大八洲彦命

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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大八洲彦命(おおやしまひこのみこと)は、霊界物語に登場する人物。初代の天使長兼宰相[1]国大立命素盞嗚尊)の和魂である[2]国祖隠退後は「月照彦神(つきてるひこのかみ)」と名を変えて宣伝使として活動する。後世、インドに再生して釈迦となり仏教を開いた[3]

概要

主なエピソード

大八洲彦命のエピソード

大八洲彦命は第1巻後半から第3巻まで、主役クラスの一人として頻繁に登場する。特に第1巻第25章から第2巻の最後(第50章)まではほぼ全ての章に登場し、第3巻も半分くらいの章に登場する。

その中から主要なエピソードを次に挙げる。(詳細は第1巻第2巻第3巻を見よ)

第1巻 竜宮占領戦
武蔵彦竹熊一派の悪神が竜宮城を占領しようと画策し、神軍と戦いになる。大八洲彦命はその神軍を率いるリーダー(肩書きは特にない)として活躍する。〔第1巻第25章武蔵彦一派の悪計#第36章一輪の仕組#
第1巻 竹熊一派との戦い
竹熊木常姫は大八洲彦命を滅ぼそうとする。大八洲彦命が投げた頭槌の玉が爆発し、竹熊は黄金水の十二個の玉と共に死海に沈んだ。木常姫も頭槌の玉によって死海の周囲の山に墜落して最後を遂げた。第1巻第50章死海の出現#
第2巻 シオン山の戦闘
棒振彦高虎姫竹熊木常姫の再生)らの魔軍がシオン山を占領するため攻めてきた。大八洲彦命が率いる十六神将によってシオン山は守られた。第2巻第1章攻防両軍の配置#第40章山上の神示#第42章甲冑の起源#
第3巻 初代天使長に任命される
国祖国治立命は、天地の律法を天上・地上にあまねく宣伝するため、十六柱の神司を天使に任命した(→「十六天使」)。大八洲彦命はその天使長となり、十六天使を指揮することとなった。〔第3巻第1章神々の任命#
その後、「天使長兼宰相」となり、国祖の下で政治を司ることになるが、具体的にいつ宰相に就いたのかは記されていない。
第3巻第27章不意の昇天」/a075#で、宰相格の国直姫命[24]が天に上がってしまったが、その後、大八洲彦命が宰相になったと考えられる。第3巻第41章二神の帰城」/a042#では「地の高天原の主宰者なる大八洲彦命」と呼ばれているので、これが宰相になったということか?
第3巻 破軍の剣を使ってしまい更迭される
八王大神常世彦が数多の魔軍を率いて数百千の磐船に乗り聖地エルサレムの上空に攻め寄せて来た。国祖は大八洲彦命に「敵を言向け和せ。暴力で対抗してはならない」と命じたが、大八洲彦命は敵の攻撃にやむを得ず、「破軍の剣」を使い敵を殲滅した。国祖は「殺すなかれ」の律法を犯した大八洲彦命を始めとする四天使を罷免し、聖地から退去して幽庁への左遷を命じた。しかし四天使の妻神らの歎願により、国祖は罪を赦し、万寿山[25]への蟄居を命じた。〔第3巻第43章配所の月#
第4巻 第六代天使長に選定されるが断る。
第五代天使長・桃上彦が辞任[26]した後、聖地エルサレムに八百万の神人が集まり、後任の天使長を選定した。まず大八洲彦命が選定されたが、大八洲彦命は「天則違反により蟄居を命じられた者なので国祖の前に列することは出来ない」と断る。次に高照姫命が選定されたが、やはり断った。次に常世彦が選定され、第六代天使長となる。〔第4巻第37章時節到来#
第4巻 国祖に罪を赦される
国祖によって総ての神人の罪は赦され、大八洲彦命・高照姫命ら8人は、国祖の侍者として奥殿に奉仕する。しかし神務のみで神政に関わることは許されなかった。大八洲彦命は「神務長[27]となる。〔第4巻第38章隙行く駒#
第4巻 根底の国に追放される
第七代天使長・常世彦(常世彦二世)は八百万の神人の意見だとして、国祖に対し、大八洲彦命・高照姫命ら国祖の側近を、神界攪乱者として根の国底の国へ追放するよう要求する。国祖は涙を呑んでその要求を容れ、大八洲彦命らを追放した。〔第4巻第43章勧告使#第44章虎の威#

