十六神将
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十六神将(じゅうろくしんしょう)は、霊界物語に登場する神将の集団16人のことである。2つある。
シオン山の戦いの十六神将
シオン山の戦いのときに、大八州彦命が魔軍からシオン山を防衛するために組織した16人の神将である。真鉄彦、吾妻別、大足彦、磐樟彦にそれぞれ北、東、南、西の上がり口を守らせた。他の12人の守備位置は不明。〔第2巻第1章「攻防両軍の配置」#〕
- 真鉄彦(まがねひこ)…北方の上がり口
- 谷川彦(たにがわひこ)…
- 谷山彦(たにやまひこ)…
- 宮比彦(みやびひこ)…
- 康代彦(やすよひこ)…
- 真言彦(まことひこ)…
- 奥山彦(おくやまひこ)…
- 磐樟彦(いわくすひこ)…西方の上がり口
- 広足彦(ひろたるひこ)…
- 神座彦(かみくらひこ)…
- 香川彦(かがわひこ)…
- 花照彦(はなてるひこ)…
- 大足彦(おおだるひこ)…南方の上がり口
- 道貫彦(みちつらひこ)…
- 吾妻別(あづまわけ)…東方の上がり口
- 花森彦(はなもりひこ)…
この十六神将のうち次の6人は、大八洲彦命を天使長とする十六天使のメンバーになっている。真鉄彦、磐樟彦、大足彦、道貫彦、吾妻別、花森彦の6人。〔第3巻第1章「神々の任命」#〕
また次の5人は十二の山の八王になっている。真鉄彦(鬼城山)、磐樟彦(万寿山)、道貫彦(モスコー)、吾妻別(タコマ山)、花森彦(新高山)。〔第3巻第2章「八王神の守護」#〕
昭和10年(1935年)10月13日、王仁三郎は穴太で十六神将に扮した撮影を行った(写真参照)。このことが後に第二次大本事件の裁判で争点の一つとなった。
黄泉比良坂の戦いの十六神将
黄泉比良坂の戦いのとき、神伊邪那諾神の神勅を奉じて黄泉島に進軍した日の出神は、先陣に3将、本体に3将、後陣に2将、左翼に2将、右翼に2将、そして遊軍に4将、合計16の神将を配して鶴翼の陣を張った。〔第10巻第21章「桃の実」#〕
- 石拆司(いわさくのかみ)…先陣
- 根拆司(ねさくのかみ)…先陣
- 石筒之男司(いわつつのおのかみ)…先陣
- 甕速日司(みかはやびのかみ)…本体
- 樋速日司(ひはやびのかみ)…本体
- 建布都司(たけふつのかみ)…本体
- 闇淤加美神(くらおかみのかみ)…後陣
- 闇御津羽神(くらみつはのかみ)…後陣
- 正鹿山津見神(まさかやまづみのかみ)…左翼
- 駒山彦(こまやまひこ)…左翼
- 奥山津見神(おくやまづみのかみ)…右翼
- 志芸山津見神(しぎやまづみのかみ)…右翼
- 闇山津見神(くらやまづみのかみ)…遊軍
- 羽山津見神(はやまづみのかみ)…遊軍
- 原山津見神(はらやまづみのかみ)…遊軍
- 戸山津見神(とやまづみのかみ)…遊軍
この16人は古事記では、伊邪那岐命が十握の剣で迦具土神の首を斬ったときに成った神である。最初の8人(石拆司~闇御津羽神)は第8巻第39章「言霊解一」#の後半に、残りの8人(正鹿山津見神~戸山津見神)は第8巻第40章「言霊解二」#の冒頭に名前が出る。
ただし、淤縢山津見神だけが十六神将に入っておらず、代わりに駒山彦が入っている。
- 黄泉島で十六神将が戦っていたとき、淤縢山津見は固虎(固山彦)とともに、常世国のロッキー城に潜入し偽日の出神(大国彦)を言向け和していた。〔第10巻第13章#~第23章#〕
- 駒山彦は第9巻で「羽山津見神」と改名している[1]ので、十六神将に駒山彦と羽山津見神の両方の名があるのは矛盾している。誤記か?