鷹彦
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鷹彦(たかひこ)は、霊界物語の登場人物。ウラル教の半ダース宣伝使の一人。6人のうち鷹彦だけはもともと三五教の宣伝使で、正体を隠してウラル教に潜入していた。他の5人を改心させて三五教へ導いた。翼を持つ半鳥半人のエンゼル。
半ダース宣伝使全般に関することは「半ダース宣伝使」を見よ。本項では鷹彦に関することを中心に記す。
目次
概要
- 「鷹公」とか、単に「鷹」と呼ばれる場合もある。(ただし「鷹公」という人物は他にもいる→「鷹公」)
- 初出:名前の初出は第13巻第4章「夢の幕」#。ただし第13巻第2章「波斯の海」#から半ダース宣伝使が登場しているので、名前は記されていないが、この章からすでに鷹彦は登場しているはず。
- 主に第13~15巻に登場する。
- 鷹彦はサルジニヤの一つ島にいた三五教の宣伝使だが、正体を隠してウラル教に入り、他の5人と共にアーメニヤを旅立って、竜宮島に渡った。飯依彦と示し合わせて「以心伝心的作戦計画」を行った[1] [2]。この作戦とは、竜宮島でのウラル教の宣伝が失敗するような作戦である[3]。
- 1丈(約3メートル)もある翼を広げて飛ぶことが出来る[4]。半鳥半人のエンゼルで、空中を飛行して神業に参加すべき使命を持っているため、羽翼が神から与えられている[5]。
- 大黒主調伏相談会のメンバーに名がある[6]。
主なエピソード
半ダース宣伝使全般のエピソードは「半ダース宣伝使#主なエピソード」を見よ。
ここでは鷹彦が特に活躍するエピソードのみを記す。
- 第13巻:半ダース宣伝使は竜宮島でのウラル教の宣伝に失敗してアーメニヤに帰国することになった。船(鶴山丸)の中で三五教の日の出別命に遭遇する。日の出別命は宣伝歌で暴風を止めた。半ダース宣伝使はその神力に驚き、強行的態度に出て日の出別命を降伏させるか、それとも自分たちが降伏するか、二つに一つの決定に悩んだ。フサの国のタルの港に上陸し、フサの都を指して進む日の出別命の後を、半ダース宣伝使はこっそりついて行く。シヅの森で一夜を明かす。鷹彦が自分は三五教の宣伝使だと正体を明かした(第4章「夢の幕」#で正体を明かすがそれは一同が見た夢であった。しかし次の第5章「同志打」#で鷹彦は実際に正体を明かす)。鷹彦によって、他の5人はウラル教を止めて、三五教に改めることになった(ただし岩彦だけは改心がしきれていない)。〔第13巻第2章「波斯の海」#~第6章「逆転」#〕
- 第14巻:半ダース宣伝使一行は小鹿峠を登る。途中で音彦が弥次彦・与太彦と共にいなくなってしまった。鷹彦は「霊鷹」に身を還元して、3人を探すため、空を飛んで偵察に行く。〔第14巻第3章「鷹彦還元」#〕
- 第15巻:太玉命と半ダース宣伝使の一行はバラモン教が支配する顕恩郷に乗り込んだ。門の前で鷹彦は「霊鷹」に変じて、空から顕恩城をくまなく偵察し、門を中から開いた。〔第15巻第3章「十六花」#〕
同音異字の人物
似た名前の人物
脚注
- ↑ 第13巻第4章「夢の幕」#:鷹彦のセリフ「俺を一体誰だと考へて居る。抑々アーメニヤを出立するその時より、吾は三五教の鷹彦と云ふサルジニヤの一つ島に居つた宣伝使だ。猫を被つてウラル教に這入り、貴様等五人の中に加はりて竜宮の一つ島に渡り、飯依彦と以心伝心的作戦計画をやつて居るのも気がつかず」
- ↑ 第13巻第5章「同志打」#:鷹彦のセリフ「俺は貴様の云ふごとく実は三五教の宣伝使だ。瀬戸の海の一つ島に永らく居つたものだが、手段を以て貴様等の仲間に藻繰込み、総ての計画を熟知し居るこの方」
- ↑ 第13巻第5章「同志打」#:鷹彦のセリフ「一つ島の宣伝が不成功に終つたのも飯依彦と気脈を通じて遣つたから」
- ↑ 第13巻第5章「同志打」#:「この鷹チヤンはその名の如く羽翼が在つて鷹の通り空中は自由自在だ。一つ飛んで見せて遣らうかい』と云ひながら、一丈もある翼を拡げてバタバタと羽ばたきをして見せる」
- ↑ 第14巻第13章「山上幽斎」#:勝彦のセリフ「鷹彦は半鳥半人の境遇に居るエンゼルだ。彼は時あつて空中を飛行し、神業に参加すべき使命を持つて居るのだから、羽翼が与へられてあるのだよ」
- ↑ 第39巻第1章「大黒主」#:「コーカス山よりは梅子姫、東彦、高彦、北光神、高光彦、玉光彦、国光彦、鷹彦、秋彦等を初め数多の神司が集まつて」