「玉能姫」の版間の差分

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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'''玉能姫'''(たまのひめ)は、[[霊界物語]]の登場人物。2人いる。
  
'''玉能姫'''(たまのひめ)は、霊界物語の登場人物である。2人いる。
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# [[棒振彦]](偽の美山彦)の妻の玉能姫。 →「[[玉能姫 (棒振彦の妻)]]」を見よ
#棒振彦(偽美山彦)の妻である玉能姫 → 「[[玉能姫 (棒振彦の妻)]]」を参照
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# お節([[丹波村]]の[[平助]]の孫娘)が改名した玉能姫。
#丹波村の平助の孫娘・お節(おせつ)が後に改名した玉能姫
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このページでは旧名・お節である玉能姫について説明する。
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本項ではお節が改名した玉能姫について解説する。 →「[[丹波村の平助親子]]」も見よ
 
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== お節時代 ==
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== 概要 ==
*{{rm|16|20|思はぬ歓}}で初登場する。(しかし実はここで登場するお節は、大江山の鬼武彦の眷属である白狐の化身であることが、{{rm|17|4|羽化登仙}}で明かされる)
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* 初出:{{rm|16|20|思はぬ歓}}(お節)、{{rm|19|12|言照姫}}(玉能姫)<ref name="kaimei">{{rm|19|12|言照姫}}:エンゼル([[言照姫命]])のセリフ「此上は'''お節'''に対し、'''玉能姫'''と云ふ神名を賜ふ。[[竜若]]は今より[[竜国別]]、[[馬公]]は[[駒彦]]、[[鹿公]]には[[秋彦]]、[[熊彦]]には[[千代彦]]、[[虎彦]]には[[春彦]]と神名を賜ふ。汝等玉能姫を師と仰ぎ協心戮力神界のために全力を尽せ」</ref>
*お節は丹波村の平助・お楢の孫娘。両親はすでに帰幽。祖父母により育てられた。
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* お節のフルネームは「'''節子姫'''(せつこひめ)」。{{rm|17|1|黄金の衣}}に2回出るだけで、それ以外は「お節」と呼ばれている。
*20歳前後の優しい女性。{{rm|19|11|}}
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* お節は丹波村の平助・お楢の孫娘。両親はすでに帰幽(顔も覚えていないくらい幼少時に死に別れた<ref>{{rm|17|3|生死不明}}:お節の歌「如何なる宿世の罪業か 廻りて茲に'''父母の お顔も知らず'''慈悲深き 爺やと婆やに助けられ」</ref>)。祖父母により育てられた。<ref>{{rm|16|21|御礼参詣}}:[[平助]]のセリフ「若夫婦には先立たれ、たつた一人の孫を娘として育て上げ」</ref>
*お節は、大江山の鬼雲彦の四天王である鬼彦と鬼虎に誘拐され、真名井ケ岳の山奥の岩窟に閉じこめられてしまう。それから一年後、鬼武彦の神策により、閉じこめた張本人である鬼彦・鬼虎によって救出された。{{rm|16|20|}}~{{rm|17|4|}}
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* 20歳前後の優しい女性。<ref>{{rm|19|11|変態動物}}:「三十路を越えた一人の女(注・松姫のこと)と、'''二十前後の優しい女'''、桐の丸火鉢を中にひそひそと何か囁き話を始めて居る。 お節『松姫様」</ref>
*お節は病で寝込み、青彦の名を呼ぶ。黒姫がお節の病を治すためウラナイ教の宣伝歌を謡うが病はますますひどくなる。お節は幽界で青彦に出会い、救われて、再び現界に戻ってくる。{{rm|17|10|}}~{{rms|17|11|}}
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* [[青彦]]([[若彦]]、[[国玉別]])と結婚する。お節が青彦に恋したことは第17巻第10~11章に出ているが、いつ結婚したのかは明確ではない。第18巻第5章で二人は再会し<ref>{{rm|18|5|赤鳥居}}:「お節『ア、貴方が青彦さま、お懐しう御座います。能うマア無事で居て下さいました』と嬉しさに前後を忘れ、青彦の手に獅噛み付く様に身体をもだえ泣き叫ぶ。」</ref>、第19巻第10章ではすでに結婚したことになっている<ref>{{rm|19|10|馬鹿正直}}:熊彦のセリフ「青彦の裏返り者の女房お節が」</ref>。
