タコマ山

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

タコマ山(たこまやま)は、霊界物語に登場する山。国祖国治立命太白星の十二個の玉を国魂として配置[1]した「十二の山」の一つ。常世の国にある。


概要

主なエピソード

タコマ山の祭典(第2巻第10~11章)

言霊別命は神命を奉じてタコマ山に登り国魂之神の鎮祭を行った。

祭典後に海辺で祝宴を開いているとき、エトナ火山が大噴火を起こす。

言霊別命がその光景に見とれている隙に、邪神は湯飲みに毒を入れた。

他の神司が酒に酔い潰れている中を、言霊別命はかろうじて逃げ出した。[5]

田野姫(邪神)の発案で、タコマ山の祭典と同時刻に竜宮城でも祭典を行った。

直会の食べ物に田野姫は毒を入れるが、そこへ命からがら帰城した言霊別命によって見破られてしまったため、田野姫は姿を隠す。[6]

二つの国魂(第3巻第24章)

タコマ山に銅色の国玉を鎮祭したが、以前に言霊別命が国魂の神を鎮祭していたため、二つの国魂が互いに主権をめぐって争った。そのため天変地異が起き、八王と八頭は嫉視反目して大混乱となった。

国祖の神勅により、タコマ山を境に国土を南北に二分して国魂を祭り、北は八王神・吾妻別が主管して、南は八頭神・国玉別が主管することになった。君主的神政の神界の経綸も、ここにいよいよ民主的神政の端を啓くことになる。[7]

月世姫の焼死(第3巻第25章)

タコマ山の八王神・吾妻別夫妻には三人の娘がいるが、長女の月世姫は性質粗暴で邪神と結託してタコマ山を混乱紛擾させることに全力を集中していた。

重臣の日出彦が涙をふるって非事醜行を諫めるが、月世姫はそれがうざったくて日出彦を排除しようと企む。

セクハラ事件をでっちあげて父の吾妻別に讒訴するが、吾妻別が神教を乞うた結果、日出彦の潔白が明らかになった。

それでも月世姫はあきらめずに、蛸間の滝で悪竜の神に七日七夜祈願を籠めるが、天罰が下り、焼死してしまう。 [8]

現実のタコマ山

現実のタコマ山は、アメリカ西海岸北部のワシントン州にある火山、レーニア山(Rainier、レニア山)のことだと思われる。標高4,392m。

先住民の呼び方で「タコマ(Tacoma)山」とも呼ばれ、近くにタコマ市もある。

戦前この辺り(シアトル等)に移住した日系人たちは、裾野が長くて富士山のように見えるので「タコマ富士」と呼んでいた。

またタコマ山は「アメリカ富士」とも呼ばれていた[9]

脚注

  1. 第3巻第2章八王神の守護#
  2. 第6巻第27章神生み#
  3. 新月の光0062「タコマ山」
  4. 新月の光0234「霊界物語の地名」
  5. ここまで第2巻第9章タコマ山の祭典 その一#
  6. ここまで第2巻第10章タコマ山の祭典 その二#
  7. ここまで第3巻第24章蛸間山の黒雲#
  8. ここまで第3巻第25章邪神の滅亡#
  9. 国立国会図書館デジタルコレクション蔵書『新洋行土産 下巻』 PID:761222/1/65p.96「タコマ山の森林」、巌谷小波・著、明治43年(1910年)、博文館

関連項目

「十二の山」は常世の国に3つある。他の2つは次の山。

外部リンク