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錦の宮
,'''錦の宮'''(にしきのみや)は、[[霊界物語]]に登場する宮。[[綾の聖地]]にある。[[自転倒島]]における[[三五教]]の本拠地で、第20~35巻において経綸の中心舞台となる。
== 概要 ==
* 初出:{{rm|20|1|武志の宮}}
* [[照山]]と[[桶伏山]]の山間にあり、[[国治立大神]]と[[豊国姫大神]]を祭る。<ref>{{rm|20|1|武志の宮}}:「照山と桶伏山の山間に、国治立の大神、豊国姫の大神の、貴の御舎を」</ref>
* [[照山]]の麓に建っているとも、[[桶伏山]]の麓に建っているとも、表現されている。<ref>{{rm|20|2|赤児の誤}}:「真中に立てる世継王山 御稜威も高く'''照山の 袂'''にひらく神の苑 錦の宮の最聖き 心の花も咲耶姫」</ref> <ref>{{rm|20|12|如意宝珠}}:「心の色も'''照山の 麓'''に建てる高殿は 錦の宮の社務所と 世に鳴り渡る秋の風」</ref> <ref>{{rm|21|2|夢の懸橋}}:「教の花も香ばしく 咲き匂ひたる'''桶伏の 山の麓'''にそそり立つ 錦の宮を伏し拝み」</ref>
* [[玉照彦]]、[[玉照姫]]が宮仕えとなり<ref>玉照彦と玉照姫は、神示を取り次ぐような役割を担っている。</ref>(錦の宮の「[[神柱]]」とか「[[神司]]」も呼ばれている)、[[言依別命]]が教主となる(後に変更)。<ref>{{rm|20|1|武志の宮}}:「玉照彦、玉照姫をして宮仕へとなし」、「言依別命は、素盞嗚大神の命を奉じ、錦の宮を背景として、自転倒島に於ける'''三五教の総統権を握り'''」、「'''言依別の教主'''様から許されて」</ref>
* [[杢助]]が総務となった(後に変更)。<ref>{{rm|23|4|長高説}}:「杢助総務の召集でも」</ref>
* {{rm|nm|2|神示の経綸}}では、[[綾部の大本]]の神殿等の建築物を「錦の宮」、[[本宮山]]を「[[桶伏山]]」と呼んでいる。
== 主なエピソード ==
=== 三個の玉 ===
* [[言依別命]]は[[神素盞嗚大神]]の命を奉じ、[[斎苑の館]]を立ち出て、[[綾の聖地]]に錦の宮を造り、[[自転倒島]]における[[三五教]]の総統権を握った。〔{{rm|20|1|武志の宮}}〕
* [[黄金の玉]]は[[お玉]]に抱かれて錦の宮の殿内深くに納まった。〔{{rm|20|12|如意宝珠}}〕
* [[紫の玉]]と[[如意宝珠の玉]]<ref>この二個の玉は{{rm|21|18|解決}}で高姫が口から吐き出した。</ref>は、錦の宮に納まった。〔{{rm|22|1|玉騒疑}}〕
* [[黒姫]]は言依別命から黄金の玉を預かり、[[四尾山]]の麓の一本松の根本に埋めて、大切に保管していたが、その玉が無くなってしまう。[[高姫]]から責任を追及され、[[黒姫]]・[[鷹依姫]]・[[竜国別]]・[[テーリスタン]]・[[カーリンス]]の五人は玉探しの旅に出る。〔{{rm|22|1|玉騒疑}}、{{rms|22|4|玉探志}}〕
* 高姫は紫の玉と如意宝珠の玉を預かり、錦の宮の傍らの八尋殿の畳の下に隠していたが、それが二個とも石コロにすり替わっていた。高姫は玉を探すため迷走を始め、ついには[[竜宮島 (豪大陸)]]に向け旅立つ。〔{{rm|22|5|壇の浦}}、{{rm|23|18|波濤万里}}〕
* (この三個の玉は教主の言依別命によって持ち出されていた。黄金の玉は言依別命が[[高熊山]]へ、如意宝珠の玉と紫の玉は[[初稚姫]]と[[玉能姫]]が[[神島]]に埋蔵した。<ref>{{rm|22|18|布引の滝}}~{{rms|22|19|山と海}}</ref>)
(第24~25巻は[[竜宮島 (豪大陸)]]を舞台に神業が行われる)
=== 五個の玉 ===
* [[竜宮島 (豪大陸)|竜宮島]]の[[諏訪の湖]]から運ばれて来た五個の[[麻邇宝珠の玉]]は、錦の宮の奥殿に一つずつ納められた。〔{{rm|26|12|秋の色}}〕
