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キジ・マチ
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'''キジ'''と'''マチ'''は、[[霊界物語]]に登場する人物。[[ヒルの国]](または[[テルの国]]<ref>チルの村はヒルとテルのどちらにあるのかはっきりしない。 →「[[チルの村]]」を見よ</ref>)の[[チルの村]]の住民<ref>{{rm|30|18|日暮シの河}}:「私はチルの国人で ウラルの神を奉じたる マチとキジとの両人ぞ」、{{rm|30|20|雉と町}}:キジの歌「俺の在所は[[チルの国]] 御倉の山の峰つづき」</ref>。後にそれぞれ「'''安彦'''(やすひこ)」「'''宗彦'''(むねひこ)」と改名する。
== 概要 ==
* 初出:{{rm|30|16|荒しの森}}(キジ、マチ)、{{rm|31|14|樹下の宿}}(キジは安彦に、マチは'''宗介'''(むねすけ)に改名する。その後すぐに宗彦に改名する)
* 二人とも両親と妻子が餓死して自分も死のうと思っていたところ、言依別命・国依別が御倉魚を食べることを許した(ウラル教が禁じていた)ので、命を救われた<ref>{{rm|30|16|荒しの森}}:「両親は餓死し、妻子亦饑餓に迫られて帰幽、今は吾々両人共、両親妻子を失ひし不運の身の上、最早此世に活きて何の楽しみもなしと死を決し、御倉の山の谷川に横はり死を待つ内、有難くも、あなた様御二人、何処よりか現はれ玉ひ、吾々国人の生命を助け玉ひし有難さ」</ref>。そのことに感謝して、国依別の弟子となり<ref>{{rm|31|1|主一無適}}:「キジとマチとの二人の男 国依別の神徳を 慕ひて茲に走せ来り '''師弟の約を結びつつ'''」</ref>、従者となる。(「[[#主なエピソード]]」を参照)
* キジ(安彦)とマチ(宗彦)が兄弟かのように記されている箇所があるが、仮に兄弟になっているだけで、本当の兄弟ではない。<ref>{{rm|31|14|樹下の宿}}:「ぢやドツと譲歩して表面だけ弟になつておかうかい」、「安彦は弟の宗彦を背中に負ひ」</ref>
== 主なエピソード ==
=== 日暮シ山 ===
* [[テルの国]]と[[ヒルの国]]の国境にある[[御倉山]]地方の住民は、飢饉で苦しんでいた。そこへ[[言依別命]]と[[国依別]]がやって来て、[[ウラル教]]が禁じていた[[御倉魚]]を食べることを許したので、人々は餓死から救われた<ref>{{rm|30|14|霊とパン}}</ref>。キジとマチはそのことに感謝して、国依別の従者となる。一行3人(国依別、キジ・マチ)は[[ヒルの都]]を目指して進む。〔{{rm|30|16|荒しの森}}〕
* 一行3人は、[[日暮シ川]]の上流から、[[アナン]]と[[ユーズ]]が率いる[[ウラル教]]の軍隊が、[[ヒルの都]]へ進軍して行くのに遭遇する。3人の活躍でウラル軍は退却した。〔{{rm|30|18|日暮シの河}}~{{rms|30|20|雉と町}}〕
* 3人は[[アラシカ峠]]を越えて下って行くと、[[神王の祠]]で祈願している[[エリナ]]に出会った。エリナの父[[エス]]はウラル教の宣伝使だったが、三五教に感化されたため、ウラル教の教主[[ブール]]に呼び出され、[[日暮シ山]]の本山で水牢に投獄されたという。国依別はキジとマチにエスを救い出すよう命じた。〔{{rm|30|21|神王の祠}}〕
