの彦やウラル姫 初めに開きしウラル教 常世の国に逃げ行きて 新たに開きしバラモン教 其源は一株の 教主の教も主斎神 盤古神王自在天 二つに分れし其結果 互に鎬を削りつつ 憎み争ふぞ是非もなき〉〔第41巻第7章「忍術使」#〕
- 〈八岐の大蛇や醜狐の邪神は、正神界の経綸に極力対抗せむと、常世彦、常世姫の子なるウラル彦、ウラル姫に憑依し、三五教の神柱国治立命に対抗せむと盤古神王塩長彦を担ぎ上げ、茲にウラル教を開設し、天下を攪乱しつつありしが、三五教の宣伝神の常住不断の舎身的活動に敵し得ず、ウラル山、コーカス山、アーメニヤを棄てて常世の国に渡り、ロツキー山、常世城等にて今度は大自在天大国彦命及び大国別命を神柱とし、再びバラモン教を開設して、三五教を殲滅せむと計画し、エヂプトに渡り、イホの都に於て、バラモン教の基礎を漸く固むる折しも、又もや三五教の宣伝使に追つ立てられ、メソポタミヤに逃げ行きて、ここに再び基礎を確立し〉、〈ウラル教は常暗彦の父ウラル彦の最初に開き給ひし教であり、バラモン教は常世国に於て、第二回目に開かれし教なれば、教祖は同神である。只主斎神が違つてゐるのみだ(注・とウラル教の幹部は主張している)〉〔第41巻第7章「忍術使」#〕
ハム族の宗教
バラモン教はハム族が開いた。(三五教はセム族)
- 〈ノアの子孫のハム族が 中にも強き婆羅門の〉〈セムの流裔と聞えたる コーカス山の神人(注・三五教)は 婆羅門教を言向けて 誠の道を開かむと〉〔第15巻第1章「破羅門」#〕
- 〈ハムの一族婆羅門の〉〔第15巻第6章「北山川」#〕
- 〈ノアの子孫と生れたる ハムの一族鬼雲彦は〉〔第16巻第1章「天橋立」#〕
- 〈太古、世界には三大民族があつた。即ちセム族、ハム族、ヤヘツト族である。セムの言霊はスとなり、ハムの言霊はフとなり、ヤヘツトの言霊はヨとなる。故にスの言霊に該当する民族が、神の選民と云ふことになり、日本人、朝鮮人、満洲人、蒙古人、コーカス人等である。ユダヤ人もセム族に属する。次がハム族で支那人、印度人又は小亜細亜やヨーロツパの一部に居る民族である。ヨの民族即ちヤヘツト族と云ふのはアフリカ等に居る黒人族である。しかし現在は各民族共悉く混血して居るのであつて、日本人の中にもハム族等の血が多数に混入して居る。又欧米人の中にはハム族とヤヘツト族とが混血したのがある〉〔玉鏡「三大民族」#〕
「ノアの子孫」とは、ノアの3人の息子セム、ハム、ヤフェトの子孫のことである。ユダヤ・キリスト・イスラム教の世界観では、現在の人類は全てノアの子孫であり、セム族、ハム族、ヤフェト族のいずれかに分類されることになる。
「ハム族」の一般的意味は、広辞苑によると〈アフリカ北部・東部のハム語系の言語を話す諸民族の総称。ノアの次男ハムの名に因んで命名〉。しかし現代では「ハム族」という概念自体が使われなくなっている。
当時のハム族観【例】
- 高山林次郎『世界文明史』四版・明治33年(1900年)、博文館、102頁、NDLDL蔵書 PID:1918469/1/65
実在のバラモン教
実在するバラモン教は古代インドの宗教で、その後身が現在インドで最も広まっている宗教のヒンドゥー教である。
西暦前15世紀~前5世紀に成立したヴェーダを聖典とする。
バルナと呼ばれる階級制度(カースト制度)が特徴で、最上位が司祭階級のバラモン(サンスクリット語ではブラーフマナ)、次が王族・武士階級のクシャトリア、次が農業・商工業の庶民階級バイシャ、最下級がこの三階級に隷属する奴隷階級シュードラの四階級から成る。このバルナ以外に不可触民パンチャマがいる。
関連項目
外部リンク
脚注
- ↑ 「破羅門」は第15巻第1章「破羅門」#の章題として使われているだけである。
- ↑ 使用回数はバラモン1951回、婆羅門54回、波羅門6回、破羅門1回
- ↑ ただし第3巻凡例#に「波羅門」が出る。
- ↑ ただしそう呼ばれているのは次の1ヶ所だけ。第15巻第1章「破羅門」#:〈大国別、醜国姫の夫婦をして、埃及のイホの都に現はれ、第二のウラル教たる婆羅門教を開設し〉
- ↑ 第15巻第1章「破羅門」#:〈バラモン教は茲に鑑る所あり、ウラル教を改造して、真正の霊主体従教を樹立せしもの〉
- ↑ 第41巻第7章「忍術使」#:〈ウラル教は常暗彦の父ウラル彦の最初に開き給ひし教であり、バラモン教は常世国に於て、第二回目に開かれし教なれば〉
- ↑ 第16巻第9章「法螺の貝」#:〈鬼彦、鬼虎、熊鷹、石熊の四天王は〉
- ↑ 第15巻第3章「十六花」#:愛子姫のセリフ〈八人の侍女は、今迄鬼雲彦の側近く仕へたるバラモン教の信徒なりしが、妾達が昼夜の感化に依りて、衷心より三五教の教を奉ずるに至りし者〉
- ↑ 第2巻総説#
- ↑ 第40巻総説#:〈大自在天は大国彦命であつて、其本の出生地は常世の国(今の北米)であり、常世神王と謂つてあります〉
- ↑ 第5巻第16章「霊夢」#:〈大自在天は常世城を占領し、天下の神政を統一せむと計り〉
- ↑ 第5巻第17章「勢力二分」#:〈大国彦は、大鷹別以下の神々とともに常世城において、堅固なる組織のもとに神政を開始した。しかして大自在天を改名して常世神王と称し、大鷹別を大鷹別神と称し、その他の重き神人に対して命名を附すこととなつた。〉
- ↑ 第10巻第4章「鬼鼻団子」#:常世神王(広国別が偽称)のセリフ〈常世の国はウラル教の教を以て国是となす〉
- ↑ 第10巻第23章「神の慈愛」#
- ↑ 第10巻第26章「貴の御児」#
- ↑ 第40巻第1章「大雲山」#:大黒主のセリフ〈抑も吾バラモン教は常世の国の常世城より、大国別は神命を奉じて埃及に渡り〉
- ↑ 第15巻第1章「破羅門」#:〈埃及のイホの都に現はれ、第二のウラル教たる婆羅門教を開設し、大国別を大自在天と奉称し〉、〈大国別自ら大自在天と称し〉
- ↑ 第15巻第1章「破羅門」#
- ↑ 第39巻第1章「大黒主」#:〈大国別命帰幽せしより、左守と仕へたる鬼雲彦は、忽ち野心を起し、自ら大棟梁と称して、バラモン教の大教主となり、大国別の正統なる国別彦を放逐し〉
- ↑ 第16巻第10章「白狐の出現」#
- ↑ 第39巻第1章「大黒主」#
- ↑ 第39巻第2章「評定」#~第3章「出師」#
- ↑ 第40巻第1章「大雲山」#~第2章「出陣」#