「高山彦 (黒姫の夫)」の版間の差分
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[[錦の宮]]に納められた[[麻邇宝珠]]5個のうち、4個が石コロとすり替えられていることが判明する<ref>{{rm|27|5|玉調べ}}</ref>(これは素尊の神慮による仕組)。玉照姫は高姫に、4個の玉を探して持ち帰ったら汝を教主に任じ、高山彦と黒姫を左守・右守に任ずる、と告げる。高姫は喜ぶが、高山彦は欲に呆けた高姫と黒姫に愛想を尽かし、黒姫を離縁して家を出て行ってしまう。〔{{rm|27|6|玉乱}}~{{rms|27|7|猫の恋}}〕 | [[錦の宮]]に納められた[[麻邇宝珠]]5個のうち、4個が石コロとすり替えられていることが判明する<ref>{{rm|27|5|玉調べ}}</ref>(これは素尊の神慮による仕組)。玉照姫は高姫に、4個の玉を探して持ち帰ったら汝を教主に任じ、高山彦と黒姫を左守・右守に任ずる、と告げる。高姫は喜ぶが、高山彦は欲に呆けた高姫と黒姫に愛想を尽かし、黒姫を離縁して家を出て行ってしまう。〔{{rm|27|6|玉乱}}~{{rms|27|7|猫の恋}}〕 | ||
[[黒姫]]は、高山彦が[[竜宮島 (豪州)|竜宮島]]か[[筑紫島]]へ逃げ去ったと聞いて<ref>{{rm|27|7|猫の恋}}の章末:「黒姫は高山彦が竜宮島又は筑紫の島に逃げ去りしと聞き、一方は玉の詮議を兼ねて夫の行衛を捜査すべく聖地を後に、三人の供者を従へ出発する事となつた」</ref>、後を追う。筑紫島へ渡り、高山彦を探す。[[火の国]]に高山彦がいると聞いて火の国まで行くが、それは人違いだった([[高国別]]が「高山彦」という別名を名乗っていた)<ref>{{rm|33|20|昔語}}:「黄金の玉の行方をば 尋ね彷徨ひ高山彦の 夫の後を尋ねつつ 火の国都に来て見れば 高国別の神司 高山彦と名乗らせて 住まはせ玉ひし尊さよ」</ref> <ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:玉治別のセリフ「本年三十五才の屈強盛りの活津彦根神様が高国別と御名乗り遊ばし、表向は高山彦と呼ばれて御座るのですから、あなたの御主人とは全く同名異人ですよ」</ref>。〔[[第34巻]]・[[第35巻]]〕 | |||
実は高山彦は、[[綾の聖地]]の伊勢屋の奥座敷に下女の「虎」と隠れて遊んでいた。<ref>{{rm|33|20|昔語}}:高姫のセリフ「肝腎の目的物たる高山彦さまは、灯台下は真暗がり、足許の伊勢屋の奥座敷にかくれて居られましたのも御存じなく」、黒姫のセリフ「よい年をして居つて伊勢屋の下女と何とか彼とか」</ref> <ref>{{rm|34|2|孫甦}}:孫公が神懸かりして歌った歌「命に替へた高山彦さまは 伊勢屋の娘の虎さまと 意茶つき廻つて酒を呑み 意気揚々と今頃は 石の肴を前に据ゑ 固い約束岩の判 石に証文書き並べ いよいよ真の夫婦ぞと 朝から晩迄楽んで 意茶つき暮す面白さ」</ref> <ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:玉治別のセリフ「実は高山彦さまが、筑紫の島へ渡ると捨台詞を使つて、あなたにお別れになりました。私もさうだと思つて居つた所、豈計らむや、高山彦さまは伊勢屋の奥座敷にかくれて暫く御座つたさうですが、黒姫さまがいよいよ自転倒島を立たれた時分から、ヌツと顔を出し、毎日日日錦の宮へ御出勤になつて居られますよ」</ref> | 実は高山彦は、[[綾の聖地]]の伊勢屋の奥座敷に下女の「虎」と隠れて遊んでいた。<ref>{{rm|33|20|昔語}}:高姫のセリフ「肝腎の目的物たる高山彦さまは、灯台下は真暗がり、足許の伊勢屋の奥座敷にかくれて居られましたのも御存じなく」、黒姫のセリフ「よい年をして居つて伊勢屋の下女と何とか彼とか」</ref> <ref>{{rm|34|2|孫甦}}:孫公が神懸かりして歌った歌「命に替へた高山彦さまは 伊勢屋の娘の虎さまと 意茶つき廻つて酒を呑み 意気揚々と今頃は 石の肴を前に据ゑ 固い約束岩の判 石に証文書き並べ いよいよ真の夫婦ぞと 朝から晩迄楽んで 意茶つき暮す面白さ」</ref> <ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:玉治別のセリフ「実は高山彦さまが、筑紫の島へ渡ると捨台詞を使つて、あなたにお別れになりました。私もさうだと思つて居つた所、豈計らむや、高山彦さまは伊勢屋の奥座敷にかくれて暫く御座つたさうですが、黒姫さまがいよいよ自転倒島を立たれた時分から、ヌツと顔を出し、毎日日日錦の宮へ御出勤になつて居られますよ」</ref> | ||