* キジとマチは[[日暮シ山]]のウラル教の岩窟に入り込み、教主[[ブール]]に、[[エス]]を出せと要求する。しかし2人は落とし穴に落とされてしまった。〔{{rm|30|22|大蜈蚣}}、{{rm|30|24|陥穽}}〕
* 国依別が女弟子2人([[紅井姫]]、[[エリナ]])を連れて日暮シ山の岩窟に乗り込んで来た。キジ・マチとエスは国依別によって救出された。[[ブール]]・[[アナン]]・[[ユーズ]]は改心した。国依別・キジ・マチは[[ブラジル峠]]を指して進んで行く。〔{{rm|31|11|売言買辞}}~{{rm|31|13|姉妹教}}〕
* 国依別はキジとマチにそれぞれ、安彦、宗介という名を与えた。宗介はその3日後に新たに、国依別の旧名と同じ宗彦という名を与えられた。〔{{rm|31|14|樹下の宿}}〕
=== アマゾン ===
* [[国依別]]は安彦・宗彦を伴い[[アマゾン]]の[[帽子ケ岳]]に登り、山頂で[[言依別命]]一行と合流した。[[秋山別]]・[[モリス]]も合流する。〔{{rm|31|25|会合}}〕
* アマゾンの[[時雨の森|北の森]]にいる[[高姫]]一行4人を助けるため、安彦・宗彦・[[秋山別]]・[[モリス]]の一行4人は森林に入って行き、高姫一行と合流した。一行8人は[[鷹依姫]]一行4人がいる[[時雨の森|南の森]]へ行くため、[[アマゾン河]]を渡る。〔{{rm|32|12|鰐の橋}}〕
* [[高姫]]・[[鷹依姫]]・安彦一行合わせて12人は、七日間、[[神言]]を奏上し、全ての猛獣を言向け和した。〔{{rm|32|13|平等愛}}〕
* その後、[[帽子ケ岳]]に登り[[言依別命]]・[[国依別]]らと合流し、[[正純彦]]一行4人も合流し、一行18人は[[ウヅの都]]の[[末子姫]]の館に凱旋した。〔{{rm|32|14|山上の祝}}〕
== 脚注 ==
<references/>
{{デフォルトソート:きしまち}}
[[Category:霊界物語の人物 (組)]]
{{Otheruses|旧名「マチ」から改名した宗彦|その他の宗彦|宗彦 (曖昧さ回避)}}
'''キジ'''と'''マチ'''は、[[霊界物語]]に登場する人物。[[ヒルの国]](または[[テルの国]]<ref>チルの村はヒルとテルのどちらにあるのかはっきりしない。 →「[[チルの村]]」を見よ</ref>)の[[チルの村]]の住民<ref>{{rm|30|18|日暮シの河}}:「私はチルの国人で ウラルの神を奉じたる マチとキジとの両人ぞ」、{{rm|30|20|雉と町}}:キジの歌「俺の在所は[[チルの国]] 御倉の山の峰つづき」</ref>。後にそれぞれ「'''安彦'''(やすひこ)」「'''宗彦'''(むねひこ)」と改名する。
== 概要 ==
* 初出:{{rm|30|16|荒しの森}}(キジ、マチ)、{{rm|31|14|樹下の宿}}(キジは安彦に、マチは'''宗介'''(むねすけ)に改名する。その後すぐに宗彦に改名する)
* 二人とも両親と妻子が餓死して自分も死のうと思っていたところ、言依別命・国依別が御倉魚を食べることを許した(ウラル教が禁じていた)ので、命を救われた<ref>{{rm|30|16|荒しの森}}:「両親は餓死し、妻子亦饑餓に迫られて帰幽、今は吾々両人共、両親妻子を失ひし不運の身の上、最早此世に活きて何の楽しみもなしと死を決し、御倉の山の谷川に横はり死を待つ内、有難くも、あなた様御二人、何処よりか現はれ玉ひ、吾々国人の生命を助け玉ひし有難さ」</ref>。そのことに感謝して、国依別の弟子となり<ref>{{rm|31|1|主一無適}}:「キジとマチとの二人の男 国依別の神徳を 慕ひて茲に走せ来り '''師弟の約を結びつつ'''」</ref>、従者となる。(「[[#主なエピソード]]」を参照)