月照彦神のエピソード

月照彦神は、大洪水前は言触神(宣伝使)として世界各地を旅する。

大洪水後は、肉体の無い神霊として登場する。

  • 第5巻第18章宣伝使#:国祖隠退後の地上で、木花姫命は天教山に大八洲彦命ら多数の神人を集め、国祖の予言警告を宣伝するため世界各地に派遣した。この時から大八洲彦命は「月照彦神」という別名を名乗っている。
  • 次の3ヶ所で月照彦の宣伝の旅が描かれる。

これ以降は神霊として登場する。

脚注

  1. 第1巻第22章国祖御隠退の御因縁#:「国祖は(略)大八洲彦命を天使長兼宰相の地位に立たして」
  2. 2.0 2.1 第3巻第43章配所の月#:「この四神将は元来国大立之命、天神の命を奉じて大海原の国を知食すべく、その精霊魂を分ちて神界の守護に当らせたまひしものにして、 大八洲彦命は和魂であり 言霊別命は幸魂であり また、大足彦命は荒魂であり 神国別命は奇魂である」
  3. 3.0 3.1 第6巻第23章諸教同根#:「これらの諸神人は幽界を修理固成し、かつ各自身魂の帰着を定め、再び地上に出生して、月照彦神は印度の国浄飯王の太子と生れ、釈迦となつて衆生を済度し、仏教を弘布せしめたまひけり」
  4. 第20巻第4章六六六#:「ミロクの御代に大八洲彦 神の命や大足彦の」
  5. 第1巻第50章死海の出現#:「国常立尊は大八洲彦命および稚姫君命の功績を賞し、ここに霊国天使の神位を授けたまうた」
  6. 第3巻第41章二神の帰城#
  7. 第4巻第40章照魔鏡#
  8. 第1巻第25章武蔵彦一派の悪計#:「瑞霊は茲に霊を下して大八洲彦命と現はれ」
  9. 第20巻第4章六六六」/a192#:「豊国姫の分霊(わけみたま) ミロクの御代に大八洲彦 神の命や大足彦の」
  10. 第41巻総説#:「瑞の御魂豊国主神の分霊なる和魂の神大八洲彦命が」
  11. 第5巻第18章宣伝使#:「集つた神人は、大八洲彦命(一名月照彦神)」
  12. 第29巻第9章俄狂言#:「神の恵の大八洲 彦命の又の御名 月照彦の神霊は」
  13. 第40巻緒言#:「大八洲彦命は再生して月照彦神となり、終には印度国に降誕して釈迦となつた」
  14. 第41巻総説#:「瑞の御魂豊国主神の分霊なる和魂の神大八洲彦命が一旦月照彦神と現じ再生して釈迦となり」
  15. 第45巻第14章三昧経#:五三公のセリフ「国大立尊の別御霊なる大八洲彦命様が月照彦と現はれ」
  16. 第48巻第13章月照山#:「私は大八洲彦命と申す霊国の宣伝使で厶います」、第56巻第11章惚泥#:「是は第一霊国より月照彦命が」
  17. 第39巻第7章都率天#:「ここは都率天の月照彦さまのお宮で御座います」、第39巻第12章種明志#:「すでにすでに都率天の月照彦の神さまのお側で御用をして厶る」、第40巻第13章試の果実#:「妾は都率天より月照彦神様の命を奉じ」
  18. 第9巻第37章凱歌#:(照彦のセリフ)「隈なく照らす月照彦の神の再来、照彦とは仮の名、今は(略)戸山津見の神」
  19. 第41巻第14章慈訓#:(竹野姫のセリフ)「月照彦様の御化身照彦と云ふ」
  20. 錦の土産#』:「伊都能賣の御魂 霊国の天人なる大八洲彦命の精霊を充たし 瑞月の体に来たりて口述発表したる霊界物語は世界経綸の一大神書なれば 教祖の傳達になれる神諭と共に最も貴重なれば」
