瀬戸の海 (瀬戸内海)
概要
主なエピソード
第22巻
【第22巻第18~19章】 神島が舞台となる。
再度山の山頂で、初稚姫と玉能姫は、言依別命から、金剛不壊の如意宝珠の玉と紫の玉を、瀬戸の海の一つ島(ここでは神島のこと)に埋蔵する御用を命じられた。高砂の浜辺で漁師から船を買い、神島へ向かう。二人が神島の山頂に着くと、五人の童子と三人の童女が現れて、黄金の鍬で固い岩石を掘る。二人は玉函(たまばこ)を童子に渡すと、今掘った穴に埋めてしまった。二人は山を下り、再び船で再度山の方面を指して帰り行く。〔第22巻第18章「布引の滝」#~第19章「山と海」#〕
第23巻
【第23巻第10~13章】 主に家島が舞台となる。
高姫は玉を探しに行くため、生田の浜辺で船(玉能丸)を盗み、家島に向かう。それに気づいた玉能姫も船で後を追う。嵐になり、高姫の船は暗礁に乗り上げて木っ葉微塵になる。玉能姫は淡路島に着いて夜を過ごす。夜が明けると高姫が浜辺に打ち上げられていた。玉能姫が鎮魂をする息を吹き返すが、高姫は悪態をつく。そこへ現れた船頭(東助)の船に乗って高姫は家島に向かう。玉能姫も後を追った。〔第23巻第10章「家宅侵入」#~第23巻第11章「難破船」#〕
高姫は途中で、神島に気づき、あの島に宝物を隠したというような噂は聞かないかと東助に尋ねるが、東助は知らないと答える。高姫は神島には玉は無いと思い、家島に急がせる。家島に着くと山に入って行った。玉能姫も家島に着く。すると高姫の部下らに追い駆けられ、玉能姫は東助の船の綱を解いて流してしまい、自分の船に乗って帰ってしまった。〔第23巻第12章「家島探」#〕
高姫たちは船が無いことに気づく。流された東助の船が岸に戻って来たが、東助はそれに乗って帰ってしまう。高姫と部下の貫州だけが家島に残された。高姫は貫州に当たり散らす。新しい船が一隻磯端に横付けになっていた。玉能姫からの差し入れである。高姫は、玉能姫が玉を竜神が持って行ったと言っていたことを思い出し、竜宮島に玉を隠したのだろうと思い込み、船に果物を沢山積み込むと竜宮島に向けて出発した。〔第23巻第13章「捨小舟」#〕
第27巻
- 言依別命と国依別は、明石で船を買い、瀬戸の海の一つ島(神島)に寄り、松の根元に埋めた二つの玉の前で祈願を凝らした。すると三柱の女神が現れて、一日も早くテルの港(高砂島のテルの国)に向かえと言われ、二人は船で出発する。(琉球に行く)〔第27巻第8章「琉と球」#〕
- 清子姫と照子姫は神勅によって琉球に渡ることになり、兵庫の港で船を買い出航するが、児島半島の近くで座礁してしまう。そこへ、やはり琉球に向かう清彦(虻公)と照彦(蜂公)が乗った船が通りがかり、清子姫と照子姫を救助して、4人で琉球へ向かう。〔第27巻第14章「草枕」#~第15章「情意投合」#〕
その他
他に淡路島も舞台となる。→「淡路島」を見よ
瀬戸の海と呉の海
現代の呉よりも東を「瀬戸の海」、西を「呉の海」と呼ぶ。
「霊界物語中に示されたる呉の海と云ふのは、呉の附近である。広島は往古一つの嶋であつて、今の広島から九州の別府の辺迄陸続きになつて居たのである。その以東を瀬戸の海と云ひ、以西を呉の湖というたのである」〔月鏡「呉の海」#〕
→「玉ノ井の湖#唐の湖と呉の海の位置」も見よ
脚注