* 錦の宮に連なる八尋殿で、麻邇宝珠が役員信者に公開されることになった。[[高姫]]が玉の箱の蓋を開けると、青、赤、黄、白の四個が石コロとすり替わっていた。(ここで次のように錦の宮の人員の変化が起きる) 〔{{rm|27|5|玉調べ}}、{{rms|27|7|猫の恋}}〕
** [[高姫]]は失踪した[[言依別命]]の後を追って[[高砂島]]へ旅立つ。
** [[黒姫]]は玉探しを名目に、その実、逃げた夫([[高山彦]])の行方を追って[[筑紫島]]へ旅立つ。
** [[杢助]]は総務を解任され、[[玉治別]]、[[五十子姫]]、[[亀彦]]、[[音彦]]、[[黄竜姫]]、[[蜈蚣姫]]らを率いて[[ウブスナ山]]の[[斎苑の館]]へ行くことになった。
** [[東助]]が新しく総務となる。<ref>{{rm|27|5|玉調べ}}:(言依別命の手紙)「杢助は願ひの如く総務の職を免じて、淡路の東助を以て総務となす」</ref>
** [[梅子姫]]は[[コーカス山]]に。
** [[言依別命]]と[[国依別]]は[[琉球]]、[[台湾島]]、[[高砂島]]へ。
** 言依別命の不在中、[[英子姫]]が教主を務め、[[東助]]は教主代理兼総務となった。
(第27~33巻は、[[琉球]]・[[台湾島]]・[[高砂島]]で神業が行われる)
=== 三五の玉の神業の結末 ===
* [[高姫]]、[[黒姫]]ら一同が高砂島から自転倒島に帰って来た。[[由良の港]]の[[秋山彦]]の館で、[[神素盞嗚大神]]の大慈大悲の御心を知り、涙を流して神恩に感謝する。〔{{rm|33|17|感謝の涙}}〕
* 高姫たちは、麻邇宝珠の紛失した四個の玉を持って<ref>神素盞嗚大神によって[[沓島]]に秘してあった。{{rm|26|1|麻邇の玉}}の章末で玉を箱から出してすり替えている。{{rm|33|17|感謝の涙}}:(秋山彦のセリフ)「'''沓島'''に渡り、麻邇宝珠の四個の玉を、各自命ぜられたる如く取出し、秘に聖地へ帰り、尊き神業に参加されたし」</ref>、錦の宮に帰って来た。八尋殿で奉告祭が開かれ、[[黒姫]]、[[高山彦]]、[[高姫]]、[[東助]]がそれぞれ人生の回顧歌を歌い、次のことを告白する。〔{{rm|33|18|神風清}}~{{rm|33|24|春秋}}〕
** 黒姫は、35年前に出会った男と一夜を共にし、そのとき生まれた子を捨ててしまったが、高砂島でその子が[[玉治別]]だと判明したこと。
** 高山彦は、黒姫が一夜を共にしたのが自分であり、玉治別の父は自分であること。
** 高姫は35年前にエルサレムで同棲していた男との間に子が出来たが、男が逃げてしまい、子を捨てた。その子が[[筑紫の国]]の[[建国別]]だということ。
** 東助は、高姫と同棲していた男が自分であり、建国別は自分の子であること。
* 高姫は東助が昔の夫であったことを知り、よりを戻そうとするが、東助はそれを厳然とはねのけた。〔{{rm|33|23|鉄鎚}}〕
* 次のように錦の宮の人事異動が行われる。
** [[初稚姫]]が錦の宮の教主となる。<ref name="rm3318">{{rm|33|18|神風清}}</ref>
** [[言依別命]]は[[エルサレム]]へ。<ref name="rm3318" />
** [[梅子姫]]はフサの国の斎苑の館へ。<ref name="rm3318" />
** [[東助]]はフサの国の斎苑の館へ。<ref name="rm3324">{{rm|33|24|春秋}}</ref>
** [[竜国別]]は錦の宮の総務となる。<ref name="rm3324" />
** [[高姫]]は、[[国玉別]]・[[玉能姫]]夫婦に代わって、[[生田の森]]の館の神司となる。<ref name="rm3324" /> <ref name="rm3325">{{rm|33|25|琉の玉}}</ref>
** 国玉別・玉能姫夫婦は[[紀の国]]の[[若の浦]]へ。<ref name="rm3325" /> <ref>{{rm|33|26|若の浦}}</ref>
(第34~35巻は、黒姫の筑紫島における神業で、時間的には第33巻以前に起きた出来事)
