熊公
熊公(くまこう)は、霊界物語の登場人物。10人いる。
- 第6巻に登場する、御年村を取り締まる熊公。初出:第6巻第45章「大歳神」#。
- 第6巻に登場する、岩戸別神の前身の熊公。大の男。ローマの十字街頭で、広道別と岩彦に殴りかかるが、硬直して銅像のようになってしまう[1]。この男は改心して宣伝使となった。この男は岩戸別神(別名・櫛岩窓神)の前身である[2]。「熊公」という名前は第49章で初めて出る[3]。しかし第50章では「熊彦」と呼ばれている[4]。
- 第7巻で、ニュージーランドに向かう船に乗っていた熊公。単に「甲」「熊」とも記されている。乙と言い争う。第7巻第17章「亀の背」#だけに出る。
- 第7巻に登場する、豊の国の熊公。実は高照彦(八十熊別)の仮の名。豊の国に日の出神が訪れたときに谷川の道で雑談に耽っていた4~5人の杣人の1人。大男。初出:第7巻第38章「雲天焼」#。 →「高照彦」を見よ
- 第9巻に登場する熊公。ハラの港から出航したアタル丸の乗客で、虎公と雑談している。虎公は海に身を投げ、熊公は助けようと飛び込む。2人は巨大な亀(琴平別神)に助けられた。熊公は後に岩拆の神となり黄泉比良坂の神業で大功を立てる。初出:第9巻第18章「初陣」#。
- 第19巻に登場する、松姫館の門番の3人(竜若、熊彦、虎彦)の中の熊彦のこと。初出:第19巻第10章「馬鹿正直」#。 →「熊彦」を見よ
- 第22巻に登場する熊公。鷹鳥山に現われたバラモン教の部下5人のうちの1人。他の4人は蜂公、金公、銀公、鉄公。初出:第22巻第9章「清泉」#。それ以降は単に「熊」と呼ばれ第14章まで出る。
- 第34巻に登場する熊公。熊襲の国の武野村の侠客・虎公の一の子分。第34巻第14章「落胆」#だけに出る。
- 第45巻に主に登場する、酔いどれの熊公。初出:第45巻第10章「棚卸志」#。赤ら顔の四十男。ウラル教からウラナイ教に転教。お寅の元・夫。権太というあだ名がある。第47巻第7章「酔の八衢」#で中有界に「権太」の名で現れる。章末に「この熊公の物語は後に述ぶる事があろうと思ふ」と記されているが、この後は特に登場しない。
- 第80巻に登場する熊公。水上山の厳ケ根の家臣。笑ひ婆アの計略で、虎公とともに命を落とした。初出:第80巻第3章「復活」#。
「虎公」(虎彦)という名の人物と一緒に登場するケースが多い。
脚注
- ↑ 第6巻第47章「仁王と観音」#:「たちまち大の男は拳を握り頭上に振り上げた刹那、全身強直して銅像のやうになつてしまひ、目ばかりギヨロギヨロと廻転させるのみであつた」
- ↑ 第6巻第48章「鈿女命」#:「十字街頭に拳を固め、口を開いたなり強直してゐた大の男は、いよいよ改心して宣伝使となり、天の岩戸の前において手力男命と相並び、岩戸を開いた岩戸別神の前身である。(略)岩戸別神の又の名を、櫛岩窓神と云ふのである」
- ↑ 第6巻第49章「膝栗毛」#:「二人の宣伝使と、岩彦および大の男熊公は、四五の役人と共に、都大路をトボトボと進み行く」
- ↑ 第6巻第50章「大戸惑」#:「岩彦や熊彦はこの珍味を前に据ゑられて」