竜宮島 (豪大陸)
この項目では、現代のオーストラリア大陸である竜宮島について説明しています。その他の用法については「竜宮島 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
竜宮島(りゅうぐうじま)は、霊界物語に登場する島。南洋にある。現代のオーストラリア大陸。
概要
- 別名:竜宮の一つ島、冠島(かんむりじま、かむりじま)
- 初出:第1巻第35章「一輪の秘密」#
- オーストラリア大陸の東隣にあるニュージーランドは「沓島」とか「鬼門島」と呼ばれる。
- 竜宮島(冠島)は国祖の冠から成った島で、鬼門島(沓島)は国祖の沓(くつ)から成った島である。(下記第1巻のエピソードを参照)
- 竜宮島の胞衣(雛型)は四国である。
- 琉球が最初に竜宮島の胞衣として造られた。[1]
- 竜宮島の国魂神は真澄姫神。[2]
主なエピソード
舞台となるのは次の3回ある。
第1巻
【第1巻第35章「一輪の秘密」#~第36章「一輪の仕組」#】
国祖は地球の中心蓮華台上に登り、天に向かって神言を奏上し、頭上の冠を取って海に投げると、一つの島が出来た。これを冠島(かんむりじま)、別名・竜宮島と呼ぶ。また大地に向かって神言を奏上し、沓(くつ)を海に投げると、島が出来た。これを沓島(くつじま)、別名・鬼門島と呼ぶ。
国祖は三個の神宝(潮満の珠、潮干の珠、真澄の珠)が邪神に奪われることを恐れ、冠島(竜宮島)と沓島(鬼門島)に隠した。竜宮島には潮満の珠と潮干の珠を納め、海原彦神(別名・綿津見神)に守護させ、鬼門島には真澄の珠を納め、国の御柱神に守護させた。両島には数多の善神が竜と変じ、鰐と化して辺りを守った。
国祖はさらに注意をして、三個の珠の体(たい)のみを両島に納め、肝腎の珠の精霊をシナイ山の山頂へ、誰にも知らせずに秘し置かれた。これを「一厘の仕組」と呼ぶ。
邪神の竹熊一派は三個の神宝を奪うため、魔軍を率いて両島を攻撃する。島を守る海原彦神、国の御柱神は諸神に命じて魔軍と戦ったが劣勢で、今や魔軍が上陸する勢いである。この時、海原彦神は潮満・潮干の珠を取り出して水火(すいか)を起こして魔軍を殲滅しようとしたが、少しも神力が顕れなかった。それは肝腎の精霊が抜かれていたからである。
この時、金勝要神の助けによって、魔軍は海底に沈没した。国常立尊は敵ながらも不憫に思い、シナイ山に登って神言を奏上すると、魔軍は海底から浮き上がった。味方も敵も、国常立大神の至仁至愛の恵徳に心服し、一斉に感謝した。
(この章には、ここに出て来る竜宮島と鬼門島が現代のオーストラリアとニュージーランドだということは記されていないが、第7巻第21章「飲めぬ酒」#に記されている。→「冠島沓島 (曖昧さ回避)#三個の宝珠が隠された島」を見よ)
第7巻
(第7巻第18章「海原の宮」#ではニュージーランドが舞台になる)
日の出神一行が乗った船(船名不明)は筑紫の島に渡る途中、竜宮島に寄港。酒の滝壺(くしのたきつぼ)で時彦・芳彦の口から焼け石(副守護神)を吐き出させて、酒好きを改めさせる。時彦・芳彦は日の出神に、国魂の真澄姫命を祭る「竜の宮(たつのみや)」の造営を命じられ、久々神・久木神という名をもらう。
風が強いため出帆を見合わせ、船は約一ヵ月停泊していた。日の出神は田依彦を竜宮島の守護神とし、飯依彦と名を改めさせた。島の人々は酒の滝壺で酒を呑もうとするが、岩蓋で包まれており、小さな穴しか開いてため、呑もうとしても呑むことが出来ない。やがて腹の中から焼け石が飛び出し、この島の人々は残らず酒嫌いになった。
第24~25巻
【第24巻第4章~第25巻第16章】
第24巻では、高姫一行が失われた三つの玉を探しに竜宮島へ。しかしこの島にはないと思い帰国する。第25巻では初稚姫一行が五つの玉(麻邇の玉)を玉依姫命から授かる。
脚注
関連項目
- ニュージーランド:別名・沓島
- 冠島沓島 (曖昧さ回避)