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アーメニヤ
,'''アーメニヤ'''(あーめにや)は、[[霊界物語]]に登場する都市(あるいは国)。[[ウラル教]]の三つの拠点の一つ(他は[[ウラル山]]と[[コーカス山]])<ref>{{rm|11|23|保食神}}:「悪蛇、悪鬼、悪狐等の曲津神はウラル山、コーカス山、アーメニヤの三ケ所に本城を構へ」</ref>。
* 初出:{{rm|5|0003|総説嵐の跡}}、{{rm|5|10|奇々怪々}}
* [[ウラル山]]の麓にアーメニヤがある。<ref>{{rm|10|32|土竜}}:「ウラルの山の麓なる アーメニヤの野に都を構へ」</ref>
* [[アルタイ山]]より西南にアーメニヤがある。<ref>{{rm|10|36|意想外}}:「アルタイ山の蛇掴(略)西南指してアーメニヤ 雲を霞と逃げ去りし」</ref>
* 神代におけるエルサレムは、トルコの東方(現代のエルズルム)にあり、アーメニヤと南北相対していた。<ref>{{rm|35|1|言の架橋}}、{{rm|37|1|富士山}}:「エルサレムは現今のエルサレムではない。アーメニヤの南方に当るヱルセルムであつた」</ref>
* 神代のアーメニヤ、コーカス山、エルサレム、メソポタミヤ、ペルシャ、インドの一部は、富士地帯のように、雲の上に高く突出していた。富士山の陥没と同時に、この地も今のように陥落した。<ref name="rm3701">{{rm|37|1|富士山}}</ref>
* アーメニヤとは「天」または「高天原」という意味である。<ref name="rm3701" />
* [[第64巻上]]では「アーメニヤ」ではなく「アルメニヤ」と表記されているが、それは神代のアーメニヤではなく、現代のアルメニアを指している。<ref>{{rm|64a|3|聖地夜}}:「現今のエルサレムの市街はアラブ、ユダヤ人、アルメニアニヤ人の住みて居る三ツの区域によつて仕切られて居る」</ref>
== 主なエピソード ==
* [[国祖隠退]]後、[[常世彦]](後のウラル彦)は[[聖地エルサレム]]を捨て、アーメニヤの野に神都を遷した。<ref>{{rm|5|0003|総説嵐の跡}}、{{rm|5|10|奇々怪々}}~{{rms|5|13}}</ref>
* [[青雲山]]の守護職・[[吾妻彦]]は、[[ウラル彦]]の命で、青雲山の国魂である[[太白星の十二個の玉|黄金の玉]]をアーメニヤに遷すことにした。しかし[[黄金の宮]]の宮司・[[玉守彦]]は御神慮に適わないとして反対する。吾妻彦は[[三五教]]の宣伝使・[[高彦天使]]に説示され、黄金の玉を聖地エルサレムに遷した。<ref>{{rm|6|38|黄金の宮}}</ref>
* [[ウラル彦]]・[[ウラル姫]]は[[盤古神王]]と偽称し、[[ウラル山]]・アーメニヤの2ヶ所に根拠地を構え、第二の策源地として[[コーカス山]]に都を開いた。しかし三五教の宣伝使によってコーカス山を追われ、再びウラル山・アーメニヤに逃げたが、アーメニヤに近いコーカス山に[[神素盞嗚大神]]が君臨したため、[[美山彦]]・[[国照姫]]にアーメニヤを守らせ、自分は[[黄泉島]]に渡って第二の作戦計画をめぐらした。アーメニヤの神都には、美山彦・国照姫がウラル彦・ウラル姫と偽称して都を死守していた。<ref>{{rm|12|27|航空船}}</ref>
* ウラル教の[[半ダース宣伝使]]は、[[竜宮島]]での宣伝を終えて、アーメニヤに帰ろうとした。<ref>{{rm|13|2|波斯の海}}</ref>
=== アーメニヤ騒動 ===
[[第39巻]]以降、アーメニヤに騒動が起きて凋落したことが登場人物の会話の中で語られている。
基本的には、[[バラモン教]]が武力侵攻したため住民が離散し町が滅びたという騒動である。(ただし[[タール]]は三五教の影響で離散したと話している)
* ([[タール]]の話)[[コーカス山]]から[[三五教]]の[[北光神]]がやって来て[[言霊戦]]を開いたため、家族は離散した。<ref>{{rm|39|12|種明志||a386|a387}}</ref>
