古事記と霊界物語の神名対照

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

この項目はまだ書きかけです。内容が不十分だったり不明瞭だったりします。

古事記と霊界物語の神名対照では、古事記霊界物語の神名の対照を記す。

別天神

神世七代

古事記の神世七代(かみよななよ)は、最初の二柱を各一代と数え、後の十柱は各二柱ずつで一代と数え、計七代になる。

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 国之常立神 国常立尊 国祖神。
2 豊雲野神 豊雲野尊 国祖の妻神。
3 宇比地邇神(うひぢにのかみ) 同じ 八力の神。
4 須比智邇神(すひぢにのかみ) 同じ 八力の神。
5 角杙神 同じ 八力の神。
6 活杙神 同じ 八力の神。
7 意富斗能地神 大戸地神(おおとのぢのかみ) 八力の神。
8 意富斗能弁神 大戸辺神(おおとのべのかみ) 八力の神。
9 於母陀流神 面足神(おもたるのかみ) 八力の神。
10 阿夜訶志古泥神 惶根神(かしこねのかみ) 八力の神。
11 伊邪那岐神 同じ
12 伊邪那美神 同じ

神生み

古事記の神生み神話では、計40神(ヒコ・ヒメを1神とするなら35神)の神々が生まれた。(神名の後ろに*が付いているのは対となるヒコ・ヒメ)

神生み1

イザナギ・イザナミの御子(10神/ヒコ・ヒメを1神とするなら8神)。

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 大事忍男(おおことおしお)の神 同じ ウラル山から日本の大台ケ原にやって来た邪神〔第7巻第2章#〕だったが、日の出神に言向け和され大台ケ原の守護神になる〔第7巻第5章#〕。
2 石土毗古(いわつちびこ)の神* 同じ 夫婦。二人ともイザナギ・イザナミの子。大台ケ原の主〔第7巻第4章#〕。国土を永遠に守護する〔第7巻第5章#〕。
3 石巣比売(いわすひめ)の神* 同じ
4 大戸日別(おおとひわけ)の神 同じ 康代彦が改名した〔第7巻第5章#〕。
5 天吹男(あめのふきお)の神 同じ 真鉄彦が改名した〔第7巻第5章#〕。
6 大屋毗古(おおやびこ)の神 同じ 大台ケ原の山麓の酋長〔第7巻第7章#〕。
7 風木津別之忍男(かざもつわけのおしお)の神 同じ 梅ケ香彦が改名した〔第7巻第7章#〕。
8 大綿津見(おおわたつみ)の神 海の神。 同じ 特に活躍なし。
9 速秋津日子(はやあきつひこ)の神* 水戸(河口や港湾)の神。 速秋津彦神 特に活躍なし。
10 速秋津比売(はやあきつひめ)の神* 速秋津姫神祓戸四柱の大神の一柱)

神生み2

速秋津日子速秋津比売が海や河で産んだ神々(水に関係する神々)(8神)。

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 沫那岐(あわなぎ)の神 同じ 三保津彦三保津姫の分霊〔第7巻第8章#〕。
2 沫那美(あわなみ)の神
3 頬那芸(つらなぎ)の神 面那芸神 インドの白雪郷の酋長夫婦が改名した〔第7巻第11章#〕。
4 頬那美(つらなみ)の神 面那美神
5 天之水分(あめのみくまり)の神 天の水分の神 特に活躍なし。
6 国之水分(くにのみくまり)の神 国の水分の神 特に活躍なし。
7 天之久比奢母智(あめのくいざもち)の神 同じ 高彦の前身〔第7巻第17章#〕。
8 国之久比奢母智(くにのくいざもち)の神 同じ 奇姫の後身〔第7巻第17章#〕。

神生み3

イザナギ・イザナミの御子(4神)。

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 志那都比古(しなつひこ)の神 風の神 科戸彦科戸姫 風の神の一般名詞として出て来る。
2 久々能智(くくのち)の神 木の神 同じ 豆寅が改名した〔第7巻第7章#〕。
3 大山津見(おおやまつみ)の神 山の神 同じ 特に活躍なし
4 鹿屋野比売(かやのひめ)の神/別名:野椎(のづち)の神 野の神 野槌の神 一般名詞として出て来る〔第6巻第30章#〕。

