春山彦
春山彦(はるやまひこ)は、霊界物語に登場する人物。間の国の酋長[1]、目付役[2]。
概要
- 初出:第9巻第28章「窟の邂逅」# 名前が出るのは第28章からだが、前の第27章に「役人の一人」の「丙」[3]として登場している。
- 妻は夏姫。
- 娘は三人(秋月姫、深雪姫、橘姫)おり、「月雪花の宣伝使」と呼ばれるようになる。
- 「間の国の酋長」だけでなく「春山の郷の司」とも呼ばれている。[4]
- 元々はウラル教信者だが、珍山彦・松竹梅一行4人がアタル丸に乗ってヒルの国からアタルの港へ向かう時、同じ船に乗り合わせ、三五教の教えを聞いて、ひそかに三五教を信ずることとなった(とセリフ中で語っている)。[5] [6]
主なエピソード
第9巻第27章#から第37章#に登場する。第28章以降は春山彦の館が舞台となる。
- 第27~28章:間の国はウラル教の鷹取別が支配しており、春山彦は部下として仕えていたが、秘かに三五教を信仰していた。宣伝に現れた梅ケ香姫を自宅に匿う。そこには姉妹の松代姫と竹野姫が先に匿われていた。
- 第29~31章:春山彦が松竹梅の三人を匿っていることが知られ、春山彦の同僚の照山彦、竹山彦が三人を捕まえに来る。白狐(鬼武彦の部下)が三人に化け、捕縛されて連れて行かれた。その後、竹山彦が戻って来て、自分は大江山の鬼武彦の化身だと正体を明かす。
- 第32~33章:駒山彦が春山彦の館に現れ、松竹梅の三人と久しぶりに再会を果たした。
- 第34~37章:間の森に照彦が現れ、村人たちが騒いでいる。そこへ春山彦が現れ、照彦を捕まえて(捕まえたフリをした)自宅に連れ帰った。照彦は三姉妹と再会を果たす。そこへ鷹取別の部下が、捕まった(捕まったことになっている)照彦を移送するためやって来た。照彦は連れて行かれるが、それは白狐の化身で、本物の照彦は館にいた。照彦は自分は月照彦の再来だと正体を明かす。そこへ鷹取別の部下・遠山別が現れ、春山彦の三人の娘(秋月姫、深雪姫、橘姫)を常世神王の側に出仕させるため連れて行くが、それも白狐の化身で、本物の月雪花は館に居た。宣伝使一行は月雪花の三人を伴い、目の国目指して進んで行く。
似たような名前の人物
脚注
- ↑ 第10巻第2章#:「間の国の酋長、春山彦が館に罷り出で」
- ↑ 第9巻第29章「九人娘」#:照山彦のセリフ「その方はこのはざまの国の目付役を致しながら君命に背き」
- ↑ 第9巻第27章「月光照梅」#:「最前現はれし三人の中の一人、丙は突然としてこの場に現はれ」
- ↑ 第9巻第31章#:「花咲き匂ふ春山の 郷の司の春山彦」、第9巻第32章「一絃琴」#:駒山彦のセリフ「ここは春山の郷の司」
- ↑ 第9巻第27章「月光照梅」#:春山彦のセリフ「私も元はウラル教を信じて居りましたが、貴女様一行がてるの国からアタルの港へお渡りになるその船の中に於て、三五教の尊き教理を知り、心私かに信仰致して居りますもの、私の妻も熱心なる三五教の信者でございます」
- ↑ 第9巻第28章「窟の邂逅」#:夏姫(春山彦の妻)のセリフ「私も今年の夏の初め頃より、三五教の信者となり、神様を祀つて信仰を致して居りますが(略)夫春山彦は信仰の強い者でありまして、夏の初め智利の国から此方へ帰つて来る際、アタル丸の船中において美しい姉妹三人の宣伝使の歌を聞いて、今まで奉じてゐたウラル教をスツカリ止め、三五教に転じましたのでございます