広国別

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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広国別(ひろくにわけ)は、霊界物語に登場する人物。2人いる。

  1. 第3巻第28章苦心惨憺#に登場する広国別は、竜宮城の神将[1]
  2. 第10巻に登場する広国別は、常世神王大国彦の家来。黄泉比良坂の戦いの際、大国彦の命令で、偽の常世神王になりすました。

本項では大国彦の家来である広国別について解説する。


概要

主なエピソード

(→「第10巻」「黄泉比良坂の戦い」も見よ)

鷹取別大国彦の宰相)の部下の照山彦竹山彦[2]が、間の国松竹梅の宣伝使(白狐が化けた偽者)を捕まえて、常世城に帰城した。突然、玉が現れて、照山彦鷹取別・偽常世神王(広国別)にぶつかり、3人は倒れてしまう。竹山彦は松竹梅の宣伝使に介抱を命じた。偽常世神王らは美しい女性に介抱されてご満悦となる。それより松竹梅と竹山彦は偽常世神王に信頼され、帷幕に参ずるようになった。〔第10巻第3章赤玉出現#

ロッキー山イザナミ大国姫が化けた偽者)の使者(美山別国玉姫)が常世城にやって来て、「松竹梅の3人をロッキー山に送れ」という厳命を伝えた。偽常世神王はお気に入りの3人を手放すのが惜しく、「春山彦(間の国の酋長)の娘3人(月雪花の宣伝使)を捕まえて身代わりにしてロッキー山に送れ」と部下の遠山別に命じた。〔第10巻第4章鬼鼻団子#第5章狐々怪々#

遠山別が月雪花の3人を捕まえるシーンは第9巻第37章凱歌#にある)

遠山別が月雪花の3人(白狐が化けた偽者)を捕まえて帰城した。中空より声がして、ふと気がつくと偽常世神王らは常世城の馬場で泥まみれになっていた。(狐に化かされた)〔第10巻第8章善悪不可解#

松竹梅、月雪花、照彦は煙のように消えてしまった。[3]

(それからおよそ一年後)

ロッキー城の偽日の出神(大国彦)は、常世城の偽常世神王(広国別)を捕まえるよう、逆国別に命じた。(固山彦が、偽常世神王(広国別)が反逆して大国彦の計画を覆そうとしている、と嘘を教えたため[4])〔第10巻第17章乱れ髪#

常世城に逆国別がやって来た。偽常世神王(広国別)は部下の笠取別を臨時の宰相に任じ、不在の鷹取別(宰相)の代理として逆国別に応対せよと命じる。笠取別は自分が常世神王のようなふりをしたため、逆国別は笠取別が広国別だと勘違いをして、笠取別を捕まえてロッキー城に帰城した。〔第10巻第19章替玉#

黄泉比良坂の戦いの後、広国別は妻・広国姫と共に、八十禍津日神の神業を分掌された。〔第10巻第26章貴の御児#

同音異字の人物

脚注

  1. 第3巻第28章苦心惨憺#:「このとき大八洲彦命、真澄姫、言霊姫、広国別、広宮彦、照代姫の部将は、地の高天原を厳守して、魔軍に一指をもつけさせざりけり」、「このとき国若姫、広国別らの神将は」
  2. 竹山彦の正体は鬼武彦
  3. 松竹梅(偽者)らが消えたことは第10巻第8章善悪不可解#には書いていない。それ以降の章のセリフ中に書いてある。第10巻第12章山上瞰下#固虎のセリフ「それに就ても合点のゆかぬは、常世城の昨冬の不思議、今此処に御座る三人の宣伝使様と同じ名のついた宣伝使(注・松竹梅の宣伝使のこと)が、間の国から召捕られて常世城に入り、常世神王の大変なお気に入りであつた処、何時の間にやら煙の様になつて消えて了つたのです。そのとき私は門番をやつて居ましたが、照彦と言ふ三五教の宣伝使も召捕られて、これまた不思議や、煙となつて消えて了ひ」。第10巻第18章常世馬場#高彦のセリフ「オイ倉彦、去年の冬だつたかねえ、松、竹、梅の天女のやうな宣伝使がやつて来て(略)月、雪、花と云ふ途方途轍もない別嬪がやつて来て、(略)神王さまを始め、吾々迄が、この馬場だつたね、夜露に曝されて馬鹿を見たことがある。狐の声が、彼方にも此方にもコンコン、クワイクワイ聞えると思へば、駕籠に乗つて来た照彦も、六人の娘も煙になつて消えてしまふなり、怪体な事があつたものだ」
  4. 第10巻第17章乱れ髪#固山彦(旧名・固虎)のセリフ「昨年常世神王より送り来りし松、竹、梅の三人は、御承知の如く何時とはなしにこの警護厳しき中を煙の如く消え去りしは、要するに常世神王広国別が妖術にて、彼は表面貴下に随従する如く見せかけ、密かに天教山に款を通じ、貴下等の計画を根底より覆へさむとするの悪辣なる計略を企みをる者(略)昨冬松、竹、梅と称したるは、広国別が魔術によつて現はれたる悪狐の所為なれば、必ず御油断あつてはなりませぬ」