山口の森

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

山口の森(やまぐちのもり)は、

(1) 霊界物語に登場する森。フサの国にある。

(2) 霊界物語第44巻第7章の章題。

本項では(1)について解説する。


概要

  • 別名:山口の時雨の森、魔の森 [1]
  • 初出:第44巻総説#第44巻第7章山口の森#
  • 河鹿山の南麓にある[2]。河鹿山の山口(入り口)にある森、という意味か?
  • 山口の森には古い社殿の礎石だけが残っている。昔は「山神の祠」と言って、大山祇神を祀っていた。しかし信仰する者がいなくなり、何神を祀っていたのか知る者はほとんどいなかった。この森はかなり広く、足を踏み入れた者はいない。[3]

主なエピソード

第44巻

祠の森から山(河鹿山)を下って来た治国別一行6人(他に万公晴公五三公松公竜公)は、山口の森で寝に就いた。治国別は万公・晴公に、言霊の妙用について説く。〔第44巻第7章山口の森#第8章光と熱#

そこへ、お百度参りをしている若い女・が現れる。両親(珍彦静子)がバラモン軍ランチ将軍に捕まり殺されたと聞いたため(実は殺されていない)、その恨みを晴らすために丑の刻参りをしていたのだった。彼女は晴公の生き別れた妹だった。再会を果たした兄妹二人は、積もる話をしようと森の外へ出て南へ進んで行く。するとバラモン軍の一隊が、二人の両親を駕籠に乗せてやってきた。森の中から治国別の宣伝歌が聞こえてくると、バラモン軍は駕籠を置いて逃げて行った。〔第44巻第9章#第11章#

生き別れた親子4人の再会がかなった。治国別は4人を玉国別の元に向かわせた。4人は祠の森の神殿造営の神業に携わることになる。治国別一行は浮木の森まで急ごうと、南を指して進んで行く。〔第44巻第12章#第14章#

第52巻

イクサールの二人は初稚姫を慕って後を追い荒野ケ原を進んで行く。すると山口の森の一部が火のように明るくなった。火光に向かって進んで行くと、山神の祠の跡に鬼が2匹いた。これは幻相坊幻魔坊妖幻坊の眷族である古狸)が鬼に化けて二人を悩まそうと待ち構えていたのである。しかし二人は初稚姫スマートが変装して自分たちを驚かそうとしているのだと思い、怖がりもせずに鬼に近づいた。鬼は見破られたと思い、青い火柱となって消え去った。今度は大きな火の玉が現れる。光に照らされて足元を見ると、2匹の古狸が大きなムカデを山ほど積んで二人を刺し殺そうとしていた。しかし玉の光に照らされて逃げ出し、森の中に隠れてしまった。光の玉は小さくなり、直径一寸ほどの水晶玉となった。これは日の出神が、二人の危難を救うために神宝を授けたのだった。二人は水晶玉を懐中に入れ、初稚姫の後を追った。〔第52巻第5章森の怪#

脚注

  1. 「山口の時雨の森」は1回、「魔の森」は4回使用されている。
  2. 第44巻第8章光と熱#:「治国別一行は老樹鬱蒼たる河鹿山の南麓山口の森に黄昏時漸く到着し」
  3. 第44巻第8章光と熱#