* ([[春公]]の話)今はアーメニヤの本山は孤城落日、わずかに残った信者が神館を守る。[[月の国]]の[[カルマタ国]]へ本拠地が移り、[[常暗彦]](ウラル彦の子孫)が教主となって勢力を盛り返している。<ref>{{rm|40|16|唖狐外れ||a204|a210}}</ref>
* ([[松公]]の話)[[大宜津姫]]([[ウラル姫]]のこと)が[[コーカス山]]から逃げ帰って来てから間もなく、アーメニヤは[[バラモン教]]の一派に襲われ、住民は散乱し、ウラル彦・ウラル姫一族は姿を隠した。住宅は焼き滅ぼされ、[[ウラル河]]の辺りに武士の館が少しばかり残されたのみ。住民はウラル河に身を投じたり、遠国に落ち延びたり、餓死したりする者もあった。<ref>{{rm|44|2|月の影||a237|a253}}、{{rm|44|7|山口の森||a084|a096}}</ref>
* ([[楓]]、[[珍彦]]の話)アーメニヤの大騒動によって親子離散した。<ref>{{rm|44|9|怪光||a256|a260}}、{{rm|44|12|大歓喜||a210|a214}}</ref>
* ([[晴公]]の話)バラモン教の大棟梁[[鬼雲彦]]の部下どもに打ち滅ぼされた。<ref>{{rm|44|13|山口の別||a018|a027}}</ref>
=== 離散家族の再会 ===
アーメニヤ騒動によって離散した家族が再会するシーンが、第39巻から第44巻にかけて複数出て来る。
# [[国公]]([[照国別]]の弟子)と、弟[[タール]](春公) …{{rm|39|12|種明志}}
# [[照国別]](半ダース宣伝使の梅彦)と、妹の[[菖蒲]]、父・[[樫谷彦]]、母・[[樫谷姫]] …{{rm|39|14|清春山}}、{{rms|39|16|親子対面}}
# [[岩彦]](半ダース宣伝使のリーダー、[[ヤッコス]])と、[[春公]]([[テームス峠]]のバラモン教の関守) ただし春公がカミングアウトしただけで岩彦と会ってはいない。 …{{rm|40|16|春駒}}~{{rms|40|17|天幽窟}}
# [[治国別]](半ダース宣伝使の亀彦)と、弟の[[松公]](マツ公、松彦) …{{rm|43|14|忍び涙}}、{{rms|43|17|反歌}}、{{rm|44|2|月の影}}
# [[晴公]](治国別の弟子、俊彦)と、妹・[[楓]]、父・[[珍彦]]、母・[[静子]] …{{rm|44|9|怪光}}~{{rms|44|12|大歓喜}}
# [[松彦]](治国別の弟)と、妻・[[松姫]]([[小北山]]の教主)、娘・[[お千代]] …{{rm|45|7|相生の松}}
== その他 ==
* 「アメは天でアーメニヤ、天照大神はここにおられた」〔新月の光0405「アーメニヤ」〕
* 「[[国常立尊]]はアーメニヤ方面から、日本(現在の)へおいでになった。年代はほとんど同じくらいである。二二岐尊の降臨の高千穂の峰は富士山である」〔新月の光0421「国常立尊と二二岐尊」〕
* 「問 疎開した児童はどうなるのですか。 答 これからが(『霊界物語』の)アーメニヤ騒動である。アーメニヤはアジアアメリカということである。アジアアメリカ騒動である。これからそうなってくるのである。(昭和十九年十月一日)」〔新月の光0876「アーメニヤ騒動」〕
== 現実のアーメニヤ ==
霊界物語のアーメニヤは、コーカサス山脈南麓のアルメニアに相応する。国章の中心には[[アララト山]]が描かれているが、アララト山が版図に含まれていた時期もあり(現在はトルコ領)、アララト山は民族のシンボルとなっている。
西暦301年に世界で初めてキリスト教を国教とした(ローマ帝国がキリスト教を国教にしたのは392年)。
== 高天原アルメニア説 ==
小谷部全一郎(1868 - 1941年)は昭和4年(1929年)に出版した著書『日本及日本國民之起原』(p329)の中で、日本神話の高天原(タカマガハラ<ref>高天原の読み方は正しくは「タカアマハラ」であり、「タカマガハラ」はそれが転訛したものである。</ref>)は「アーメ(アーメニヤ)」の「タガーマ」州の「ハラ」(或いは「ハラン」)であると唱えた。
== 脚注 ==
<references/>
== 外部リンク ==
* <wp>アルメニア</wp>
* <wp>アララト山</wp>
