「高姫」の版間の差分
編集の要約なし |
|||
| 87行目: | 87行目: | ||
=== ウラナイ教時代 === | === ウラナイ教時代 === | ||
'''【[[第15巻]]】''' 舞台:[[フサの国]][[北山村]]の[[ウラナイ教]]本部、[[西蔵]][[ラサフの都]] | |||
[[安彦]]、[[国彦]]、[[道彦]]、[[田加彦]]、[[百舌彦]]の5人の宣伝使が迷い込んだ館は[[ウラナイ教]]の本部だった。そこでは目の見えない信者たちが食事中で、丼鉢の麦飯トロロ汁をすすっていた。教主の高姫に侮辱された国彦は頭にきて、麦飯トロロ汁を座敷一面に投げつけた。国彦は逃げ去ったが、残った安彦・道彦を、高姫・[[黒姫]]が出刃包丁を持って目を刺そうと追いかける。〔{{rm|15|8|ウラナイ教}}~{{rms|15|9|薯蕷汁}}〕 | |||
[[西蔵]]のラサフの都の地底にある岩窟に、広い館があり、そこで高姫・黒姫・蠑螈別を始めウラナイ教の信者数十人が酒宴を行っていた。そこへ三五教の宣伝使たち([[高国別]]ら)が宣伝歌を歌いながらやって来た。その宣伝歌に高姫たちは苦しんだ。〔{{rm|15|17|窟の酒宴}}~{{rms|15|18|婆々勇}}〕 | |||
(第15巻で高姫と黒姫が三五教の宣伝使たちに毒づいているが、そのセリフの中に、高姫・黒姫またウラナイ教の本質が現れている) | |||
'''【[[第16巻]]】''' 舞台:[[魔窟ケ原]]、[[由良]]~[[冠島沓島 (かむりじまくつじま)|冠島・沓島]] | |||
(魔窟ケ原で)高姫は子分の[[青彦]]を連れて[[鬼彦]]一行の前に現れ、一行数百人を地底の岩窟に入れてしまう。〔{{rm|16|7|空籠}}~{{rms|16|8|衣懸松}}〕 | |||
高姫・青彦は由良の港の司・[[秋山彦]]の館から、冠島・沓島の宝庫の鍵を盗み出す。港で盗んだ船で冠島に渡り「[[如意宝珠の玉]]」を手に入れた。その後二人は沓島に渡り「[[金剛不壊の宝玉]]」を掘り出している最中、追ってきた[[亀彦]]・[[鬼武彦]]一行に捕まる。高姫は[[田辺の港]]で一人で逃げ出すが、再び鬼武彦に再び捕まってしまう。二人は秋山彦の館に連れ戻されるが、そこで高姫は「如意宝珠の玉」を口から呑み込み、青彦を残して一人で外へ逃げ去った。〔{{rm|16|11|宝庫の鍵}}・{{rms|16|14|鵜呑鷹}}〕 (高姫はフサの国のウラナイ教本部へ逃げ帰った<ref>{{rm|16|15|谷間の祈}}:悦子姫の青彦に対するセリフ〈汝が力と思ふ高姫は今'''フサの国に遁げ帰り'''、黒姫は行方不明となりし今日〉</ref>) | |||
'''【[[第18巻]]~[[第19巻]]】''' 舞台:[[魔窟ケ原]]、[[世継王山]] | |||
[[玉照姫]]を三五教に奪い取られたが、[[スサノオ]]が玉照姫をウラナイ教に渡せという、その御心を知った高姫は、スサノオを誤解していたことを悟った。スサノオが世界の贖い主であることを悟り、改心して[[三五教]]の宣伝使となる。〔{{rm|18|15|遠来の客}}~{{rms|18|16|返り討}}、{{rm|19|2|鶍の嘴}}~{{rms|19|8|大悟徹底}}〕<ref>{{rm|19|8|大悟徹底}}:高姫〈素盞嗚尊様は変性女子だ、悪役だと今の今まで思ひ詰め(略)素盞嗚尊様は矢張り善であつた(略)アヽ瑞の御霊様、今迄の私の取違ひ、御無礼を何卒赦して下さいませ〉、〈此の深い罪をも御咎めなく、大切な玉照姫様を私達に御遣はし下された上、大切な宣伝使まで懲戒のため除名をするとの御言葉、何たる公平無私な神様でございませう。アヽ勿体ない、どうぞ神様赦して下さいませ〉</ref> <ref>{{rm|19|12|言照姫}}:エンゼル(言照姫)〈松姫の改心に依り、ウラナイ教の教主高姫、副教主黒姫の罪は赦された〉</ref> <ref>{{rm|19|16|玉照彦}}:言照姫〈高姫、黒姫一派の、今迄瑞の御霊の大神に射向かひまつりし重大の罪を赦され、神界の御用に参加し、偉勲を建つる事を得む〉</ref> <ref>{{rm|20|1|武志の宮}}:〈ウラナイ教を樹て、瑞之御霊に極力反抗したる高姫、黒姫、松姫は、夢の覚めたる如く心を翻し、身命を三五教に奉じ、自転倒島を始め、海外諸国を跋渉して、神徳を拡充することとなつた〉</ref> | |||
=== 三五教時代 === | === 三五教時代 === | ||