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* 会議が開かれたのは、常世城の「大広間」<ref>{{rm|4|4|乱暴な提案}}:「常世の国の首府たる常世城内の'''大広間'''には、世界における八王、八頭の神司をはじめ、数多の使者を集めたる大会議は開催されたり」</ref>である。
* 会議が開かれたのは、常世城の「大広間」<ref>{{rm|4|4|乱暴な提案}}:「常世の国の首府たる常世城内の'''大広間'''には、世界における八王、八頭の神司をはじめ、数多の使者を集めたる大会議は開催されたり」</ref>である。
* 参加者数は「八百八十八柱」<ref name="rm0404_888">{{rm|4|4|乱暴な提案}}:「諸神司の会するもの八王、八頭をはじめとし、諸山諸地の守護なる国魂および使臣を合して'''八百八十八柱'''の多数が綺羅星のごとく、中央の高座を円形に取まきたりしが」</ref>である。
* 参加者数は「八百八十八柱」<ref name="rm0404_888">{{rm|4|4|乱暴な提案}}:「諸神司の会するもの八王、八頭をはじめとし、諸山諸地の守護なる国魂および使臣を合して'''八百八十八柱'''の多数が綺羅星のごとく、中央の高座を円形に取まきたりしが」</ref>である。
* {{rm09|4|0002|「凡例」}}(王仁三郎ではなく編者が書いたもので、日付は大正11年2月19日)に「現代の海軍制限案討議の華府会議にも匹敵す可き、神代に於ける武備撤廃の常世会議」と書いてある。「華府」とはワシントンD.C.の漢字表記で、「華府会議」とは大正10年(1921年)11月から翌11年2月にかけて開かれた「ワシントン会議」のこと。日・英・米・仏・伊・中華民国・オランダ・ベルギー・ポルトガルの9ヶ国が集まった国際軍縮会議で、主力艦保有率を定めたワシントン軍縮条約が締結された。<ref><kb>ワシントン会議}}、<wp>ワシントン会議 (1922年)</wp></ref>
* {{rm09|4|0002|「凡例」}}(王仁三郎ではなく編者が書いたもので、日付は大正11年2月19日)に「現代の海軍制限案討議の華府会議にも匹敵す可き、神代に於ける武備撤廃の常世会議」と書いてある。「華府」とはワシントンD.C.の漢字表記で、「華府会議」とは大正10年(1921年)11月から翌11年2月にかけて開かれた「ワシントン会議」のこと。日・英・米・仏・伊・中華民国・オランダ・ベルギー・ポルトガルの9ヶ国が集まった国際軍縮会議で、主力艦保有率を定めたワシントン軍縮条約が締結された。<ref>{{kb|ワシントン会議}}、{{wp|ワシントン会議 (1922年)}}</ref>


== 会議の目的 ==
== 会議の目的 ==
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行成彦は再び登壇し、武装撤廃の断行を提案すると、6割が賛成して可決された。
行成彦は再び登壇し、武装撤廃の断行を提案すると、6割が賛成して可決された。


武装撤廃は直ちに実行されることになった。
武装撤廃は直ちに実行されることになった。 →「[[#武装撤廃]]」


偽の常世彦(道彦)は首を上下に振り、賛成の意を表する。
偽の常世彦(道彦)は首を上下に振り、賛成の意を表する。
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真の常世彦は(道彦に騙されていたことに気づき)悔しがり、どこともなく姿を隠した。常世姫の姿も消え失せた。〔以上、{{rms|4|27|阿鼻叫喚}}〕
真の常世彦は(道彦に騙されていたことに気づき)悔しがり、どこともなく姿を隠した。常世姫の姿も消え失せた。〔以上、{{rms|4|27|阿鼻叫喚}}〕
神代における武装撤廃とは、神人らの肉体に附着する天授の武装を一部または全部除去することである。それぞれ、角や爪牙、羽翼、針毛、毒嚢などを除去した。常世彦が提議したこの武装撤廃は、神界にために最も尊重すべき大事業であった<ref>{{rm|4|28|武器制限}}:「太古の竜は厳めしき太刀肌を備へ、かつ鋭利なる利刃のごとき角を、幾本ともなく頭に戴き、敵にたいしてその暴威を揮ふとともに、一方にはこれを護身の要器となし、互ひに争闘を続けゐたりしなり。ゆゑに今回の常世会議に於て八王大神の提議したる、神人各自の武器の廃止は、神界のためにはもつとも尊重すべき大事業なりける」</ref>。〔{{rms|4|28|武器制限}}〕