* [https://www.kaho.biz/armenia.html 古代のアルメニア] - 元老院議員私設資料展示館
* <wp>小谷部全一郎</wp>
[[Category:霊界物語の国|ああめにや]]
[[Category:霊界物語の都市|ああめにや]]
* 初出:{{rm|5|0003|総説嵐の跡}}、{{rm|5|10|奇々怪々}}
* [[ウラル山]]の麓にアーメニヤがある。<ref>{{rm|10|32|土竜}}:「ウラルの山の麓なる アーメニヤの野に都を構へ」</ref>
* [[アルタイ山]]より西南にアーメニヤがある。<ref>{{rm|10|36|意想外}}:「アルタイ山の蛇掴(略)西南指してアーメニヤ 雲を霞と逃げ去りし」</ref>
* 神代におけるエルサレムは、トルコの東方(現代のエルズルム)にあり、アーメニヤと南北相対していた。<ref>{{rm|35|1|言の架橋}}、{{rm|37|1|富士山}}:「エルサレムは現今のエルサレムではない。アーメニヤの南方に当るヱルセルムであつた」</ref>
* 神代のアーメニヤ、コーカス山、エルサレム、メソポタミヤ、ペルシャ、インドの一部は、富士地帯のように、雲の上に高く突出していた。富士山の陥没と同時に、この地も今のように陥落した。<ref name="rm3701">{{rm|37|1|富士山}}</ref>
* アーメニヤとは「天」または「高天原」という意味である。<ref name="rm3701" />
* [[第64巻上]]では「アーメニヤ」ではなく「アルメニヤ」と表記されているが、それは神代のアーメニヤではなく、現代のアルメニアを指している。<ref>{{rm|64a|3|聖地夜}}:「現今のエルサレムの市街はアラブ、ユダヤ人、アルメニアニヤ人の住みて居る三ツの区域によつて仕切られて居る」</ref>
== 主なエピソード ==
* [[国祖隠退]]後、[[常世彦]](後のウラル彦)は[[聖地エルサレム]]を捨て、アーメニヤの野に神都を遷した。<ref>{{rm|5|0003|総説嵐の跡}}、{{rm|5|10|奇々怪々}}~{{rms|5|13}}</ref>
* [[青雲山]]の守護職・[[吾妻彦]]は、[[ウラル彦]]の命で、青雲山の国魂である[[太白星の十二個の玉|黄金の玉]]をアーメニヤに遷すことにした。しかし[[黄金の宮]]の宮司・[[玉守彦]]は御神慮に適わないとして反対する。吾妻彦は[[三五教]]の宣伝使・[[高彦天使]]に説示され、黄金の玉を聖地エルサレムに遷した。<ref>{{rm|6|38|黄金の宮}}</ref>
* [[ウラル彦]]・[[ウラル姫]]は[[盤古神王]]と偽称し、[[ウラル山]]・アーメニヤの2ヶ所に根拠地を構え、第二の策源地として[[コーカス山]]に都を開いた。しかし三五教の宣伝使によってコーカス山を追われ、再びウラル山・アーメニヤに逃げたが、アーメニヤに近いコーカス山に[[神素盞嗚大神]]が君臨したため、[[美山彦]]・[[国照姫]]にアーメニヤを守らせ、自分は[[黄泉島]]に渡って第二の作戦計画をめぐらした。アーメニヤの神都には、美山彦・国照姫がウラル彦・ウラル姫と偽称して都を死守していた。<ref>{{rm|12|27|航空船}}</ref>
* ウラル教の[[半ダース宣伝使]]は、[[竜宮島]]での宣伝を終えて、アーメニヤに帰ろうとした。<ref>{{rm|13|2|波斯の海}}</ref>
=== アーメニヤ騒動 ===
[[第39巻]]以降、アーメニヤに騒動が起きて凋落したことが登場人物の会話の中で語られている。
基本的には、[[バラモン教]]が武力侵攻したため住民が離散し町が滅びたという騒動である。(ただし[[タール]]は三五教の影響で離散したと話している)
* ([[タール]]の話)[[コーカス山]]から[[三五教]]の[[北光神]]がやって来て[[言霊戦]]を開いたため、家族は離散した。<ref>{{rm|39|12|種明志||a386|a387}}</ref>
* ([[春公]]の話)今はアーメニヤの本山は孤城落日、わずかに残った信者が神館を守る。[[月の国]]の[[カルマタ国]]へ本拠地が移り、[[常暗彦]](ウラル彦の子孫)が教主となって勢力を盛り返している。<ref>{{rm|40|16|唖狐外れ||a204|a210}}</ref>