== 脚注 ==
<references/>
{{デフォルトソート:にしきのみや}}
[[Category:霊界物語の宮]]
== 概要 ==
* 初出:{{rm|20|1|武志の宮}}
* [[照山]]と[[桶伏山]]の山間にあり、[[国治立大神]]と[[豊国姫大神]]を祭る。<ref>{{rm|20|1|武志の宮}}:「照山と桶伏山の山間に、国治立の大神、豊国姫の大神の、貴の御舎を」</ref>
* [[照山]]の麓に建っているとも、[[桶伏山]]の麓に建っているとも、表現されている。<ref>{{rm|20|2|赤児の誤}}:「真中に立てる世継王山 御稜威も高く'''照山の 袂'''にひらく神の苑 錦の宮の最聖き 心の花も咲耶姫」</ref> <ref>{{rm|20|12|如意宝珠}}:「心の色も'''照山の 麓'''に建てる高殿は 錦の宮の社務所と 世に鳴り渡る秋の風」</ref> <ref>{{rm|21|2|夢の懸橋}}:「教の花も香ばしく 咲き匂ひたる'''桶伏の 山の麓'''にそそり立つ 錦の宮を伏し拝み」</ref>
* [[玉照彦]]、[[玉照姫]]が宮仕えとなり<ref>玉照彦と玉照姫は、神示を取り次ぐような役割を担っている。</ref>(錦の宮の「[[神柱]]」とか「[[神司]]」も呼ばれている)、[[言依別命]]が教主となる(後に変更)。<ref>{{rm|20|1|武志の宮}}:「玉照彦、玉照姫をして宮仕へとなし」、「言依別命は、素盞嗚大神の命を奉じ、錦の宮を背景として、自転倒島に於ける'''三五教の総統権を握り'''」、「'''言依別の教主'''様から許されて」</ref>
* [[杢助]]が総務となった(後に変更)。<ref>{{rm|23|4|長高説}}:「杢助総務の召集でも」</ref>
* {{rm|nm|2|神示の経綸}}では、[[綾部の大本]]の神殿等の建築物を「錦の宮」、[[本宮山]]を「[[桶伏山]]」と呼んでいる。
== 主なエピソード ==
=== 三個の玉 ===
* [[言依別命]]は[[神素盞嗚大神]]の命を奉じ、[[斎苑の館]]を立ち出て、[[綾の聖地]]に錦の宮を造り、[[自転倒島]]における[[三五教]]の総統権を握った。〔{{rm|20|1|武志の宮}}〕
* [[黄金の玉]]は[[お玉]]に抱かれて錦の宮の殿内深くに納まった。〔{{rm|20|12|如意宝珠}}〕
* [[紫の玉]]と[[如意宝珠の玉]]<ref>この二個の玉は{{rm|21|18|解決}}で高姫が口から吐き出した。</ref>は、錦の宮に納まった。〔{{rm|22|1|玉騒疑}}〕
* [[黒姫]]は言依別命から黄金の玉を預かり、[[四尾山]]の麓の一本松の根本に埋めて、大切に保管していたが、その玉が無くなってしまう。[[高姫]]から責任を追及され、[[黒姫]]・[[鷹依姫]]・[[竜国別]]・[[テーリスタン]]・[[カーリンス]]の五人は玉探しの旅に出る。〔{{rm|22|1|玉騒疑}}、{{rms|22|4|玉探志}}〕
* 高姫は紫の玉と如意宝珠の玉を預かり、錦の宮の傍らの八尋殿の畳の下に隠していたが、それが二個とも石コロにすり替わっていた。高姫は玉を探すため迷走を始め、ついには[[竜宮島 (豪大陸)]]に向け旅立つ。〔{{rm|22|5|壇の浦}}、{{rm|23|18|波濤万里}}〕
* (この三個の玉は教主の言依別命によって持ち出されていた。黄金の玉は言依別命が[[高熊山]]へ、如意宝珠の玉と紫の玉は[[初稚姫]]と[[玉能姫]]が[[神島]]に埋蔵した。<ref>{{rm|22|18|布引の滝}}~{{rms|22|19|山と海}}</ref>)
(第24~25巻は[[竜宮島 (豪大陸)]]を舞台に神業が行われる)
=== 五個の玉 ===
* [[竜宮島 (豪大陸)|竜宮島]]の[[諏訪の湖]]から運ばれて来た五個の[[麻邇宝珠の玉]]は、錦の宮の奥殿に一つずつ納められた。〔{{rm|26|12|秋の色}}〕
* 錦の宮に連なる八尋殿で、麻邇宝珠が役員信者に公開されることになった。[[高姫]]が玉の箱の蓋を開けると、青、赤、黄、白の四個が石コロとすり替わっていた。(ここで次のように錦の宮の人員の変化が起きる) 〔{{rm|27|5|玉調べ}}、{{rms|27|7|猫の恋}}〕
