ヤッコス

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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ヤッコスとは、霊界物語に登場する用語または人物。複数の意味がある。


(1) 歌舞伎の「奴(やっこ)」のこと。なぜ末尾に「ス」を付けて「ヤッコス」と呼んでいるのかは不明。「奴」とは武家の従僕や、男伊達(侠客)の旗本奴・町奴のこと。「奴が六方(六法)を踏む」とか「奴踊(やっこおどり)」はみな歌舞伎用語。

【用例】

  • 「モスコーの従臣森鷹彦は(略)足早に一歩一歩場内をヤツコスの六方踏みしごとき調子にて、節くれ立つた両腕に拳を固く握り、腕を広く左右に張りつつ威勢よく登壇したり」〔第4巻第17章殺風景#
  • 「カールはコンパスの長短の醜さを隠す為、又もや歌を謡ひ、ヤツコス踊りをし乍ら、大地をドンドン威嚇させつつ、先頭に立つて進み行く」〔第30巻第8章露の道#

【外部リンク】


(2) 神代言葉八王神のこと。

【用例】

  • 次の後半部(カタカナ)は前半部の「神代言葉」である。「八王(やつわう)の神は皇神の ヤツコスヨカムホスメカムヨ」〔第4巻第19章猿女の舞#

特に第11巻では、コーカス山大気津姫(ウラル姫)の手下としての八王がヤッコスと呼ばれている。そこでは「家を引っ越して来る」つまり「家越す(やっこす)」という意味も加わっている。第11巻第18章琵琶の湖#虎公のセリフ「八王(やつこす)といふのは、世界中の贅沢な奴(やつ)が沢山な金を持ちやがつて、ウラル姫とか常世姫とか云ふ偉い贅沢な神が、大けな尻(けつ)を振りやがつて大尻姫(おおげつひめ)などと言つてる。その家来が皆(みんな)家を持つて家を建てて方々から移転(こ)して来るのだ、それをヤツコスと云ふのだ」。


(3) 岩彦の変名。第39~40巻で「ヤッコス」と名乗っている。 →「岩彦 (半ダース宣伝使)

「ヤッコス」と名乗ったのは、コーカス山ヤッコスの子孫だと称したからである(本当にヤッコスの子孫なのではなく、清春山の巌窟にバラモン教信者として潜入するために、仮にそのように称した)[1]

脚注

  1. 第39巻第16章親子対面#レールのセリフ「貴様は三五教の間者だらう、コーカス山のヤツコスの子孫だなんて吐してけつかつたが」