神生み4

大山津見野椎の神が山や野で産んだ神々(8神/ヒコ・ヒメを1神とするなら7神)。

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 天之狭土(あめのさづち)の神 同じ 特に活躍なし
2 国之狭土(くにのさづち)の神 同じ 特に活躍なし
3 天之狭霧(あめのさぎり)の神 同じ 特に活躍なし
4 国之狭霧(くにのさぎり)の神 同じ 特に活躍なし
5 天之闇戸(あめのくらと)の神 同じ 特に活躍なし
6 国之闇戸(くにのくらと)の神 同じ 特に活躍なし
7 大戸惑子(おおとまどいこ)の神* 同じ 特に活躍なし
8 大戸惑女(おおとまどいめ)の神* 同じ 特に活躍なし

神生み5

イザナギ・イザナミの御子(10神/ヒコ・ヒメを1神とするなら8神)。

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 鳥之石楠船(とりのいわくすふね)の神/別名:天之鳥船(あまのとりふね)の神 なし 乗り物としての天の磐船や鳥船は何度も登場するが、それを神格化したような神様は特に出て来ない。
2 大宜都比売(おおげつひめ)の神 穀物の神 大気津姫 (1) ウラル姫の別名 (2) 貪欲飽食な物質退廃文明の象徴 の2つの意味がある。
3 火之夜芸速男(ほのやぎはやお)の神/別名:火之炫毗古(ほのかがびこ)の神/別名:火之迦具土(ほのかぐつち)の神 火の神 火之焼速男(ほのやきはやお)の神/別名:火之迦々彦の神/別名:火之迦具土の神 特に活躍なし
4 金山毗古(かなやまびこ)の神* イザナミが火の神を産んで病となり、その病身に生じた神々。 金山彦
5 金山毗女(かなやまびめ)の神* 金山姫
6 波邇夜須毗古(はにやすびこ)の神* 埴安彦神 埴安彦神は五大教の教主、埴安姫神は三大教の教主(三葉彦神が改名)、両教が統一して三五教となる〔第6巻第36章#「三五教」〕。
7 波邇夜須毗女(はにやすびめ)の神* 埴安姫神
8 弥都波能売(みつはのめ)の神 水波廼女
9 和久産巣日(わくむすび)の神 吾久産霊
10 豊宇気毗売(とようけびめ)の神 和久産巣日の子。穀物の神。伊勢外宮の祭神。 豊受姫神 国祖の妻神・豊雲野尊豊国姫命)と同神。

天の岩戸

古事記の天の岩戸神話では8柱の神々が活躍する。

古事記 霊界物語 備考
1 思金神(おもいかねのかみ) 思兼神 霊界物語では特別に活動はしない。古事記では「高皇産巣日神の子」だが、霊界物語では「高御産巣日の神の御子」〔第12巻第30章#〕の他に「金勝要大神の分霊」〔第15巻第10章#〕とも書いてある。また『伊都能売神諭』には国常立尊(艮の金神)が思兼神だと書いてある〔伊都能売神諭 大正八年二月十八日#伊都能売神諭 大正八年二月二十日#〕。
2 天津麻羅(あまつまら) 霊界物語では該当する神がいない。天の真浦か?
3 伊斯許理度売(いしこりどめ)命 石凝姥神 東彦天使(東雲別が改名。五大教の宣伝使)の後身。〔第6巻第36章#、第11~12巻〕
4 玉祖(たまのおや)命 玉の御祖の命 霊界物語では名前が一度出て来るだけで、特に活動はない。〔第13巻第1章#
5 天児屋根(あめのこやね)命 天之児屋根命 高彦天使(青雲別が改名)の後身。〔第6巻第38章#、第11巻〕
6 布刀玉(ふとたま)命 太玉命 広道別天使(三葉彦命が改名)の後身。〔第6巻第42章#第11巻第24章#、第15巻〕
7 天手力男(あめのたぢからお)神 天の手力男神(別名・豊岩窓神(とよいわまどのかみ)) イタリアの御年村の自称「丑寅の金神」虎公の後身。〔第6巻第45章#、第12巻第23~24章〕
8 天宇受売(あめのうずめ)命 天宇受売命 出雲姫の後身。〔第6巻第48章#

