「錦の宮」の版間の差分
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2021年9月10日 (金) 03:52時点における版
錦の宮(にしきのみや)は、霊界物語に登場する宮。綾の聖地にある。自転倒島における三五教の本拠地で、第20~35巻において経綸の中心舞台となる。
概要
- 初出:第20巻第1章「武志の宮」#
- 照山と桶伏山の山間にあり、国治立大神と豊国姫大神を祭る。[1]
- 照山の麓に建っているとも、桶伏山の麓に建っているとも、表現されている。[2] [3] [4]
- 玉照彦、玉照姫が宮仕えとなり[5](錦の宮の「神柱」とか「神司」も呼ばれている)、言依別命が教主となる[6]。後に英子姫、初稚姫が教主になる(後述)。
- 杢助が総務となった(後に変更)。[7]
- 入蒙記第2章「神示の経綸」#では、綾部の大本の神殿等の建築物を「錦の宮」、本宮山を「桶伏山」と呼んでいる。
主なエピソード
三個の玉
- 言依別命は神素盞嗚大神の命を奉じ、斎苑の館を立ち出て、綾の聖地に錦の宮を造り、自転倒島における三五教の総統権を握った。〔第20巻第1章「武志の宮」#〕
- 黄金の玉はお玉に抱かれて錦の宮の殿内深くに納まった。〔第20巻第12章「如意宝珠」#〕
- 紫の玉と如意宝珠の玉[8]は、錦の宮に納まった。〔第22巻第1章「玉騒疑」#〕
- 黒姫は言依別命から黄金の玉を預かり、四尾山の麓の一本松の根本に埋めて、大切に保管していたが、その玉が無くなってしまう。高姫から責任を追及され、黒姫・鷹依姫・竜国別・テーリスタン・カーリンスの五人は玉探しの旅に出る。〔第22巻第1章「玉騒疑」#、第4章「玉探志」#〕
- 高姫は紫の玉と如意宝珠の玉を預かり、錦の宮の傍らの八尋殿の畳の下に隠していたが、それが二個とも石コロにすり替わっていた。高姫は玉を探すため迷走を始め、ついには竜宮島 (豪大陸)に向け旅立つ。〔第22巻第5章「壇の浦」#、第23巻第18章「波濤万里」#〕
- (この三個の玉は教主の言依別命によって持ち出されていた。黄金の玉は言依別命が高熊山へ、如意宝珠の玉と紫の玉は初稚姫と玉能姫が神島に埋蔵した。[9])
(第24~25巻は竜宮島 (豪大陸)を舞台に神業が行われる)
五個の玉
- 竜宮島の諏訪の湖から運ばれて来た五個の麻邇宝珠の玉は、錦の宮の奥殿に一つずつ納められた。〔第26巻第12章「秋の色」#〕
- 錦の宮に連なる八尋殿で、麻邇宝珠が役員信者に公開されることになった。高姫が玉の箱の蓋を開けると、青、赤、黄、白の四個が石コロとすり替わっていた。(ここで次のように錦の宮の人員の変化が起きる) 〔第27巻第5章「玉調べ」#、第7章「猫の恋」#〕
三五の玉の神業の結末
- 高姫、黒姫ら一同が高砂島から自転倒島に帰って来た。由良の港の秋山彦の館で、神素盞嗚大神の大慈大悲の御心を知り、涙を流して神恩に感謝する。〔第33巻第17章「感謝の涙」#〕
- 高姫たちは、麻邇宝珠の紛失した四個の玉を持って[12]、錦の宮に帰って来た。八尋殿で奉告祭が開かれ、黒姫、高山彦、高姫、東助がそれぞれ人生の回顧歌を歌い、次のことを告白する。〔第33巻第18章「神風清」#~第33巻第24章「春秋」#〕
- 高姫は東助が昔の夫であったことを知り、よりを戻そうとするが、東助はそれを厳然とはねのけた。〔第33巻第23章「鉄鎚」#〕
- 次のように錦の宮の人事異動が行われる。
(第34~35巻は、黒姫の筑紫島における神業で、時間的には第33巻以前に起きた出来事)
脚注
- ↑ 第20巻第1章「武志の宮」#:「照山と桶伏山の山間に、国治立の大神、豊国姫の大神の、貴の御舎を」
- ↑ 第20巻第2章「赤児の誤」#:「真中に立てる世継王山 御稜威も高く照山の 袂にひらく神の苑 錦の宮の最聖き 心の花も咲耶姫」
- ↑ 第20巻第12章「如意宝珠」#:「心の色も照山の 麓に建てる高殿は 錦の宮の社務所と 世に鳴り渡る秋の風」
- ↑ 第21巻第2章「夢の懸橋」#:「教の花も香ばしく 咲き匂ひたる桶伏の 山の麓にそそり立つ 錦の宮を伏し拝み」
- ↑ 玉照彦と玉照姫は、神示を取り次ぐような役割を担っている。
- ↑ 第20巻第1章「武志の宮」#:「玉照彦、玉照姫をして宮仕へとなし」、「言依別命は、素盞嗚大神の命を奉じ、錦の宮を背景として、自転倒島に於ける三五教の総統権を握り」、「言依別の教主様から許されて」
- ↑ 第23巻第4章「長高説」#:「杢助総務の召集でも」
- ↑ この二個の玉は第21巻第18章「解決」#で高姫が口から吐き出した。
- ↑ 第22巻第18章「布引の滝」#~第19章「山と海」#
- ↑ 第27巻第5章「玉調べ」#:(言依別命の手紙)「杢助は願ひの如く総務の職を免じて、淡路の東助を以て総務となす」
- ↑ 第27巻第7章「猫の恋」#:「英子姫選ばれて言依別命の不在中教主の役を勤めらるる事となつた。そして東助は教主代理兼総務となつて聖地に仕へた」
- ↑ 神素盞嗚大神によって沓島に秘してあった。第26巻第1章「麻邇の玉」#の章末で玉を箱から出してすり替えている。第33巻第17章「感謝の涙」#:(秋山彦のセリフ)「沓島に渡り、麻邇宝珠の四個の玉を、各自命ぜられたる如く取出し、秘に聖地へ帰り、尊き神業に参加されたし」
- ↑ 第33巻第18章「神風清」#:「茲に金剛不壊の如意宝珠の御用を勤めたる初稚姫は初めて錦の宮の八尋殿の教主となり」
- ↑ 第33巻第18章「神風清」#:「又黄金の玉の神業に奉仕したる言依別命は少名彦名神の神霊と共に斎苑の館を立出で、アーメニヤに渡り、エルサレムに現はれ、立派なる宮殿を造り、黄金の玉の威徳と琉の玉の威徳とを以て、普く神人を教化し玉ふこととなつた」
- ↑ 第33巻第18章「神風清」#
- ↑ 16.0 16.1 16.2 第33巻第24章「春秋」#
- ↑ 17.0 17.1 第33巻第25章「琉の玉」#
- ↑ 第33巻第26章「若の浦」#