忍ケ丘 (葭原の国土)

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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この項目では、第80巻に登場する葭原の国土の忍ケ丘について説明しています。その他の用法については「忍ケ丘 (曖昧さ回避)」をご覧ください。

忍ケ丘(しのぶがおか)は、霊界物語天祥地瑞に登場する丘。葭原の国土にある。

概要

主なエピソード

第80巻第1~5章と、第16~17章で忍ケ丘が舞台となる。

第1~5章

水上山の執政・巌ケ根は、葭原の国土の高光山以西の開拓にあたり、まず国形視察のために第四男の冬男を高光山の頂上に派遣した。冬男は水奔草が生い茂る中を進み、広くて低い丘山(忍ケ丘)に辿り着いた。そこには笑い婆と3人の乙女(山、川、海)が住んでいた。冬男は笑い婆に毒茶を飲まされて死んでしまう。〔第80巻第1章忍ケ丘#第2章行倒#

冬男の精霊は、やはり笑い婆に殺された冬男の家臣・熊公虎公の精霊と出会う。3人の精霊は笑い婆の命を取って、後の災いを取り除くため、忍ケ丘の笑い婆の家に向かう。〔第80巻第3章復活#

笑い婆は負傷して苦しんでいた。3人の乙女も笑い婆に殺された精霊であって、恨みを晴らすため笑い婆を介抱もせず見下ろしている。6人は協力して笑い婆を滅ぼそうとするが、譏り婆(笑い婆の妹)が現れて、笑い婆を連れて逃げ去ってしまう。〔第80巻第4章姉妹婆#

忍ケ丘の里(忍の里)に住む村人はみな笑い婆に殺された精霊であった。2人の婆が消え去り、里人は喜ぶ。冬男・熊公・虎公はそれぞれ山・川・海と結婚し、忍ケ丘の里は安らけく治まった。〔第80巻第5章三つ盃#

第16~17章

火炎山が大爆発を起こし、大きな湖水(火の湖)が出現した。高光山朝霧比女の神の一行は協議し、朝空男の神国生男の神の二柱が予讃の国へ様子をうかがいに行くことになった。二神が乗った天の鳥船は忍ケ丘に降り立つ。すると冬男たちの精霊が現れる。〔第80巻第16章火の湖#

湖水は忍ケ丘の一里ほど近くまで広がっており、生き残った猛獣や水奔鬼が忍ケ丘に登って来ようとするため、冬男たちはその防御に苦心していた。二神は生言霊を宣り上げると、猛獣や水奔鬼は丘に登って来られなくなった。国生男の神は忍ケ丘に館を造り国土を治めることにする。〔第80巻第17章水火垣#

その後

冬男は忍ケ丘に、熊公・虎公・山・川・海らと共に永久に鎮まり、霊界より葭原の国土の栄を守り、悪魔を亡ぼす神として永遠に国人より尊敬されることとなる。〔第80巻第20章復命#

脚注

  1. 葭原の国土の高光山を境として東を「土阿の国」と呼び、西を「予讃の国」と呼び、葭原の国土を総称して「貴の二名島」と呼ぶ。〔第79巻第23章#
  2. 葭原の国土(葭の島)は、葦原の国土の約10倍の広さを有する。〔第79巻第1章#