比沼の真名井
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比沼の真名井(ひぬのまない)は、霊界物語に登場する地名。丹波の国にある。豊国姫が出現した聖場。「比沼真名井」「比沼真奈井」「比沼の真奈井」とも表記される [1]。
- 初出:第16巻第20章「思はぬ歓」#
- 「比沼の真名井」は真名井山(真名井ケ岳、真名井ケ獄)または真名井ケ原のこと、あるいはそれらの総称として使われる。
- 比治山の峰続きにある。[2]
- 豊国姫が出現した「瑞の宝座」が、この聖場の中心になっている。[2]
- 真名井と言っても井戸があるのではなく、清水が湧き出ている。[3]
- 第16巻第20章~第17巻第6章は、丹波村から比沼真名井に至る道中が舞台となる。(丹波村の平助一家の物語)
- 比沼真名井は一時、「神霊不在」になった。[4]
主なエピソード
- 悦子姫は日の出神の神霊(竜灯松の麓に落下した大火光団)を身に浴びると、これから真名井ケ獄に向かって進んで行こう、と一行に指示する。[5]
- 鬼彦・鬼虎ら5人は羽化登仙して、真名井ケ岳の霊地に向かって飛んで行く。[6]
- ウラナイ教の黒姫・高山彦は「素盞嗚尊の根拠地たる、真名井ケ原」を攻略するため数多の軍勢を率いて攻め寄せるが、三五教の悦子姫一行の言霊に打たれて逃げて行く。瑞の宝座で悦子姫に豊国姫神が降臨し、(バラモン軍が割拠する)鬼ケ城山へ向かって進撃せよと命じる。[7]
- 比沼真名井の瑞の宝座に仕えていた清子姫と照子姫は、神勅を受けて、比沼真名井の豊国姫が出現する以前に現れて、比治山に草庵を結び、時を待っていた。そこへウラナイ教の黒姫が現れ、二人は黒姫に表面だけ服従して部下のように従っていた。[8]
現実の比沼の真名井
京丹後市峰山町の久次岳(ひさつぎだけ、標高541m)及びその麓にある比沼麻奈為神社に相応する。→詳細は「比沼麻奈為神社」を見よ
脚注
- ↑ 霊界物語においてそれぞれの表記の使用回数は「比沼真名井」4回、「比沼の真名井」20回、「比沼真奈井」5回、「比沼の真奈井」4回で、「比沼の真名井」が一番多い。
- ↑ 2.0 2.1 第17巻第7章#:(黒姫)「愈是れから比治山の 峰の続きの比沼真名井」、第17巻第9章#:「比沼の真名井ケ原に現はれ給ふ豊国姫の瑞の宝座に」、第18巻第8章#:「比治山峠の峰続き 比沼の真名井の神霊地 瑞の宝座に参拝し」、第27巻第14章#:「雲に聳ゆる比治山の 麓に清き比沼真奈井 豊国姫の永遠に 鎮まりゐます聖場に」
- ↑ 第17巻総説歌#:「勇み進みて比沼真名井 清水湧き出る霊場に」
- ↑ 第27巻第16章#:(清子姫)「忽然として現はれ玉ひし豊国姫の御神姿、言葉静かに宣らせ玉ふやう………この宝座は、妾寸時神界の都合によつて或地点に立向ひ、神霊不在となれば」
- ↑ 第16巻第20章「思はぬ歓」#
- ↑ 第17巻第4章「羽化登仙」#
- ↑ 第17巻第6章「瑞の宝座」#
- ↑ 第17巻第9章「大逆転」#、第10章「四百種病」#、第27巻第15章「情意投合」#