「黒姫」の版間の差分

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{{Otheruses|ウラナイ教の黒姫|竹熊の部下の黒姫|黒姫 (竹熊の部下)}}
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'''黒姫'''(くろひめ)は、[[霊界物語]]に登場する人物。[[ウラナイ教]]の副教祖。
'''黒姫'''(くろひめ)は、[[霊界物語]]に登場する人物。[[ウラナイ教]]の副教祖。


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* 〈黒姫は皺苦茶だらけの垢黒い顔〉〈太い短い首〉<ref>{{rm|17|7|枯尾花}}</ref>。〈真黒々助の黒姫様〉<ref>{{rm|17|7|枯尾花}}:常彦のセリフ</ref>。
* 〈黒姫は皺苦茶だらけの垢黒い顔〉〈太い短い首〉<ref>{{rm|17|7|枯尾花}}</ref>。〈真黒々助の黒姫様〉<ref>{{rm|17|7|枯尾花}}:常彦のセリフ</ref>。
* 自分は「[[竜宮の乙姫]]の[[生宮]]」だと主張している。<ref>{{rm|15|9|薯蕷汁}}:〈この黒姫は竜宮の乙姫の守護だぞ〉</ref> <ref>{{rm09|18|0001|序}}:〈竜宮城の乙姫の憑りたまひし肉の宮と、誇り顔なる黒姫が〉</ref> <ref>{{rm|45|14|三昧経}}:〈黒姫は黒姫で自分こそ竜宮の乙姫の生宮だと固く信じ〉</ref>
* 自分は「[[竜宮の乙姫]]の[[生宮]]」だと主張している。<ref>{{rm|15|9|薯蕷汁}}:〈この黒姫は竜宮の乙姫の守護だぞ〉</ref> <ref>{{rm09|18|0001|序}}:〈竜宮城の乙姫の憑りたまひし肉の宮と、誇り顔なる黒姫が〉</ref> <ref>{{rm|45|14|三昧経}}:〈黒姫は黒姫で自分こそ竜宮の乙姫の生宮だと固く信じ〉</ref>
== 性格 ==
黒姫は高姫と似たような性格である(→「[[高姫#性格]]」)。しかし異なる部分もある。
* 異性関係は、高姫は男好きで、色香を使って誘惑したり、また誘惑に負けたりする。夫([[美山別]])がいるにもかかわらず、他の男([[蠑螈別]]、[[東助]]、[[妖幻坊]]など)に浮気をする。それに対して黒姫は一途な女で、[[高山彦 (黒姫の夫)|高山彦]]という夫だけを愛し、逃げられるとその後をどこまでも追いかけている。
* 盛んに暴言を吐いたり悪事を行うのは高姫と同じである。しかし黒姫は悪に徹しきれないところがあり、高姫と較べて小胆・小心者である。たとえば[[玉照姫]]を誘拐しようと[[悦子姫]]の館に押しかけ、番人の[[馬公]]を縛り上げる時に、黒姫は小声で〈大神様済みませぬ、赦して下さい。罪も無い馬公を縛ります、これも御道の為ですから、神直日、大直日に見直し、聞直して下さいませ〉と一生懸命に念じた<ref>{{rm|19|3|千騎一騎}}</ref>。また「[[黄金の玉]]」が紛失した時には、ショックで池に飛び込み入水自殺を図っている<ref>{{rm|22|1|玉騒疑}}</ref>。(小心であるが故に恋愛も一途で他の男に心を移せないとも考えられる)


== 家族 ==
== 家族 ==
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* [[高山彦 (黒姫の夫)|高山彦]]:夫。
* [[高山彦 (黒姫の夫)|高山彦]]:夫。
* 富士咲([[玉治別]]):息子。
* 富士咲([[玉治別]]):息子。
== 関連項目 ==
* [[高姫]]
* [[ウラナイ教]]
* [[菖蒲のお花]]:黒姫の再来。[[第64巻]]に登場。
* [[星田悦子]]


== 主なエピソード ==
== 主なエピソード ==
黒姫が登場するのは[[第15巻]]から[[第35巻]]までであり、[[第36巻]]以降は基本的に登場しない。名前が時々出るだけで、あとは[[第72巻]]巻末の「{{rms09|72|9901|特別篇 筑紫潟}}」に、帰幽して[[八衢]]を彷徨う黒姫が登場する。
黒姫が登場するのは[[第15巻]]から[[第35巻]]までであり、[[第36巻]]以降は基本的に登場しない。名前が時々出るだけで、あとは[[第72巻]]巻末の「{{rms09|72|9901|特別篇 筑紫潟}}」に、帰幽して[[八衢]]を彷徨う黒姫が登場する。


黒姫のエピソードを次の4期に区分して説明する。
黒姫のエピソードを次の5つに区分して説明する。


# [[#青年時代]]
# [[#青年時代]]:20歳頃のエピソードが第33巻で回想されている。
# [[#ウラナイ教時代]]
# [[#ウラナイ教時代]]:第15~19巻。
# [[#三五教時代]]
# [[#三五教時代]]:第20~35巻。
# [[#筑紫潟]]
# [[#筑紫島の旅]]:第34~35巻。三五教時代の一部だが量が多いので別項目にした。
# [[#筑紫潟]]:帰幽後のエピソード。第72巻巻末。


=== 青年時代 ===
=== 青年時代 ===
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=== 筑紫潟 ===
=== 筑紫潟 ===
黒姫は聖地において慢心した結果、神罰を蒙って百日間苦しんだ末に帰幽した。黒姫(の精霊)は[[八衢]]を彷徨う。そこへ[[高姫]]が現れる(高姫はまだ死んでいない。その精霊だけ)。黒姫は自分は死んでいない、まだ生きていると信じているのだが、高姫は黒姫が死んだと言っているため、二人は口論となる。黒姫は高姫を「発狂者」扱いして批難する。そこへ黒姫の夫・[[高山彦]]も現れた(高山彦もまだ死んでいない。その精霊だけ)。黒姫は高山彦を見て大喜び。しかし高山彦も黒姫が死んだというのでケンカとなる。逃げる高山彦を黒姫は追いかける。そこへ天から天津祝詞の声が聞こえてきて、エンゼルが下って来た。黒姫の姿は消えてしまい、部屋の中で高姫が黒姫の霊璽を前に祝詞を唱えていた。高山彦は夢から覚め、高姫の親切を感謝しながら、[[小北山]]へ進んで行った。
* {{rms09|72|9901|筑紫潟}}は霊界物語[[第72巻]]巻末に「特別篇」として収録されている。昭和2年(1927年)10月19日に口述され、『[[神の国 (1921)|神の国]]』同年11月号に「霊界物語特別篇」として発表された。戦前発行された霊界物語(第72巻初版は昭和4年4月発行)には収録されていない。戦後の版<ref>[[普及版]]、[[校定版]]、[[八幡書店版]]、[[愛善世界社版]]で確認。それ以外の版は未確認。</ref>の、第72巻の巻末に収録された。
* 黒姫の現界的顕現とされる[[星田悦子]]は昭和2年(1927年)6月23日に帰幽(享年59歳)した。同年10月1日に百日祭が執行され、その19日後(10月19日)に口述されている。
* 「筑紫潟」とは九州の有明海の古称である。口述地の長崎県島原は有明海に面している。
== 関連項目 ==
* [[高姫]]
* [[ウラナイ教]]
* [[菖蒲のお花]]:黒姫の再来。[[第64巻]]に登場。
* [[星田悦子]]


== 脚注 ==
== 脚注 ==