宇都山村

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
宇都の郷から転送)

宇都山村(うづやまむら)は、霊界物語に登場する村。丹波の国にある。

概要

主なエピソード

第20巻の第1篇「宇都山郷」と第2篇「運命の綱」で宇都山村が舞台となる。

  • 三五教宣伝使に任じられた天の真浦(あめのまうら)は、錦の宮の教主・言依別命に「バラモン教を言向け和すため、宇都山村に初宣伝に行け」と命じられ、雪の中、宇都山村へ向かう。途中で出会った秋彦駒彦とともに人の尾峠を越えて、宇都山村の浮木の里に辿り着く。武志の宮の社務所で松鷹彦(武志の宮の神司)と出会い、バラモン教の宣伝使・友彦の館に行くため、東へと進んで行く。すると秋彦・駒彦は天の真浦を崖の下へ突き落としてしまった。真浦は雪の上でニコニコと見上げている。秋彦・駒彦は言依別命に命じられ、身魂調べのため崖の下に突き落として、信仰を試したのである。「百点だ」と言って二人は立ち去った。真浦は崖の上に上がり、足跡を辿って松鷹彦の家に行く。真浦はそこにしばらく滞在して三五教の教えを説くが、しかし逆に松鷹彦に「不言実行」という教えを実地で叩き込まれる。〔第20巻第1章武志の宮#
  • 村人の留公田吾作は改心して三五教となるが、友彦は村を逃げて行く。全村こぞって三五教に改宗した。〔第20巻第2章#第4章#
  • 松鷹彦が釣りをしていると、バラモン教の修験者・宗彦お勝が通りがかり、松鷹彦に感化されて三五教に改宗する。身の上話を語っていると、天の真浦と宗彦とお勝の三人が、実は松鷹彦の子供だったことが判明し、村を挙げて喜び祝う。真浦はお春と結婚し、松鷹彦の後を継いで武志の宮の神司となる。お勝は田吾作と結婚する。〔第20巻第5章#第7章#〕 (後に宗彦は国依別、田吾作は玉治別[2]と改名する[3]

現実の宇都山村

現実の地理としては、当時の北桑田郡宇津村(うつむら、現・京都市右京区京北の南西部)に相応する。

脚注

  1. 使用回数は、宇都山村14回、宇都山郷11回、宇都山の郷1回、宇都の郷2回、宇都山の里7回、宇津山郷2回
  2. 玉治別(田吾作)は実は黒姫の生き別れた息子であり、宇都山村の春助の養子になっていた。〔第33巻第20章昔語#
  3. 第21巻第2章夢の懸橋#

関連項目

外部リンク

  • <wp>宇津村</wp>
  • <wp>京北町</wp>:昭和30年(1955年)に宇都村など1町5村が合併して誕生。平成17年(2005年)に京都市に編入して消滅。