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[[第20巻]]から[[第35巻]]にかけて、黒姫の[[三五教]]時代のエピソードが記されている。
[[第20巻]]から[[第35巻]]にかけて、黒姫の[[三五教]]時代のエピソードが記されている。


【[[第21巻]]】 舞台:[[高春山]]
(1) 【[[第21巻]]】 舞台:[[高春山]]


高姫と黒姫は三五教に帰順した証として、[[高春山]]の[[鷹依姫]]([[アルプス教]]の教主)を言向け和しに行く。二人はアルプス教のアジトがある岩窟に潜入するが捕まってしまう。3ヶ月後、二人を探しに[[綾の聖地]]を旅立った3人の宣伝使([[竜国別]]・[[玉治別]]・[[国依別]])と、途中で一行に加わった[[杢助]]・[[お初]](初稚姫)によって、二人は救出された。〔{{rm|21|1|高春山}}、{{rms|21|18|解決}}〕 →「[[高姫#三五教時代]]」参照
高姫と黒姫は三五教に帰順した証として、[[高春山]]の[[鷹依姫]]([[アルプス教]]の教主)を言向け和しに行く。二人はアルプス教のアジトがある岩窟に潜入するが捕まってしまう。3ヶ月後、二人を探しに[[綾の聖地]]を旅立った3人の宣伝使([[竜国別]]・[[玉治別]]・[[国依別]])と、途中で一行に加わった[[杢助]]・[[お初]](初稚姫)によって、二人は救出された。〔{{rm|21|1|高春山}}、{{rms|21|18|解決}}〕 →「[[高姫#三五教時代]]」参照


【[[第22巻]]】 舞台:[[錦の宮]]
(2) 【[[第22巻]]】 舞台:[[錦の宮]]


黒姫は[[言依別命]]([[錦の宮]]の教主)から「[[黄金の玉]]」の保管を命じられ、四尾山([[世継王山]])の麓の一本松の根元に埋めて隠しておいた。神政成就に必要な大切な玉であり、黒姫は心配で夜になると度々点検に行っていた。ある夜、その玉が無くなっていた。黒姫はショックで入水自殺を図るが、[[テーリスタン]]と[[カーリンス]](この二人は[[鷹依姫]]の部下)に助けられ一命を取り留めた。ところが黒姫は自分の命を救ってくれた二人が玉を盗ったのだろうと疑う。さらに鷹依姫(元アルプス教教主。今は三五教に改宗している)や、その息子の[[竜国別]](三五教の宣伝使)まで疑う。高姫は黒姫が玉を紛失したことの責任を問い詰めた。そこで黒姫・[[鷹依姫]]・[[竜国別]]・[[テーリスタン]]・[[カーリンス]]の5人は玉の行方を探すため旅立つことになった<ref>{{rm|22|4|玉探志}}章末:〈五人は是非なく高姫の宅をスゴスゴと立ち出で錦の宮を遥に拝し、各旅装を整へ世界の各地に向つて玉の捜索に出かけた。〉</ref>。〔{{rm|22|1|玉騒疑}}~{{rms|22|4|玉探志}}〕
黒姫は[[言依別命]]([[錦の宮]]の教主)から「[[黄金の玉]]」の保管を命じられ、四尾山([[世継王山]])の麓の一本松の根元に埋めて隠しておいた。神政成就に必要な大切な玉であり、黒姫は心配で夜になると度々点検に行っていた。ある夜、その玉が無くなっていた。黒姫はショックで入水自殺を図るが、[[テーリスタン]]と[[カーリンス]](この二人は[[鷹依姫]]の部下)に助けられ一命を取り留めた。ところが黒姫は自分の命を救ってくれた二人が玉を盗ったのだろうと疑う。さらに鷹依姫(元アルプス教教主。今は三五教に改宗している)や、その息子の[[竜国別]](三五教の宣伝使)まで疑う。高姫は黒姫が玉を紛失したことの責任を問い詰めた。そこで黒姫・[[鷹依姫]]・[[竜国別]]・[[テーリスタン]]・[[カーリンス]]の5人は玉の行方を探すため旅立つことになった<ref>{{rm|22|4|玉探志}}章末:〈五人は是非なく高姫の宅をスゴスゴと立ち出で錦の宮を遥に拝し、各旅装を整へ世界の各地に向つて玉の捜索に出かけた。〉</ref>。〔{{rm|22|1|玉騒疑}}~{{rms|22|4|玉探志}}〕


【[[第24巻]]】 舞台:[[竜宮島]]
(3) 【[[第24巻]]】 舞台:[[竜宮島]]


