狭依彦(さよりひこ)は、霊界物語に登場する人物。旧名・猿世彦(さるよひこ)。常世城の重神。後に三五教の宣伝使となり、テルの国蛸取村で神徳を表し、アリナの滝のほとりに庵を建てて三五教を広めた。

概要

主なエピソード

第2巻

第8巻

  • 筑紫島から高砂島テルの国へ向かう朝日丸の中で、大中教の猿世彦と駒山彦は、三五教の自称宣伝使・清彦と出会う。その船には日の出神も乗っていた。日の出神の神徳を見て清彦は、日の出神の弟子となる。日の出神は「海の竜宮」へ行くため海に飛び込んでしまった。テルの港に上陸すると、清彦は2人を置き去りにして、1人でどこかに姿を隠してしまった。〔第8巻第1章朝日丸#第5章三人世の元#
  • 猿世彦と駒山彦の前に、全身光り輝く清彦が"日の出神"となって現れ、2人に教示して、再び消えてしまった。2人も三五教を宣伝するため高砂島を回ることにした。猿世彦は南へ、駒山彦は北へと進んだ。猿世彦はある漁村で、不漁で困っていた漁師たちに、宣伝歌を歌って蛸が自然に海から上がって笊に入るという奇瑞を見せる。その漁村(蛸取村)から数十町(数キロ)西方の「アリナの滝」に小さな庵を作り、この地方の人々に三五教を広めた。〔第8巻第6章火の玉#第7章蛸入道#〕 →「蛸取村」
  • "俄宣伝使"の猿世彦は三五教の教理をよく知らず、彼が説く教えは矛盾脱線だらけだったが、神を祈ることだけは一生懸命だった。そのため神は彼の熱心に感じて神徳を授けた。アリナの滝から数町(数百メートル)奥にある巌窟の中に直径1丈(約3メートル)ばかりの「鏡の池」があり、猿世彦はこの池で村人たちに禊を授けた。〔第8巻第8章改心祈願#
  • 猿世彦は名前を「狭依彦」に改めた。鏡の池の中から声が聞こえ、狭依彦に長々と厳しい説教をする。声は狭依彦に心底からの改心を促して、自分は「月照彦神」だと名乗った。〔第8巻第9章鏡の池#第10章仮名手本#

第29巻

  • 狭依彦は帰幽後、鏡の池の神となっていた。
  • 鏡の池から声がして、狭依彦の神の霊体だと名乗り、国玉依別に教示する。黄金の玉は瑪瑙の玉にすり替えられたが、自分にとってはたとえ団子石でも月照彦神が懸かった石の方が大切だ、と国玉依別は言う。狭依彦の神霊はその心がけを褒めた。〔第29巻第2章懸橋御殿#
  • 鷹依姫一行がいる白楊樹の下で怪物(頭の光った蛸入道)が現れ、「猿世彦の怨霊」だと名乗り、彼らに説教する。この怪物は実は猿世彦の怨霊ではなく、木花姫命が一行の執着心を払い、誠の宣伝使に仕立て上げるための計らいであった。〔第29巻第4章野辺の訓戒#

関連項目

脚注

  1. 第2巻第25章蒲団の隧道#
  2. 第2巻第33章焼野の雉子#
  3. 第8巻第2章五十韻#
  4. 第2巻第28章高白山の戦闘#:〈猿世彦は唯々として命を拝し、かつ救命の大恩を感謝し、尾をふり嬉々として帰国した。〉〈猿世彦は虎口を免れ、頭をさげ、腰をまげ尾をふりつつ〉
  5. 第8巻第7章蛸入道#:〈猿世彦は光つた頭から湯気を立てながら〉、甲(漁師)〈貴様の蛸のやうな頭を俺に呉れないかイ〉
  6. 第29巻第2章懸橋御殿#:〈蛸の様な禿頭の不細工な一柱の神、腰をくの字に曲げて〉
  7. 第29巻第11章日出姫#:〈頭の光つた脇立の狭依彦神〉