火神被殺

古事記でイザナミが火の神(迦具土神)を産んで死んだ後、泣沢女神が生まれている。その後イザナギが火の神を斬ると、その血や体に16柱の神々が生まれた。

霊界物語でこの16人は第8~9巻で生まれている。その多くは改名によって"誕生"している。

この16人は黄泉比良坂の戦いにおける「十六神将」である。ただし淤縢山津見だけは十六神将に入っておらず、代わりに駒山彦が入っている。→「十六神将#黄泉比良坂の戦いの十六神将」参照

最初の8人は迦具土の神の首を斬った刀に着いた血から成った神で、残りの8人は斬られた体(頭、胸、腹、陰部、左手、右手、左足、右足)に成った神である。古事記言霊解では、最初の8人は第8巻第39章言霊解一#に、残りの8人は第8巻第40章言霊解二#に記されている。

火神被殺1

イザナギの涙から成った神(1神)。

泣沢女神(なきさわめのかみ)

火神被殺2

迦具土神の首を斬った刀に着いた血から成った神(8神)。

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 石拆(いわさく)の神 刀の前(さき)に着いた血から成った 石拆神 熊公が改名〔第9巻第26章#
2 根拆(ねさく)の神 根拆神 鹿公が改名〔第9巻第26章#
3 石筒之男(いわつつのお)の神 石筒之男神 出自不明
4 甕速日(みかはやひ)の神 刀の本(もと)に着いた血から成った 甕速日神 出自不明
5 樋速日(ひはやひ)の神 樋速日神 出自不明
6 建御雷男(たけみかづちのお)の神/別名・建布都(たけふつ)の神/別名・豊布都(とよふつ)の神 建布都神 出自不明
7 闇淤加美(くらおかみ)の神 刀の手上(たがみ)(柄)に集まった血から成った 闇淤加美神 出自不明
8 闇御津羽(くらみつは)の神 闇御津羽神 出自不明

火神被殺3

迦具土神の身体から成った神(8神)。

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 正鹿山津見(まさかやまづみ)の神 迦具土神の頭(かしら)に成った 正鹿山津見神 元天使長・桃上彦が改名〔第8巻第11章#〕、ウヅの国の守護職になる〔第8巻第37章#
2 淤縢山津見(おどやまづみ)の神 胸に成った 淤縢山津見神 大国彦の元・宰相の醜国別が改名〔第8巻第12章#〕、大禍津日神に任命〔第10巻第26章#
3 奥山津見(おくやまづみ)の神 腹に成った 奥山津見神 出自不明
4 闇山津見(くらやまづみ)の神 陰(ほと)に成った 闇山津見神 ハルの国の東半分を治める酋長が改名、五月姫の父〔第8巻第22章#
5 志芸山津見(しぎやまづみ)の神 左手に成った 志芸山津見神 虎公(高砂島の鬼の虎公)が改名〔第9巻第21章#〕、大禍津日神の神業を分掌〔第10巻第26章#
6 羽山津見(はやまづみ)の神 右手に成った 羽山津見神 駒山彦が改名〔第9巻第16章#
7 原山津見(はらやまづみ)の神 左足に成った 原山津見神 高彦が改名、ハルの国の守護職になる〔第8巻第29章#
8 戸山津見(とやまづみ)の神 右足に成った 戸山津見神 照彦が改名〔第9巻第16章#

黄泉国

古事記でイザナギは死んだイザナミに会いたくて黄泉国へ行った。そこでイザナミの体に八種の雷神が居ることを目撃した。

霊界物語ではイザナギの御子である日の出神海の竜宮へ行き、そこで母神イザナミの体に八種の雷神が付着してイザナミを悩ませていることを目撃する。〔第8巻第12章身代り#

日の出神はイザナミを救出したが、八種の雷神の荒びは日に月に激しくなり、ついに黄泉比良坂の戦いが勃発した。その戦いで八種の雷神は魔軍の武将として参加している。〔第10巻第14章松風の音#第21章桃の実#