* キジ(安彦)とマチ(宗彦)が兄弟かのように記されている箇所があるが、仮に兄弟になっているだけで、本当の兄弟ではない。<ref>{{rm|31|14|樹下の宿}}:「ぢやドツと譲歩して表面だけ弟になつておかうかい」、「安彦は弟の宗彦を背中に負ひ」</ref>
== 主なエピソード ==
=== 日暮シ山 ===
* [[テルの国]]と[[ヒルの国]]の国境にある[[御倉山]]地方の住民は、飢饉で苦しんでいた。そこへ[[言依別命]]と[[国依別]]がやって来て、[[ウラル教]]が禁じていた[[御倉魚]]を食べることを許したので、人々は餓死から救われた<ref>{{rm|30|14|霊とパン}}</ref>。キジとマチはそのことに感謝して、国依別の従者となる。一行3人(国依別、キジ・マチ)は[[ヒルの都]]を目指して進む。〔{{rm|30|16|荒しの森}}〕
* 一行3人は、[[日暮シ川]]の上流から、[[アナン]]と[[ユーズ]]が率いる[[ウラル教]]の軍隊が、[[ヒルの都]]へ進軍して行くのに遭遇する。3人の活躍でウラル軍は退却した。〔{{rm|30|18|日暮シの河}}~{{rms|30|20|雉と町}}〕
* 3人は[[アラシカ峠]]を越えて下って行くと、[[神王の祠]]で祈願している[[エリナ]]に出会った。エリナの父[[エス]]はウラル教の宣伝使だったが、三五教に感化されたため、ウラル教の教主[[ブール]]に呼び出され、[[日暮シ山]]の本山で水牢に投獄されたという。国依別はキジとマチにエスを救い出すよう命じた。〔{{rm|30|21|神王の祠}}〕
* キジとマチは[[日暮シ山]]のウラル教の岩窟に入り込み、教主[[ブール]]に、[[エス]]を出せと要求する。しかし2人は落とし穴に落とされてしまった。〔{{rm|30|22|大蜈蚣}}、{{rm|30|24|陥穽}}〕
* 国依別が女弟子2人([[紅井姫]]、[[エリナ]])を連れて日暮シ山の岩窟に乗り込んで来た。キジ・マチとエスは国依別によって救出された。[[ブール]]・[[アナン]]・[[ユーズ]]は改心した。国依別・キジ・マチは[[ブラジル峠]]を指して進んで行く。〔{{rm|31|11|売言買辞}}~{{rm|31|13|姉妹教}}〕
* 国依別はキジとマチにそれぞれ、安彦、宗介という名を与えた。宗介はその3日後に新たに、国依別の旧名と同じ宗彦という名を与えられた。〔{{rm|31|14|樹下の宿}}〕
=== アマゾン ===
* [[国依別]]は安彦・宗彦を伴い[[アマゾン]]の[[帽子ケ岳]]に登り、山頂で[[言依別命]]一行と合流した。[[秋山別]]・[[モリス]]も合流する。〔{{rm|31|25|会合}}〕
* アマゾンの[[時雨の森|北の森]]にいる[[高姫]]一行4人を助けるため、安彦・宗彦・[[秋山別]]・[[モリス]]の一行4人は森林に入って行き、高姫一行と合流した。一行8人は[[鷹依姫]]一行4人がいる[[時雨の森|南の森]]へ行くため、[[アマゾン河]]を渡る。〔{{rm|32|12|鰐の橋}}〕
* [[高姫]]・[[鷹依姫]]・安彦一行合わせて12人は、七日間、[[神言]]を奏上し、全ての猛獣を言向け和した。〔{{rm|32|13|平等愛}}〕
* その後、[[帽子ケ岳]]に登り[[言依別命]]・[[国依別]]らと合流し、[[正純彦]]一行4人も合流し、一行18人は[[ウヅの都]]の[[末子姫]]の館に凱旋した。〔{{rm|32|14|山上の祝}}〕
== 脚注 ==
<references/>
{{デフォルトソート:きしまち}}
[[Category:霊界物語の人物 (組)]]