** [[高姫]]は失踪した[[言依別命]]の後を追って[[高砂島]]へ旅立つ。
** [[黒姫]]は玉探しを名目に、その実、逃げた夫([[高山彦]])の行方を追って[[筑紫島]]へ旅立つ。
** [[杢助]]は総務を解任され、[[玉治別]]、[[五十子姫]]、[[亀彦]]、[[音彦]]、[[黄竜姫]]、[[蜈蚣姫]]らを率いて[[ウブスナ山]]の[[斎苑の館]]へ行くことになった。
** [[東助]]が新しく総務となる。<ref>{{rm|27|5|玉調べ}}:(言依別命の手紙)「杢助は願ひの如く総務の職を免じて、淡路の東助を以て総務となす」</ref>
** [[梅子姫]]は[[コーカス山]]に。
** [[言依別命]]と[[国依別]]は[[琉球]]、[[台湾島]]、[[高砂島]]へ。
** 言依別命の不在中、[[英子姫]]が教主を務め、[[東助]]は教主代理兼総務となった。
(第27~33巻は、[[琉球]]・[[台湾島]]・[[高砂島]]で神業が行われる)
=== 三五の玉の神業の結末 ===
* [[高姫]]、[[黒姫]]ら一同が高砂島から自転倒島に帰って来た。[[由良の港]]の[[秋山彦]]の館で、[[神素盞嗚大神]]の大慈大悲の御心を知り、涙を流して神恩に感謝する。〔{{rm|33|17|感謝の涙}}〕
* 高姫たちは、麻邇宝珠の紛失した四個の玉を持って<ref>神素盞嗚大神によって[[沓島]]に秘してあった。{{rm|26|1|麻邇の玉}}の章末で玉を箱から出してすり替えている。{{rm|33|17|感謝の涙}}:(秋山彦のセリフ)「'''沓島'''に渡り、麻邇宝珠の四個の玉を、各自命ぜられたる如く取出し、秘に聖地へ帰り、尊き神業に参加されたし」</ref>、錦の宮に帰って来た。八尋殿で奉告祭が開かれ、[[黒姫]]、[[高山彦]]、[[高姫]]、[[東助]]がそれぞれ人生の回顧歌を歌い、次のことを告白する。〔{{rm|33|18|神風清}}~{{rm|33|24|春秋}}〕
** 黒姫は、35年前に出会った男と一夜を共にし、そのとき生まれた子を捨ててしまったが、高砂島でその子が[[玉治別]]だと判明したこと。
** 高山彦は、黒姫が一夜を共にしたのが自分であり、玉治別の父は自分であること。
** 高姫は35年前にエルサレムで同棲していた男との間に子が出来たが、男が逃げてしまい、子を捨てた。その子が[[筑紫の国]]の[[建国別]]だということ。
** 東助は、高姫と同棲していた男が自分であり、建国別は自分の子であること。
* 高姫は東助が昔の夫であったことを知り、よりを戻そうとするが、東助はそれを厳然とはねのけた。〔{{rm|33|23|鉄鎚}}〕
* 次のように錦の宮の人事異動が行われる。
** [[初稚姫]]が錦の宮の教主となる。<ref name="rm3318">{{rm|33|18|神風清}}</ref>
** [[言依別命]]は[[エルサレム]]へ。<ref name="rm3318" />
** [[梅子姫]]はフサの国の斎苑の館へ。<ref name="rm3318" />
** [[東助]]はフサの国の斎苑の館へ。<ref name="rm3324">{{rm|33|24|春秋}}</ref>
** [[竜国別]]は錦の宮の総務となる。<ref name="rm3324" />
** [[高姫]]は、[[国玉別]]・[[玉能姫]]夫婦に代わって、[[生田の森]]の館の神司となる。<ref name="rm3324" /> <ref name="rm3325">{{rm|33|25|琉の玉}}</ref>
** 国玉別・玉能姫夫婦は[[紀の国]]の[[若の浦]]へ。<ref name="rm3325" /> <ref>{{rm|33|26|若の浦}}</ref>
(第34~35巻は、黒姫の筑紫島における神業で、時間的には第33巻以前に起きた出来事)
== 脚注 ==
<references/>
{{デフォルトソート:にしきのみや}}
[[Category:霊界物語の宮]]