* ([[松公]]の話)[[大宜津姫]]([[ウラル姫]]のこと)が[[コーカス山]]から逃げ帰って来てから間もなく、アーメニヤは[[バラモン教]]の一派に襲われ、住民は散乱し、ウラル彦・ウラル姫一族は姿を隠した。住宅は焼き滅ぼされ、[[ウラル河]]の辺りに武士の館が少しばかり残されたのみ。住民はウラル河に身を投じたり、遠国に落ち延びたり、餓死したりする者もあった。<ref>{{rm|44|2|月の影||a237|a253}}、{{rm|44|7|山口の森||a084|a096}}</ref>
* ([[楓]]、[[珍彦]]の話)アーメニヤの大騒動によって親子離散した。<ref>{{rm|44|9|怪光||a256|a260}}、{{rm|44|12|大歓喜||a210|a214}}</ref>
* ([[晴公]]の話)バラモン教の大棟梁[[鬼雲彦]]の部下どもに打ち滅ぼされた。<ref>{{rm|44|13|山口の別||a018|a027}}</ref>
=== 離散家族の再会 ===
アーメニヤ騒動によって離散した家族が再会するシーンが、第39巻から第44巻にかけて複数出て来る。
# [[国公]]([[照国別]]の弟子)と、弟[[タール]](春公) …{{rm|39|12|種明志}}
# [[照国別]](半ダース宣伝使の梅彦)と、妹の[[菖蒲]]、父・[[樫谷彦]]、母・[[樫谷姫]] …{{rm|39|14|清春山}}、{{rms|39|16|親子対面}}
# [[岩彦]](半ダース宣伝使のリーダー、[[ヤッコス]])と、[[春公]]([[テームス峠]]のバラモン教の関守) ただし春公がカミングアウトしただけで岩彦と会ってはいない。 …{{rm|40|16|春駒}}~{{rms|40|17|天幽窟}}
# [[治国別]](半ダース宣伝使の亀彦)と、弟の[[松公]](マツ公、松彦) …{{rm|43|14|忍び涙}}、{{rms|43|17|反歌}}、{{rm|44|2|月の影}}
# [[晴公]](治国別の弟子、俊彦)と、妹・[[楓]]、父・[[珍彦]]、母・[[静子]] …{{rm|44|9|怪光}}~{{rms|44|12|大歓喜}}
# [[松彦]](治国別の弟)と、妻・[[松姫]]([[小北山]]の教主)、娘・[[お千代]] …{{rm|45|7|相生の松}}
== その他 ==
* 「アメは天でアーメニヤ、天照大神はここにおられた」〔新月の光0405「アーメニヤ」〕
* 「[[国常立尊]]はアーメニヤ方面から、日本(現在の)へおいでになった。年代はほとんど同じくらいである。二二岐尊の降臨の高千穂の峰は富士山である」〔新月の光0421「国常立尊と二二岐尊」〕
* 「問 疎開した児童はどうなるのですか。 答 これからが(『霊界物語』の)アーメニヤ騒動である。アーメニヤはアジアアメリカということである。アジアアメリカ騒動である。これからそうなってくるのである。(昭和十九年十月一日)」〔新月の光0876「アーメニヤ騒動」〕
== 現実のアーメニヤ ==
霊界物語のアーメニヤは、コーカサス山脈南麓のアルメニアに相応する。国章の中心には[[アララト山]]が描かれているが、アララト山が版図に含まれていた時期もあり(現在はトルコ領)、アララト山は民族のシンボルとなっている。
西暦301年に世界で初めてキリスト教を国教とした(ローマ帝国がキリスト教を国教にしたのは392年)。
== 高天原アルメニア説 ==
小谷部全一郎(1868 - 1941年)は昭和4年(1929年)に出版した著書『日本及日本國民之起原』(p329)の中で、日本神話の高天原(タカマガハラ<ref>高天原の読み方は正しくは「タカアマハラ」であり、「タカマガハラ」はそれが転訛したものである。</ref>)は「アーメ(アーメニヤ)」の「タガーマ」州の「ハラ」(或いは「ハラン」)であると唱えた。
== 脚注 ==
<references/>
== 外部リンク ==
* <wp>アルメニア</wp>
* <wp>アララト山</wp>
* [https://www.kaho.biz/armenia.html 古代のアルメニア] - 元老院議員私設資料展示館
* <wp>小谷部全一郎</wp>
[[Category:霊界物語の国|ああめにや]]
[[Category:霊界物語の都市|ああめにや]]