「玉ノ井の湖」の版間の差分
| (同じ利用者による、間の5版が非表示) | |||
| 2行目: | 2行目: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
* | * 表記ゆれ:玉ノ井湖(たまのいこ)(「ノ」ではなく「の」の場合もある)<ref>使用回数は、玉ノ井の湖7回、玉ノ井湖3回、玉の井の湖4回、玉の井湖1回</ref> | ||
* 初出:{{rm|3|15|神世の移写}} | * 初出:{{rm|3|15|神世の移写}} | ||
* 玉ノ井の湖の中央に浮かぶ島に「[[玉ノ井の邑]]」がある。湖の外は霊山に囲まれており、東には[[万寿山]]、西には[[霊鷲山]]がある。<ref>{{rm|3|16|玉ノ井の宮}}</ref> | * 玉ノ井の湖の中央に浮かぶ島に「[[玉ノ井の邑]]」がある。湖の外は霊山に囲まれており、東には[[万寿山]]、西には[[霊鷲山]]がある。<ref>{{rm|3|16|玉ノ井の宮}}</ref> | ||
== 主なエピソード == | == 主なエピソード == | ||
玉ノ井の湖は神界経綸上、必要な神泉であり、[[自在天]]の一派はこの湖を占領しようとして湖に押し寄せる。[[三ツ葉彦命]]は天に向かって救援を祈願すると、天上の[[三ツ星]]より[[東雲別命]]、[[白雲別命]]、[[青雲別命]]の三柱が万寿山に降り、三柱一度に雄叫びをすると、玉ノ井の湖の水は一滴も残らず空に舞い上がり、遠く東西に分かれて降って来て、大湖水を現出した。東の湖水は「[[牛の湖水]]」(今日のカスピ海)、西の湖水は「[[唐の湖]] | 玉ノ井の湖は神界経綸上、必要な神泉であり、[[自在天]]の一派はこの湖を占領しようとして湖に押し寄せる。[[三ツ葉彦命]]は天に向かって救援を祈願すると、天上の[[三ツ星]]より[[東雲別命]]、[[白雲別命]]、[[青雲別命]]の三柱が万寿山に降り、三柱一度に雄叫びをすると、玉ノ井の湖の水は一滴も残らず空に舞い上がり、遠く東西に分かれて降って来て、大湖水を現出した。東の湖水は「[[牛の湖水]]」(今日のカスピ海)、西の湖水は「[[唐の湖]]」(今日の黒海)である。三柱は永遠に玉ノ井の湖の守護神ととなり、白竜と変化した。〔{{rm|3|16|玉ノ井の宮}}〕 | ||
== 唐の湖と呉の海の位置 == | |||
{{rm|3|16|玉ノ井の宮}}には | |||
* 東に分かれた湖水は「[[牛の湖水]]」で今日の裏海([[カスピ海]]) と | |||
* 西に分かれた湖水は「[[唐の湖]]」で現今の[[黒海]] | |||
と書いてある。 | |||
しかし{{rm|12|16|国武丸}}には | |||
* [[琵琶の湖]] と | |||
* [[呉の海]] | |||
と書いてある。琵琶の湖は現在のカスピ海なので、牛の湖水と琵琶の湖は同一で、唐の湖と呉の海は同一ということになる。つまり次のようになる。 | |||
<div style="margin:0.5em auto;padding:0.5em;background:#eee;"> | |||
* 牛の湖水=琵琶の湖=カスピ海 | |||
* '''唐の湖'''='''呉の海'''=黒海 | |||
* 瀬戸の海=地中海 | |||
</div> | |||
しかし日本で相応する地理は、唐の湖と呉の海は同一ではなく位置が異なる。 | |||
[[三鏡]]には、 | |||
* 大阪湾は黒海に相応する〔{{kgm|346|日本は世界の胞胎}}〕 | |||
* 呉の海は呉の付近〔{{kgm|400|呉の海}}〕<ref>{{kgm|400|呉の海}}:「霊界物語中に示されたる呉の海と云ふのは、呉の附近である。広島は往古一つの嶋であつて、今の広島から九州の別府の辺迄陸続きになつて居たのである。その以東を瀬戸の海と云ひ、以西を呉の湖というたのである」</ref> | |||
と書いてあるので、次のようになる。 | |||
<div style="margin:0.5em auto;padding:0.5em;background:#eee;"> | |||
* 牛の湖水=琵琶の湖=琵琶湖 | |||
* '''唐の湖'''=瀬戸内海東端(大阪湾) | |||
* 瀬戸の海=瀬戸内海中央部 | |||
* '''呉の海'''=瀬戸内海西端 | |||
</div> | |||
== 現実の玉ノ井の湖 == | == 現実の玉ノ井の湖 == | ||