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 大雷(おおいかづち) イザナミの頭(かしら) 同じ
2 火雷(ほのいかづち) 同じ
3 黒雷(くろいかづち) 同じ
4 拆雷(さきいかづち) 陰(ほと) 同じ
5 若雷(わかいかづち) 左手 同じ
6 土雷(つちいかづち) 右手 同じ
7 鳴雷(なりいかづち) 左足 同じ
8 伏雷(ふしいかづち) 右足 同じ

禊祓

イザナギは筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原で禊ぎ祓いを行う。その時に成れる神(12神+14神=26神)。

禊祓1

イザナギが身に着けている物を脱ぐことによって成れる神(12神)。

霊界物語では第10巻第25章木花開#で神名が歌われている。時置師神以外はこの章に登場するだけである。

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 衝立船戸神(つきたつふなどのかみ) 投げ棄てた御杖(みつえ)に成った 同じ
2 道之長乳歯神(みちのながちはのかみ) 御帯(みおび) 同じ
3 時量師神(ときはかしのかみ)[1] 御囊(みふくろ) 時置師神(ときおかしのかみ) 第21巻以降では「杢助」という名で活躍する
4 和豆良比能宇斯能神(わづらひのうしのかみ) 御衣(みけし) 同じ
5 道俣神(ちまたのかみ) 御褌(みはかま) 同じ
6 飽咋之宇斯能神(あきぐひのうしのかみ) 御冠(みかがふり) 同じ
7 奥疎神(おきさかるのかみ) 左手の手纏(たまき) 同じ
8 奥津那芸佐毘古神(おいつなぎさびこのかみ) 同上 同じ
9 奥津甲斐弁羅神(おきつかひべらのかみ) 同上 同じ
10 辺疎神(へざかるのかみ) 右手の手纏(たまき) 同じ
11 辺津那芸佐毘古神(へつなぎさびこのかみ) 同上 同じ
12 辺津甲斐弁羅神(へつかひべらのかみ) 同上 同じ

禊祓2

イザナギが身体を滌(すす)ぐことによって成れる神(14神)。

霊界物語では全て第10巻第26章貴の御児#で誕生(他の神をその職掌に任命するという形での誕生)している。

古事記 霊界物語
神名 備考 神名 備考
1 八十禍津日神(やそまがつひのかみ) 汚垢(けがれ)によって成れる神 同じ 大国彦を八十禍津日神に任じた
2 大禍津日神(おおまがつひのかみ) 同上 同じ 淤縢山津見を大禍津日神に任じた
3 神直毘神(かむなおびのかみ) 前の二神の禍(まが)を直すために成れる神 神直日神 豊国姫を神直日神に任じた
4 大直毘神(おおなおびのかみ) 同上 大直日神 国直姫を大直日神に任じた
5 伊豆能売神(いづのめのかみ) 同上 同じ 木花姫命日の出神を伊都能売神に任じた
6 底津綿津見神(そこつわたつみのかみ) 水底で滌(すす)ぐ時に成れる神 同じ 邪神界の第三段の身魂の垢を洗い清める職掌
7 底筒之男命(そこつつのおのみこと) 同上 同じ 同上
8 中津綿津見神(なかつわたつみのかみ) 川の中(水底と水上の中間)で滌ぐ時に成れる神 同じ 邪神界の第二段の身魂の垢を洗い清める職掌
9 中筒之男命(なかつつのおのみこと) 同上 同じ 同上
10 上津綿津見神(うわつわたつみのかみ) 水上で滌ぐ時に成れる神 同じ 邪神界の第一段の身魂の垢を洗い清める職掌
11 上筒之男命(うわつつのおのみこと) 同上 同じ 同上
12 天照大御神(あまてらすおおみかみ) 左目を洗う時に成れる神 同じ 太陽界の主宰
13 月読命(つくよみのみこと) 右目を洗う時に成れる神 同じ 太陰界の主宰
14 建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと) 鼻を洗う時に成れる神 同じ 大海原(人間界)の司

関連項目

外部リンク

脚注

  1. 旧事紀では「時置師神」と呼ばれている。参考サイト:国学院大学 神名データベース