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=== 妖幻坊との夫婦時代 ===
=== 妖幻坊との夫婦時代 ===
高姫は妖幻坊の杢助と夫婦になる。そのエピソードが第49~52巻が描かれている。3つの大きなトピックスを記す。
(1) 【[[第49巻]]・[[第50巻]]】 舞台:[[祠の森]]の聖場
高姫は、[[イソ館]]の教主代理になった[[東助]](東野別)<ref>東助は[[錦の宮]]の総務だったが、[[イソ館]]への転勤命令が出て、妻を淡路島に残したまま単身赴任した。{{rm|33|24|春秋}}</ref>の後を追い[[フサの国]]へ渡った。高姫は[[生田の森]]の神司をしていたが、どうしても東助と旧交を温めたくて、イソ館まで行き、東助と面会した。しかし東助に厳しく叱り飛ばされ、高姫はバカバカしくなった。高姫はイソ館を困らせて自分の腕前を見せ、東助に兜を脱がせようと思った。祠の森の神殿には素人ばかりが仕えていると聞いて、高姫は信者となって潜り込み、一旗揚げようとたくらんだ。高姫はまたもや日の出神と自称する病気が再発し、しきりに弁舌を振り回して、祠の森の[[珍彦]]・[[静子]]らをうまく丸め込んでしまった。〔{{rm|49|9|善幻非志}}〕<ref>{{rm|49|9|善幻非志}}:〈高姫はイソ館に至り〉~〈静子其外一同を吾掌中にうまく丸めて了つた。〉</ref>
イソ館の総務・[[杢助]]が、祠の森に高姫を訪ねて来た。杢助は「副教主(教主代理)の東助と衝突してイソ館を追い出された、以前に生田の森で知り合った高姫に相談しようと思い、ここまで訪ねて来た」という。この杢助は実は[[妖幻坊]]([[兇党界]]の大兇霊)が化けた偽者だった。しかし高姫は本物の杢助だと信じてしまった。高姫は、自分と同じように東助に冷たくあしらわれた杢助に心が惹かれ、二人で力を合わせて東助の高慢な鼻をくじいて改心させてやろう(復讐してやろう)、と意気投合した。挙げ句にその場で二人は結婚し夫婦になってしまった。〔{{rm|49|12|お客さん}}〕
高姫は「自分は義理天上日の出神だ」と威張り散らし、妖幻坊の杢助と共に祠の森を乗っ取ろうと画策する。元ウラナイ教の[[お寅]]・[[魔我彦]]や、奉仕者たち([[イル]]・[[イク]]・[[サール]]・[[ヨル]]・[[ハル]]・[[テル]])を自分の子分にしようとするが、誰も従わない。〔{{rm|49|13|胸の轟}}~{{rms|49|17|五身玉}}〕
高姫・妖幻坊は祠の森を乗っ取るため、神司の珍彦・静子夫婦を毒で殺して自分たちが珍彦夫婦に化け変わろうとたくらんだ。二人は珍彦夫婦に毒を盛った食事を食べさせるが、夫婦の娘・[[楓]]が文珠菩薩<ref>その正体は初稚姫</ref>から与えられた[[神丹]]を飲んだので、夫婦の生命に別条はなかった。〔{{rm|49|18|毒酸}}~{{rms|49|19|神丹}}〕
杢助の娘・[[初稚姫]]<ref>この時は成長して17歳になっている。{{rm09|49|0002|総説}}:〈最も有名なる女宣伝使初稚姫が未だ十七歳の花の姿甲斐々々しく〉</ref>が、父が祠の森にいると聞いてやって来た。妖幻坊の杢助は「高姫を後妻に取ったばかりで娘に会うのは恥ずかしい」と森に隠れてしまった。しかし実は初稚姫が連れている犬(スマート)が恐くて逃げ出したのである。高姫は初稚姫を義理の娘として接した。初稚姫は杢助と称している者が兇霊であることを見抜いていたが、高姫を改心させるために、わざと知らないふりをして、高姫を義理の母親として接した。高姫は憑霊([[金毛九尾の悪狐]])に操られ、妄動を繰り広げる。最後に、スマートによって妖幻坊の杢助は祠の森から逃げ去り、その後を追って高姫も祠の森から消え去った。〔{{rm|49|20|山彦}}、{{rm|50|3|高魔腹}}~{{rms|50|21|犬嘩}}〕
(2) 【[[第51巻]]】 舞台:[[小北山]]の聖場
祠の森から逃げ出した高姫と妖幻坊は、小北山の聖場にやって来た。ここは元はウラナイ教の本山があった場所で、今は三五教の聖場になっていた<ref>高姫がウラナイ教を創始した時はフサの国の北山村に本山があったが、高姫と黒姫が三五教に改宗した後、総務だった蠑螈別が教主となり、小北山に本山を移してウラナイ教を再興した。後に素尊の内命を帯びた松姫が潜り込み、次第に信頼を得て実権を握り、ついには教主になって宗教改革を行い、三五教の聖場に変えた。〔[[第45巻]]・[[第46巻]]〕</ref>。
高姫と妖幻坊は、小北山の教主・[[松姫]]<ref>松姫は、昔は高姫の部下で、自転倒島の高城山でウラナイ教の支所の教主だった。高姫が三五教に改宗した後、松姫も三五教に改宗し、その後、神素盞嗚大神の命を受けてフサの国の小北山にやって来たのだった。</ref>を追い出して小北山の聖場を乗っ取ろうとたくらんだ。しかし社の霊光に打たれて二人は小北山から逃げ出した。〔{{rm|51|1|春の菊}}~{{rms|51|7|曲輪玉}}〕
(3) 【[[第51巻]]・[[第52巻]]】 舞台:[[浮木の森]]の[[曲輪城]]
[[浮木の森]]で妖幻坊は魔法を使って華麗荘厳な楼閣「[[曲輪城]]」を出現させた。妖幻坊は[[高宮彦]]と名乗って城主となり、高姫はその妃として[[高宮姫]]と名乗った。高姫は魔法によって容姿が18歳の姿に変わり、鏡に写った自分の姿を見てうっとりする。しかしこれはあくまでも妖幻坊が魔法によって幻覚を見せただけだった。曲輪城も大きな木の洞を城郭に見せた蜃気楼に過ぎなかった。妖幻坊と高姫はここを根城として、森を通る三五教の信者を誘惑し、邪道におとしいれようとした。しかし[[初稚姫]]と[[スマート]]が現れたため、妖幻坊は高姫を連れて空の彼方に逃げ去った<ref>{{rm|52|22|空走}}:〈曲輪の術を以て、高宮姫を雲に乗せ、空中に赤茶色の太い尾をチラチラ見せながら、東南の天を指して帰つて行く〉</ref>。〔{{rm|51|8|曲輪城}}~{{rms|51|21|夢物語}}、{{rm|52|18|臭風}}~{{rms|52|22|空走}}〕
逃げる途中で高姫は妖幻坊に突き落とされ、空から落ちて死んでしまった<ref name="rm5223-1" /> <ref name="rm5605-1" />。
=== 八衢修業時代 ===
=== 八衢修業時代 ===
=== 千草の高姫時代 ===
=== 千草の高姫時代 ===