*お節は黒姫の部下(滝公、板公)に捕まるが、紫姫・若彦(青彦の改名)らに救われる。{{rm|18|5|赤鳥居}}
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* 玉能姫は「[[国直姫命]]の御霊の裔」である。<ref>{{rm|33|17|感謝の涙}}:「稚姫君命の御霊の裔なる初稚姫は金剛不壊の如意宝珠を永遠に守護し、'''国直姫命の御霊の裔なる玉能姫'''は紫の玉の守護に当り」</ref>
*高城山のウラナイ教の松姫の館で、お節は松姫に仕える。お節は松姫を改心に導いた。その功で、エンゼルの言照姫命(神素盞嗚大神の使い)から「玉能姫」という神名をいただく。{{rm|19|10|馬鹿正直}}~{{rms|19|12|言照姫}}
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* 玉能姫の霊魂は天理教祖(中山みき)として顕れた。<ref>第24巻の'''初版'''(大正12年5月10日発行)の最後の章(第16章「慈愛の涙」、P382)に次の一文がある。「因(ちなみ)に云ふ。初稚姫(はつわかひめ)の霊魂(みたま)は三十万年の後に大本教祖出口直子と顕はれ、玉能姫の霊魂は天理教祖と顕はれ玉ふ」。しかし'''第三版'''(昭和8年7月30日発行)では(P334)、「因に云ふ。初稚姫の霊魂は三十万年の後に大本教祖出口直子と顕はれ給ふ神誓である」になっており、玉能姫の部分は削除されている。第二版か第三版で削除されたようである。</ref>
*(書きかけ)
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== 主なエピソード ==
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* バラモン教に誘拐され岩窟に監禁される。〔第16~17巻〕
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* [[高城山]]の[[松姫]]を改心させ、その功で「玉能姫」という神名を与えられる。〔第19巻〕
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* [[鷹鳥山]]の神業。〔第22巻〕
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* [[紫の玉]]の御用。[[神島]]に埋める。〔第22巻〕
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* [[竜宮島]]で[[麻邇宝珠]]の御用。〔第24~25巻〕
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* [[生田の森]]の神館に仕え、夫と共に[[玉留島]]に[[球の玉]]を祀る。〔第27巻、第33巻〕
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=== お節時代 ===
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* {{rm|16|20|思はぬ歓}}で初登場する。しかし実はここで登場するお節は、[[大江山]]の[[鬼武彦]]の眷属である白狐の化身であることが、{{rm|17|4|羽化登仙}}で明かされる。
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* お節は、大江山の[[鬼雲彦]]の四天王である[[鬼彦]]と[[鬼虎]]に誘拐され、[[真名井ケ岳]]の山奥の岩窟に閉じこめられてしまう。それから一年後、鬼武彦の神策により、閉じこめた張本人である鬼彦・鬼虎によって救出された。〔{{rm|16|20|}}~{{rm|17|4|}}
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* お節は病で寝込み、[[青彦]]の名を呼ぶ。[[黒姫]]がお節の病を治すためウラナイ教の宣伝歌を謡うが病はますますひどくなる。お節は幽界で青彦に出会い、救われて、再び現界に戻ってくる。〔{{rm|17|10|}}~{{rms|17|11|}}
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* お節は黒姫の部下([[滝公]]、[[板公]])に捕まるが、[[紫姫]]・[[若彦]](青彦が改名)らに救われる。〔{{rm|18|5|赤鳥居}}
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* [[高城山]]の[[ウラナイ教]]の[[松姫]]の館で、お節は松姫に仕える。お節は松姫を改心に導いた。その功で、エンゼルの[[言照姫命]]([[神素盞嗚大神]]の使い)から「玉能姫」という神名を与えられる。〔{{rm|19|10|馬鹿正直}}~{{rms|19|12|言照姫}}
  
