キジ・マチ
(マチから転送)
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この項目では、旧名「キジ」から改名した安彦について説明しています。その他の安彦については「安彦 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
この項目では、旧名「マチ」から改名した宗彦について説明しています。その他の宗彦については「宗彦 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
キジとマチは、霊界物語に登場する人物。ヒルの国(またはテルの国[1])のチルの村の住民[2]。後にそれぞれ「安彦(やすひこ)」「宗彦(むねひこ)」と改名する。
概要
- 初出:第30巻第16章「荒しの森」#(キジ、マチ)、第31巻第14章「樹下の宿」#(キジは安彦に、マチは宗介(むねすけ)に改名する。その後すぐに宗彦に改名する)
- 二人とも両親と妻子が餓死して自分も死のうと思っていたところ、言依別命・国依別が御倉魚を食べることを許した(ウラル教が禁じていた)ので、命を救われた[3]。そのことに感謝して、国依別の弟子となり[4]、従者となる。(「#主なエピソード」を参照)
- キジ(安彦)とマチ(宗彦)が兄弟かのように記されている箇所があるが、仮に兄弟になっているだけで、本当の兄弟ではない。[5]
主なエピソード
日暮シ山
- テルの国とヒルの国の国境にある御倉山地方の住民は、飢饉で苦しんでいた。そこへ言依別命と国依別がやって来て、ウラル教が禁じていた御倉魚を食べることを許したので、人々は餓死から救われた[6]。キジとマチはそのことに感謝して、国依別の従者となる。一行3人(国依別、キジ・マチ)はヒルの都を目指して進む。〔第30巻第16章「荒しの森」#〕
- 一行3人は、日暮シ川の上流から、アナンとユーズが率いるウラル教の軍隊が、ヒルの都へ進軍して行くのに遭遇する。3人の活躍でウラル軍は退却した。〔第30巻第18章「日暮シの河」#~第20章「雉と町」#〕
- 3人はアラシカ峠を越えて下って行くと、神王の祠で祈願しているエリナに出会った。エリナの父エスはウラル教の宣伝使だったが、三五教に感化されたため、ウラル教の教主ブールに呼び出され、日暮シ山の本山で水牢に投獄されたという。国依別はキジとマチにエスを救い出すよう命じた。〔第30巻第21章「神王の祠」#〕
- キジとマチは日暮シ山のウラル教の岩窟に入り込み、教主ブールに、エスを出せと要求する。しかし2人は落とし穴に落とされてしまった。〔第30巻第22章「大蜈蚣」#、第30巻第24章「陥穽」#〕
- 国依別が女弟子2人(紅井姫、エリナ)を連れて日暮シ山の岩窟に乗り込んで来た。キジ・マチとエスは国依別によって救出された。ブール・アナン・ユーズは改心した。国依別・キジ・マチはブラジル峠を指して進んで行く。〔第31巻第11章「売言買辞」#~第31巻第13章「姉妹教」#〕
- 国依別はキジとマチにそれぞれ、安彦、宗介という名を与えた。宗介はその3日後に新たに、国依別の旧名と同じ宗彦という名を与えられた。〔第31巻第14章「樹下の宿」#〕
アマゾン
- 国依別は安彦・宗彦を伴いアマゾンの帽子ケ岳に登り、山頂で言依別命一行と合流した。秋山別・モリスも合流する。〔第31巻第25章「会合」#〕
- アマゾンの北の森にいる高姫一行4人を助けるため、安彦・宗彦・秋山別・モリスの一行4人は森林に入って行き、高姫一行と合流した。一行8人は鷹依姫一行4人がいる南の森へ行くため、アマゾン河を渡る。〔第32巻第12章「鰐の橋」#〕
- 高姫・鷹依姫・安彦一行合わせて12人は、七日間、神言を奏上し、全ての猛獣を言向け和した。〔第32巻第13章「平等愛」#〕
- その後、帽子ケ岳に登り言依別命・国依別らと合流し、正純彦一行4人も合流し、一行18人はウヅの都の末子姫の館に凱旋した。〔第32巻第14章「山上の祝」#〕
脚注
- ↑ チルの村はヒルとテルのどちらにあるのかはっきりしない。 →「チルの村」を見よ
- ↑ 第30巻第18章「日暮シの河」#:「私はチルの国人で ウラルの神を奉じたる マチとキジとの両人ぞ」、第30巻第20章「雉と町」#:キジの歌「俺の在所はチルの国 御倉の山の峰つづき」
- ↑ 第30巻第16章「荒しの森」#:「両親は餓死し、妻子亦饑餓に迫られて帰幽、今は吾々両人共、両親妻子を失ひし不運の身の上、最早此世に活きて何の楽しみもなしと死を決し、御倉の山の谷川に横はり死を待つ内、有難くも、あなた様御二人、何処よりか現はれ玉ひ、吾々国人の生命を助け玉ひし有難さ」
- ↑ 第31巻第1章「主一無適」#:「キジとマチとの二人の男 国依別の神徳を 慕ひて茲に走せ来り 師弟の約を結びつつ」
- ↑ 第31巻第14章「樹下の宿」#:「ぢやドツと譲歩して表面だけ弟になつておかうかい」、「安彦は弟の宗彦を背中に負ひ」
- ↑ 第30巻第14章「霊とパン」#