  21. 暁の烏』「(二)霊界物語発行の目的及び発行までの手数。#」:「霊界物語は、伊都能売御魂霊国の天人たる大八洲彦命の御精霊を、瑞月聖師の体に充たして口述発表されたるミロク御経綸上の一大神書でありまして」「初めに大八洲彦命云々と申し上げましたが、この神様御一柱によりて口述さるるのではなく、その日その日の口述範囲に関係ある真精霊様が神集われ、大八洲彦命総指揮の下にそれぞれ分担的に聖師様を通じて口述さるるのであります」
  22. 大本七十年史 上巻』「新機運の動向#」:「はじめて神劇をこころみたのは、前年の節分大祭のおりであったが、それは小規模なものであった。そのときみろく殿内の東側に仮設された舞台はこわさずに存置され、その正面に大八洲彦命の神霊がまつられた。そしてその舞台で夕拝後、三味線入りで『霊界物語』の音読が毎夕かかさずつづけられてきたのである」
  23. 錦の土産#』:「此神示は他見を或時期までは許されぬぞよ。宇知丸の瑞の分霊大八洲彦の身魂に堅く預けおく」「宇知丸は瑞の御魂の分霊にして大八洲彦命の精霊の再生なり」
  24. 肩書きは特に記されていない。→「天使長#天使長の職務」を参照せよ
  25. 霊鷲山」と記されている場合もある。第4巻第36章天地開明#:「霊鷲山に退隠したる大八洲彦命、言霊別命、神国別命、大足彦をはじめ」
  26. 第4巻第36章天地開明#
  27. 第4巻第40章照魔鏡#:「神務長大八洲彦命にむかひ」、他
  28. 第8巻第10章仮名手本#:「澄み渡る大空の月照彦の神の御魂の申す事、無寐にも忘れな猿世彦、吾こそは元は竜宮城の天使長大八洲彦命なるぞ」、他
  29. 第29巻第9章俄狂言#:「アールアルナの夫婦は其実、鷹依姫竜国別の故意を以て、月照彦の神示と偽り、国玉依別玉竜姫の名を与へたれ共、やはり惟神の摂理に依つて神より斯の如く行はしめられたるものにして、決して鷹依姫、竜国別の悪戯にあらず、全く神意に依りて、両人は夫婦に神命を与へた事と、神界より見れば確かになつて居るのである」
  30. 第29巻第11章日出姫#:「此大の男と見えしは、鏡の池に現はれました月照彦命の出現であつたとの事なり」
  31. 第48巻第13章月照山#:「私は大八洲彦命と申す霊国の宣伝使で厶います」
  32. 第60巻第9章夜光玉#:「神示に依れば此玉は夜光の玉であつて、タクシャカ竜王が宝物である。されど此玉を彼に持たせ置く時は、再び天地の間に跋扈跳梁して風水火の天災を誘起するをもつて月照彦の神がこれを取り上げ、此処に安置しおき、岩窟の底深く竜王を封じ置かれたとの事であつた」、(伊太彦の歌)「皇大神の勅もて 月照彦の大神は 汝を此処に封じまし 世の禍を除かれぬ」、(タクシャカ竜王の歌)「三千年の古より 月照彦の大神に 押し込められし吾こそは タクシャカ竜王魔の頭」、第60巻第10章玉国#:(玉国別の歌)「三千年の其昔 月照彦の大神が 此世を安く治めむと 秘めおかれたる汝が霊」、(タクシャカ竜王の歌)「神力無双のエンゼルと 現はれ玉ひし月照彦の 神の命が天降り 有無を言はせず言霊の 伊吹に吾を霊縛し アヅモス山の地の底に 今迄封じ玉ひけり」

関連項目

似た名前の人物