== 玉能姫時代 ==
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=== 玉能姫時代 ===
*(書きかけ)
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* {{rm|22|9|清泉}}~{{rms|22|10|美と醜}}で「玉能姫」という3人の容貌がそっくりな女が登場するが<ref>{{rm|22|9|清泉}}:「急坂を太き竹製の手桶を両手に提げ、背恰好、容貌、寸分違はぬ三人の女、ニコニコしながら二人の前に現はれ来り」</ref>、これは白狐の旭、月日、高倉が化けていた化け物であった<ref>{{rm|22|9|清泉}}:「三人の女は、『旭さま……月日さま……ヤア高倉さま……さア帰りませう』と互に白狐と還元し、魔谷ケ岳の蜈蚣姫が館を指して進み行く」</ref>。消え去った後、再び3人の「玉能姫」が現れるが<ref>{{rm|22|9|清泉}}:「此時以前の女神又もやパツと此場に現はれた」</ref>、彼女たちは名を[[上枝姫]]、[[中枝姫]]、[[下枝姫]]と言い、幻覚で、消えてしまう<ref>{{rm|22|10|美と醜}}「と云ふかと見れば姿は煙となつて消えて仕舞つた」</ref>。
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* 本物の玉能姫は、[[鷹鳥山]]の神業に参加する。〔{{rm|22|12|銀公着瀑}}~{{rms|22|15|情の鞭}}〕
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* その後、[[生田の森]]の[[杢助館]]へ行く。[[初稚姫]]と共に霊夢に感じ[[再度山]]に登り、[[言依別命]]から[[如意宝珠の玉]](初稚姫)と[[紫の玉]](玉能姫)を神島に埋蔵する御用を申しつけられた。二人は神島に渡り、二つの玉を埋蔵する。〔{{rm|22|16|千万無量}}~{{rms|22|20|三の魂}}〕
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* [[高姫]]が玉を探しに[[家島]]へ向かう。玉能姫はその後を追う。〔{{rm|23|9|高姫騒}}~{{rms|23|13|捨小舟}}〕
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* 高姫は玉を探しに南洋諸島、[[竜宮島]]へ向かう。玉能姫と初稚姫はその後を追う。竜宮島で五個の[[麻邇宝珠]]の御用に従事する。麻邇宝珠を錦の宮に運ぶ。〔第24~26巻〕
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* しばらく[[錦の宮]]にいた後、生田の森の館に帰る<ref>{{rm|27|7|猫の恋}}:「玉能姫は生田の森の館に帰りて駒彦と共に神業に従事する事となつた」</ref>。夫の[[若彦]]が[[琉球]]から持ち帰った[[琉球の玉]]を保管する<ref>{{rm|27|16|琉球の神}}:[[言依別命]]のセリフ「若彦さま、御苦労だが二つとも貴方が守護して、再度山の麓なる玉能姫の館へ持帰り、夫婦揃うて此玉を保管をし乍ら、神界の御用をして下さい」</ref> <ref>{{rm|33|18|神風清}}:「紫色の宝玉の御用に仕へたる玉能姫は生田の森の神館に於て、若彦(後に国玉別と名を賜ふ)と夫婦相並びて、生田の森の神館に仕ふることとなつた」</ref>。〔第27巻〕
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* [[琉の玉]]は生田の森で高姫が祀ることになり、国玉別(若彦)と玉能姫は[[球の玉]]を[[玉留島]]に祀る。〔{{rm|33|25|琉の玉}}~{{rms|33|26|若の浦}}〕
  
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== 脚注 ==
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[[Category:霊界物語の登場人物|たまのひめ]]
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[[Category:霊界物語の人物|たまのひめ]]

2021年2月14日 (日) 18:38時点における最新版

玉能姫(たまのひめ)は、霊界物語の登場人物。2人いる。

  1. 棒振彦(偽の美山彦)の妻の玉能姫。 →「玉能姫 (棒振彦の妻)」を見よ
  2. お節(丹波村平助の孫娘)が改名した玉能姫。

本項ではお節が改名した玉能姫について解説する。 →「丹波村の平助親子」も見よ


概要

  • 初出:第16巻第20章思はぬ歓#(お節)、第19巻第12章言照姫#(玉能姫)[1]
  • お節のフルネームは「節子姫(せつこひめ)」。第17巻第1章黄金の衣#に2回出るだけで、それ以外は「お節」と呼ばれている。
  • お節は丹波村の平助・お楢の孫娘。両親はすでに帰幽(顔も覚えていないくらい幼少時に死に別れた[2])。祖父母により育てられた。[3]
  • 20歳前後の優しい女性。[4]
  • 青彦若彦国玉別)と結婚する。お節が青彦に恋したことは第17巻第10~11章に出ているが、いつ結婚したのかは明確ではない。第18巻第5章で二人は再会し[5]、第19巻第10章ではすでに結婚したことになっている[6]
  • 玉能姫は「国直姫命の御霊の裔」である。[7]
  • 玉能姫の霊魂は天理教祖(中山みき)として顕れた。[8]

