神島
神島(かみじま)は、
- 瀬戸内海の高砂沖にある島。坤の金神が隠退しており、大正5年(1916年)に「神島開き」と呼ぶ御神業が行われた。 →「神島開き」を見よ
- 霊界物語に登場する島。複数ある。
- 瀬戸の海 (瀬戸内海)の神島。太古の神島。(本項で解説)
- 瀬戸の海 (地中海)のサルヂニヤ島の別名[1]。 →「サルヂニヤ」を見よ
- 神の坐す島、神秘的な島、というような意味の普通名詞。「神の島」とも。【用例】「この高砂の神島は国治立命の厳の御魂の分霊を深く秘しおかれたる聖地であつて」[2]→台湾島のこと。「竜世の姫の鎮まりて 守り給へる神の島」[3]→高砂島のこと。
なお、霊界物語の自叙伝(第37巻・第38巻)には神島の話題はほんのわずかしか触れられていない。→「神島開き#霊界物語での神島開き」を参照
本項では霊界物語に登場する太古の神島について解説する。
目次
概要
主なエピソード
再度山の山頂で言依別命は、初稚姫と玉能姫に、それぞれ金剛不壊の如意宝珠と紫の玉を預け、瀬戸の海の一つ島(神島)に埋蔵する御用を命じ、谷丸・滝公には佐田彦・波留彦という名を与え、初稚姫と玉能姫にお供せよと命じた。〔第22巻第18章「布引の滝」#〕
五月五日は神様が神島から高砂の森へ渡る日で、船頭はすべて休み。渡海は出来ない日だった。その上、暴風で荒波のため舟を出してくれる船頭は一人もいなかった。そのため初稚姫は高砂の浜辺で漁師から舟(神島丸)を200両で買い、一行4人で神島へ向かった。ミロク岩の磯端に横付けにすると、玉能姫と初稚姫は佐田彦・波留彦を舟に残し、島に上陸して篠竹を押し分けて山上へ登って行く。山頂に着くと、5~6歳の童子5人と童女3人(厳の身魂の大神と瑞の身魂の大神の化身)が、黄金の鍬を持ってどこからともなく現れ、堅い岩石を瞬く間に掘ってしまった。5人の童子はニコニコ笑いながら初稚姫から金剛不壊の如意宝珠の玉函を受け取ると、玉函と共に今掘った岩穴に消えて行った。3人の童女は玉能姫から紫の玉の玉函を受け取ると、やはり同じ岩穴に消えてしまった。二人は岩蓋をして土を厚く被せると、その上に小松を植えて、山を下る。そして舟に漕いで再度山の方面へ帰って行った。〔第22巻第19章「山と海」#〕…神島が舞台となるのはこの章だけである。
高姫は玉探しのため舟(東助の舟)で家島(えじま)に向かう。途中で神島の横を通るが、そこに玉は無いと思い、通り過ぎて家島に向かう。〔第23巻第12章「家島探」#〕