=== 後日談 ===
=== 後日談 ===
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(注)大道別・鬼武彦らを常世城に潜り込ませたのは、国祖が命じたからである。しかし国祖は邪神を言向け和せと命じたのであって、ウソをつくという天則違反(天地の律法の「欺くなかれ」に反する)を行ったのは、大道別・鬼武彦らが国祖の神慮を誤解したからである。<ref>{{rm09|5|0003|総説 嵐の跡}}:「常世城の会議における森鷹彦に変装せる大江山の鬼武彦をはじめ、大道別、行成彦および高倉、旭の奇策を弄し、邪神の奸策を根底より覆へしたるごとき変現出没自在の活動は、決して国祖の関知したまふところに非ずして、聖地の神人の敵にたいする臨機応変的妙案奇策にして、よくその功を奏したりといへども、天地の律法には『欺く勿れ』の厳戒あり、神聖至厳なる神人の用ふべからざる行為なれば、その責はひいて国祖大神の御位置と神格を傷つけた。現に大道別、森鷹彦、鬼武彦らの神策鬼謀は、国祖の直命にあらず、'''国祖は至仁至直の言霊をもつて邪神らを悔い改めしめ、言向和さむとの御聖意より外なかつた'''。しかるに血気に逸り、忠義に厚き聖地の神々は、律法の如何を顧みるに遑なく、暴に対するに暴を以てし、逆に対するに逆を以てし、不知不識のあひだに各自の神格を損ひ、国祖の大御心を忖度し得なかつたためである」</ref>
(注)大道別・鬼武彦らを常世城に潜り込ませたのは、国祖が命じたからである。しかし国祖は邪神を言向け和せと命じたのであって、ウソをつくという天則違反(天地の律法の「欺くなかれ」に反する)を行ったのは、大道別・鬼武彦らが国祖の神慮を誤解したからである。<ref>{{rm09|5|0003|総説 嵐の跡}}:「常世城の会議における森鷹彦に変装せる大江山の鬼武彦をはじめ、大道別、行成彦および高倉、旭の奇策を弄し、邪神の奸策を根底より覆へしたるごとき変現出没自在の活動は、決して国祖の関知したまふところに非ずして、聖地の神人の敵にたいする臨機応変的妙案奇策にして、よくその功を奏したりといへども、天地の律法には『欺く勿れ』の厳戒あり、神聖至厳なる神人の用ふべからざる行為なれば、その責はひいて国祖大神の御位置と神格を傷つけた。現に大道別、森鷹彦、鬼武彦らの神策鬼謀は、国祖の直命にあらず、'''国祖は至仁至直の言霊をもつて邪神らを悔い改めしめ、言向和さむとの御聖意より外なかつた'''。しかるに血気に逸り、忠義に厚き聖地の神々は、律法の如何を顧みるに遑なく、暴に対するに暴を以てし、逆に対するに逆を以てし、不知不識のあひだに各自の神格を損ひ、国祖の大御心を忖度し得なかつたためである」</ref>


== 脚注 ==
=== 武装撤廃 ===
<references/>
神代における武装撤廃とは、神人らの肉体に附着する天授の武装を一部または全部除去することである。それぞれ、角や爪牙、羽翼、針毛、毒嚢などを除去した。常世彦が提議したこの武装撤廃は、神界にために最も尊重すべき大事業であった<ref>{{rm|4|28|武器制限}}:「太古の竜は厳めしき太刀肌を備へ、かつ鋭利なる利刃のごとき角を、幾本ともなく頭に戴き、敵にたいしてその暴威を揮ふとともに、一方にはこれを護身の要器となし、互ひに争闘を続けゐたりしなり。ゆゑに今回の常世会議に於て八王大神の提議したる、神人各自の武器の廃止は、神界のためにはもつとも尊重すべき大事業なりける」</ref>。〔{{rm|4|28|武器制限}}〕
 
この武装撤廃によって翼をはがされた猛獣たちは、[[常世の国]]から[[ハルの国]]へ渡り、[[アマゾン]]の森林で兎の一族を餌食とした。種族が絶えようとする時に三五教の宣伝使たちが現れて[[モールバンド]]、[[エルバンド]]を始め怪獣たちを言向け和した。〔[[第32巻]]〕<ref>{{rm|32|14|山上の祝}}:〈常世会議の其砌 武備撤回の制定に 翼はがれし猛獣は 常世の国を後にして ブラジル国に打渡り 此森林に襲ひ来て 心正しき兎の族を 虐げ殺して餌となし 日に日に募る暴虐に 正しき兎は九分九厘 彼等が毒牙にかかりつつ 種族も絶えむとする時に 綾の聖地を後にして 現はれ来る三五の 神の司の鷹依姫や 竜国別の一行が 目無し堅間の船に乗り〉~</ref>


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[国祖隠退]]
* [[国祖隠退]]
== 脚注 ==
<references/>


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[[Category:霊界物語のエピソード]]
[[Category:霊界物語のエピソード]]