主なエピソード

お節時代

玉能姫時代

脚注

  1. 第19巻第12章言照姫#:エンゼル(言照姫命)のセリフ「此上はお節に対し、玉能姫と云ふ神名を賜ふ。竜若は今より竜国別馬公駒彦鹿公には秋彦熊彦には千代彦虎彦には春彦と神名を賜ふ。汝等玉能姫を師と仰ぎ協心戮力神界のために全力を尽せ」
  2. 第17巻第3章生死不明#:お節の歌「如何なる宿世の罪業か 廻りて茲に父母の お顔も知らず慈悲深き 爺やと婆やに助けられ」
  3. 第16巻第21章御礼参詣#平助のセリフ「若夫婦には先立たれ、たつた一人の孫を娘として育て上げ」
  4. 第19巻第11章変態動物#:「三十路を越えた一人の女(注・松姫のこと)と、二十前後の優しい女、桐の丸火鉢を中にひそひそと何か囁き話を始めて居る。 お節『松姫様」
  5. 第18巻第5章赤鳥居#:「お節『ア、貴方が青彦さま、お懐しう御座います。能うマア無事で居て下さいました』と嬉しさに前後を忘れ、青彦の手に獅噛み付く様に身体をもだえ泣き叫ぶ。」
  6. 第19巻第10章馬鹿正直#:熊彦のセリフ「青彦の裏返り者の女房お節が」
  7. 第33巻第17章感謝の涙#:「稚姫君命の御霊の裔なる初稚姫は金剛不壊の如意宝珠を永遠に守護し、国直姫命の御霊の裔なる玉能姫は紫の玉の守護に当り」
  8. 第24巻の初版(大正12年5月10日発行)の最後の章(第16章「慈愛の涙」、P382)に次の一文がある。「因(ちなみ)に云ふ。初稚姫(はつわかひめ)の霊魂(みたま)は三十万年の後に大本教祖出口直子と顕はれ、玉能姫の霊魂は天理教祖と顕はれ玉ふ」。しかし第三版(昭和8年7月30日発行)では(P334)、「因に云ふ。初稚姫の霊魂は三十万年の後に大本教祖出口直子と顕はれ給ふ神誓である」になっており、玉能姫の部分は削除されている。第二版か第三版で削除されたようである。
  9. 第22巻第9章清泉#:「急坂を太き竹製の手桶を両手に提げ、背恰好、容貌、寸分違はぬ三人の女、ニコニコしながら二人の前に現はれ来り」
  10. 第22巻第9章清泉#:「三人の女は、『旭さま……月日さま……ヤア高倉さま……さア帰りませう』と互に白狐と還元し、魔谷ケ岳の蜈蚣姫が館を指して進み行く」
  11. 第22巻第9章清泉#:「此時以前の女神又もやパツと此場に現はれた」
  12. 第22巻第10章美と醜#「と云ふかと見れば姿は煙となつて消えて仕舞つた」
  13. 第27巻第7章猫の恋#:「玉能姫は生田の森の館に帰りて駒彦と共に神業に従事する事となつた」
  14. 第27巻第16章琉球の神#言依別命のセリフ「若彦さま、御苦労だが二つとも貴方が守護して、再度山の麓なる玉能姫の館へ持帰り、夫婦揃うて此玉を保管をし乍ら、神界の御用をして下さい」
  15. 第33巻第18章神風清#:「紫色の宝玉の御用に仕へたる玉能姫は生田の森の神館に於て、若彦(後に国玉別と名を賜ふ)と夫婦相並びて、生田の森の神館に仕ふることとなつた」