元伊勢

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

元伊勢(もといせ)とは、伊勢神宮が現在地に遷座する以前に鎮座していた場所(神社)のこと。

概要

神道五部書(伊勢神道の根本経典)の一つ『倭姫命世記』によると鎮座地は27宮あり、その比定地はおよそ90ヶ所もある。

現在では一般に元伊勢と言えば宮津市の「籠神社」が一番有名であるが、大本で元伊勢と言えば福知山市大江町の「皇大神社」を指す。明治34年(1901年)の「元伊勢お水の御用」の舞台となった。

明治~昭和初期までは「元伊勢」と言えば皇大神社(と元外宮の豊受大神社)を指していた。籠神社は「元伊勢」と認知されていなかった。

  • 昭和15年(1940年)平凡社刊『神道大辞典 第三巻』344頁「モトイセ」の項〈元伊勢 京都府加佐郡の府社皇大神社及び府社豊受大神社の俗称〉とだけ記されており、籠神社については触れられていない。(NDLDL蔵書 PID:1913359/1/208
  • 昭和29年(1954年)平凡社刊『大辞典 第24巻』440頁「モトイセ」の項〈元伊勢 京都府加佐郡府社皇大神社及び府社豊受大神社の俗称〉とだけ記されており、籠神社については触れられていない。(NDLDL蔵書 PID:2475036/1/544

文献で確認できるものは、昭和8年(1933年)から籠神社が「元伊勢」と呼ばれるようになっている。 →「トーク:元伊勢

関連項目

外部リンク