葭原の国土
Jump to navigation
Jump to search
葭原の国土(よしはらのくに)は、霊界物語に登場する国。紫微天界の万里の海にある[1]。
概要
- 別名:葭の島(よしのしま)、貴の二名島(うづのふたなじま)
- 表記ゆれ:葭原の国、葭原の国原(くにはら)、葭原国(よしはらぐに)、葭原の島 [2]
- 初出:第79巻第1章「湖中の怪」#
- 第79巻・第80巻だけに出る。
- 葭原の国土は、未だ天地が固まらずクラゲなす漂える島々の中で、美しく地が固まった天恵の島。[1]
- 葭原の国土は、葦原の国土と比べ約10倍の広さを有する。[1]
主なエピソード
第79巻
玉耶湖に住む人面竜身の竜神族と、水上山に住む国津神の兄妹(艶男、麗子)の、愛憎の物語。 →詳細は「第79巻」を見よ
第80巻
予讃の国(葭原の国土の西半分)で、冬男・秋男の兄弟が水奔鬼と戦う。 →詳細は「第80巻」を見よ
住民
第79巻
【国津神】
【竜神族】
【その他】
第80巻
- 巌ケ根(岩ケ根):水上山の国館の執政。
- 春男、夏男、秋男、冬男:巌ケ根の子。
- 熊公、虎公:冬男の家臣。
- 水音、瀬音:巌ケ根の重臣。
- 松、竹、梅、桜:秋男の従者。
- 笑ひ婆、譏り婆、瘧婆、泣婆:水奔鬼。
- 五月、小百合、他二人:四人の美人。実は笑ひ婆、譏り婆、瘧婆、泣婆の変化。
- 山、川、海:水奔鬼。三人の乙女。それぞれ冬男、熊公、虎公と結婚する。
- 秋風、野分、夕霧、朝霧、秋雨:水奔鬼。泉ケ丘の五人の乙女。
- 虎王、熊王、狼王、獅子王:火炎山の猛獣の悪魔の王。
- 茄子、水菜:忍ケ丘の里人。
地理
次の地名のうち、「松浦の港」と「土阿の宮殿」以外は予讃の国にある。
第79巻
- 伊吹山 (葭原の国土):葭原の国土の中央に屹立する高山。
- 玉耶湖:伊吹山の麓をめぐる湖。
- 鏡の湖:伊吹山の中腹にある。
- 高光山:伊吹山の後方にある。
- 水上山:玉耶湖の上流にある大丘陵。
- 大井川 (葭原の国土):水上山の麓を流れている。
- 藤ケ丘:大井川の対岸にある。
- 琴滝:鏡の湖から流れ落ちる。
- 剣の池:琴滝が落ちる清泉。
- 水上川:水上山から流れ、玉耶湖に注ぎ込む。
- 竜の島根(竜宮島):伊吹山の南端に突出した島。
- 曲玉池:竜の島根にある。
- 栄居の浜:玉耶湖にある。
- 土阿の宮殿:土阿の国にある。
第80巻
- 火炎山:予讃の国の中心にある。
- 火の湖:火炎山が爆発した跡に出現した湖水。
- 秋男島:火の湖に浮かぶ小島。
- 忍ケ丘 (葭原の国土):
- 清水ケ丘:
- 泉ケ丘:
- 松浦の港:葭原の国土の東海岸にある。→「土阿の国」にある。
- 青木ケ原 (葭原の国土):高光山の聖場。
- 忍の里:忍ケ丘にある村落。
- 葭井の里:
貴の二名島について
- 「貴の二名島(うづのふたなじま)」という別名は、第79巻第23章「二名の島」#に1回だけ出る。「高光山を境として、東に御樋代神(注・朝霧比女の神)の貴の御舎は建てられ、土阿の宮殿を造り、改めて土阿の国と名付け給ひ、高光山以西を予讃の国と名付け給ひ、葭原の国土を総称して貴の二名島と称へ給ひけるぞ畏けれ」
- 二名島とは古事記で四国のことである。 →「二名島」を参照
- 予讃と伊予+讃岐、土阿とは土佐+阿波だと思われるが、伊予(愛媛県)と讃岐(香川県)は四国の北半分で、土佐(高知県)と阿波(徳島県)は南半分なので、予讃の国(葭原の国土の西半分)や土阿の国(東半分)の地理区分と一致しない。