「石熊」の版間の差分

 
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(1) [[第16巻]]に登場する石熊は、[[バラモン教]]の[[鬼雲彦]]の部下。初出:{{rm|16|1|天橋立}}。鬼彦・鬼虎・熊鷹と共に4人で行動している。 →[[鬼彦・鬼虎・石熊・熊鷹]]
(1) [[第16巻]]に登場する石熊は、[[バラモン教]]の[[鬼雲彦]]の部下。初出:{{rm|16|1|天橋立}}。鬼彦・鬼虎・熊鷹と共に4人で行動している。 →[[鬼彦・鬼虎・石熊・熊鷹]]


(2) [[第30巻]]・[[第32巻]]・[[第33巻]]に登場する石熊は、[[高砂島]]の[[高照山]]に本拠を構える[[バラモン教]]の教主。
(2) [[第30巻]]・[[第32巻]]・[[第33巻]]に登場する石熊は、[[高砂島]]の[[高照山]]に本拠を構える[[バラモン教]]の教主。神名「'''光国別'''(てるくにわけ)」。


本項では(2)について解説する。
本項では(2)について解説する。
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* 初出:{{rm09|30|0001|総説}}、{{rm|30|1|主従二人}}
* 初出:{{rm09|30|0001|総説}}、{{rm|30|1|主従二人}}
* 石熊は[[目の国]]で生まれた。[[バラモン教]]に入信し、[[鬼熊別]]に導かれてバラモン教の教えを学び、[[高照山]]の山麓にバラモン教の館を造った。<ref>{{rm|30|5|下坂の歌}}:石熊の歌「吾は常世の目の国に 生れて茲にバラモンの 神の教に入信し 鬼熊別に導かれ バラモン教の御教を 誹り走りに聞き覚え 高照山の山麓に 教の館を造りつつ」</ref>
* 石熊は[[目の国]]で生まれた。[[バラモン教]]に入信し、[[鬼熊別]]に導かれてバラモン教の教えを学び、[[高照山]]の山麓にバラモン教の館を造った。<ref>{{rm|30|5|下坂の歌}}:石熊の歌「吾は常世の目の国に 生れて茲にバラモンの 神の教に入信し 鬼熊別に導かれ バラモン教の御教を 誹り走りに聞き覚え 高照山の山麓に 教の館を造りつつ」</ref>
* {{rm|33|15|婆論議}}で石熊は、[[国依別]]から「光国別」という神名を与えられた。


== 主なエピソード ==
== 主なエピソード ==
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石熊は三五教の宣伝使として、[[正純彦]]一行に加わり(他に[[カール]]、[[春彦]]の計4人)、[[アマゾン]]の[[モールバンド]]・[[エルバンド]]を言向け和しに向かう。
石熊は三五教の宣伝使として、[[正純彦]]一行に加わり(他に[[カール]]、[[春彦]]の計4人)、[[アマゾン]]の[[モールバンド]]・[[エルバンド]]を言向け和しに向かう。


ウヅの都の神館に凱旋した後、石熊は[[国依別]]の媒酌によって[[清子姫・照子姫 (比沼の真名井)|照子姫]]と結婚し、高照山の館で三五教を開くことになった。また国依別から「[[光国別]]」という神名を与えられた。〔{{rm|33|15|婆論議}}〕
ウヅの都の神館に凱旋した後、石熊は[[国依別]]の媒酌によって[[清子姫・照子姫 (比沼の真名井)|照子姫]]と結婚し、高照山の館で三五教を開くことになった。また国依別から「光国別」という神名を与えられた。光国別・照子姫夫婦と[[楓別命]]・清子姫夫婦は、[[ヒルの国]]や[[カルの国]]の邪神を言向け和した。<ref>{{rm|33|15|婆論議}}:〈アマゾン河の魔神及時雨の森の猛獣は鷹依姫等の尽力に依りて、何れも神の道に救はれたれ共、未だヒルの国の一部及カルの国の森林には、八岐の大蛇の系統の邪神数多棲息して暴威を揮ひ、人民を苦しめ居たれば、茲に光国別、楓別命の両夫婦は神の力を得て、苦心惨憺の結果、漸く邪神を言向和すことが出来たのである。〉</ref>〔{{rm|33|15|婆論議}}〕


== 脚注 ==
== 脚注 ==