黒姫は紛失した「[[黄金の玉]]」を探すため、夫の[[高山彦]]と共に[[竜宮島]]へ渡った<ref>黒姫が竜宮島に渡った理由は守護神(副守?)がそのように囁いたからである。{{rm|24|4|一島の女王}}:黒姫のセリフ〈黄金の玉を紛失し、高姫様に叱り飛ばされ、'''守護神の囁きに依つて'''竜宮の一つ島に隠しあると聞き、此処まで探ねて来たものの〉</ref>。高山彦は「ブランジー」、黒姫は「クロンバー」と名を名乗り、竜宮島の女王・黄竜姫に宰相役として仕えた。竜宮島に渡ってから2年経つ<ref>[[第22巻]]から[[第24巻]]まで'''2年'''経っている。{{rm|24|4|一島の女王}}:クロンバー([[黒姫]])のセリフ〈大切なる玉の紛失せし為め其所在を探ねむと、竜宮の乙姫様の生宮として今年で殆ど'''満二年'''、残る隈なく探せども今に所在は分らず〉</ref>が玉は見つからなかった<ref>{{rm|24|4|一島の女王}}</ref>。高姫・蜈蚣姫の一行が玉探しのため竜宮島にやって来た。高姫と黒姫は2年ぶりに再会する<ref>{{rm|24|10|土人の歓迎}}章末</ref>。竜宮島にどうやら玉はないと判断した高姫・黒姫・高山彦は、船に乗って自転倒島に帰国した。〔{{rm|24|4|一島の女王}}、{{rms|24|10|土人の歓迎}}、{{rms|24|12|暴風一過}}〕
黒姫は紛失した「[[黄金の玉]]」を探すため、夫の[[高山彦]]と共に[[竜宮島]]へ渡った<ref>黒姫が竜宮島に渡った理由は守護神(副守?)がそのように囁いたからである。{{rm|24|4|一島の女王}}:黒姫のセリフ〈黄金の玉を紛失し、高姫様に叱り飛ばされ、'''守護神の囁きに依つて'''竜宮の一つ島に隠しあると聞き、此処まで探ねて来たものの〉</ref>。高山彦は「ブランジー」、黒姫は「クロンバー」と名を名乗り、竜宮島の女王・黄竜姫に宰相役として仕えた。竜宮島に渡ってから2年経つ<ref>[[第22巻]]から[[第24巻]]まで'''2年'''経っている。{{rm|24|4|一島の女王}}:クロンバー([[黒姫]])のセリフ〈大切なる玉の紛失せし為め其所在を探ねむと、竜宮の乙姫様の生宮として今年で殆ど'''満二年'''、残る隈なく探せども今に所在は分らず〉</ref>が玉は見つからなかった<ref>{{rm|24|4|一島の女王}}</ref>。高姫・蜈蚣姫の一行が玉探しのため竜宮島にやって来た。高姫と黒姫は2年ぶりに再会する<ref>{{rm|24|10|土人の歓迎}}章末</ref>。竜宮島にどうやら玉はないと判断した高姫・黒姫・高山彦は、船に乗って自転倒島に帰国した。〔{{rm|24|4|一島の女王}}、{{rms|24|10|土人の歓迎}}、{{rms|24|12|暴風一過}}〕


【[[第25巻]]・[[第26巻]]】 舞台:[[生田の森]]、[[竹生島]]
(4) 【[[第25巻]]・[[第26巻]]】 舞台:[[生田の森]]、[[竹生島]]


[[高姫]]・黒姫・[[高山彦]]は[[生田の森]]の[[杢助館]]で、[[国依別]]の偽の神懸りによる神託を信じて、琵琶湖の[[竹生島]]へ玉探しに向かう。国依別に騙されたこと気づいた3人は責任をなすりつけ合い大喧嘩となる。〔{{rm|25|17|森の囁}}~{{rms|25|18|玉の所在}}、{{rm|26|13|三つ巴}}~{{rms|26|15|諭詩の歌}}〕 →「[[高姫#三五教時代]]」参照
[[高姫]]・黒姫・[[高山彦]]は[[生田の森]]の[[杢助館]]で、[[国依別]]の偽の神懸りによる神託を信じて、琵琶湖の[[竹生島]]へ玉探しに向かう。国依別に騙されたこと気づいた3人は責任をなすりつけ合い大喧嘩となる。〔{{rm|25|17|森の囁}}~{{rms|25|18|玉の所在}}、{{rm|26|13|三つ巴}}~{{rms|26|15|諭詩の歌}}〕 →「[[高姫#三五教時代]]」参照


【[[第27巻]]】 舞台:錦の宮
(5) 【[[第27巻]]】 舞台:錦の宮


5個の「[[麻邇宝珠の玉]]」のうち4個が偽の玉とすり替えられた。[[高山彦]]は支離滅裂なことばかり言う高姫と黒姫に愛想を尽かし、黒姫を離縁して去ってしまう。黒姫は高山彦の行方を探すため、また玉を探すため、[[筑紫の島]]へ旅立った<ref>黒姫が筑紫島へ向かったのは、竜宮島か筑紫島へ行くと高山彦が言っていたため。{{rm|27|7|猫の恋}}:高山彦のセリフ〈これから高山彦はお前と縁を断り、'''竜宮の一つ島か'''、但は'''筑紫の島へ'''玉探しに行くから、これまでの縁と諦めて下さい〉</ref>。 →「[[高姫#三五教時代]]」「[[高山彦 (黒姫の夫)#第27巻、第33~35巻]]」参照
5個の「[[麻邇宝珠の玉]]」のうち4個が偽の玉とすり替えられた。[[高山彦]]は支離滅裂なことばかり言う高姫と黒姫に愛想を尽かし、黒姫を離縁して去ってしまう。黒姫は高山彦の行方を探すため、また玉を探すため、[[筑紫の島]]へ旅立った<ref>黒姫が筑紫島へ向かったのは、竜宮島か筑紫島へ行くと高山彦が言っていたため。{{rm|27|7|猫の恋}}:高山彦のセリフ〈これから高山彦はお前と縁を断り、'''竜宮の一つ島か'''、但は'''筑紫の島へ'''玉探しに行くから、これまでの縁と諦めて下さい〉</ref>。 →「[[高姫#三五教時代]]」「[[高山彦 (黒姫の夫)#第27巻、第33~35巻]]」参照