黄金山
黄金山(おうごんざん)は、霊界物語に登場する山。聖地エルサレムの傍らに聳え立つ橄欖山の別名[1]。三五教の発祥の地。本拠地[2]。
主に第1~5巻と第64巻上下では「橄欖山」、それ以外では「黄金山」と呼ばれている。
概要
- 初出:第6巻第27章「神生み」#
- 国祖隠退後の聖地エルサレムは、信仰が廃れ、八王大神常世彦は申し訳的に小さい宮を橄欖山の頂上に建設し、年に一回の祭典を行うのみとなった。[3]
- 黄金山麓に埴安彦神が現れて五大教を開き、霊鷲山麓で三葉彦神が開いた三大教と統一して三五教と改称する。[4]
- 黄金山は三五教の発祥の地として扱われ、「綾部の大本」というのと同じように「黄金山の三五教」と呼ばれている。[5]
- 第64巻上下で橄欖山は重要な舞台として何度も出て来る。
現実の黄金山 / 橄欖という名の由来
現実の橄欖山は、エルサレム旧市街の東にあるオリーブ山である。標高825mだがエルサレムの街自体が標高700mくらいの高地にあるため、麓からの高さはわずか数十メートルの小高い丘のような感じの山である。
昔からオリーブ畑になっていたため、オリーブ山と呼ばれるようになった。
旧約聖書や新約聖書にたびたび出て来る。キリスト教ではイエス・キリストが再臨する場所とされる重要な山である。
オリーブと橄欖は別の植物であるが、見かけや利用法(種子から油を採る)が似ているため、明治初期にオリーブが橄欖と誤って訳され、オリーブ山が橄欖山と呼ばれるようになった。
大本においては山桃が橄欖と呼ばれる場合がある。エルサレムのオリーブ山は綾部の本宮山に相応し、本宮山には山桃が沢山生えていたため、オリーブ→橄欖→山桃になったと思われる。たとえば次の王仁三郎の歌に詠まれている橄欖樹はオリーブでもなければカンランでもなく、山桃である。
綾部の本宮山の別名
本宮山や四尾山が「橄欖山」と呼ばれることがごくたまにある。たとえば次の文中の「橄欖山」は本宮山か四尾山のことだと思われる。
- 「椢は国の木とかいて、亜細亜の国々のどこにもある木である。橄欖山には橄欖と椢とが沢山ある」〔水鏡「椢」#〕
- 「橄欖山は橄欖樹があるからである」〔新月の光0629「萩、さつき、山吹、桜、橄欖樹と橄欖山」〕
最奥天国の黄金山
王仁三郎は二回目の高熊山修行の際、国常立の神と稚姫君命に導かれ、最奥天国の黄金山に登り、「十字の宮」(長生殿)に入った。その時の様子を詠んだ歌が歌集『霧の海」に収録されている。→「長生殿 (旧)#最奥天国の長生殿」を参照
脚注
関連項目
外部リンク
- <wp>オリーブ山</wp>
- <wp>オリーブ</wp> …モクセイ科の常緑高木
- <wp>カンラン (カンラン科)</wp> …カンラン科の常緑高木
- <wp>山桃</wp> …ヤマモモ科の常緑樹