湯谷ケ岳
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主なエピソード
湯谷ケ岳(湯谷ケ峠)という言葉が出るのは第21巻第6章が初めてだが、第5章で舞台として出ている。
- 竜国別・玉治別・国依別の3人と元・泥棒6人(第4章で玉治別が改心させた)の9人[3]が高春山に向かう途中、山に囲まれた谷道で狼の大群(千匹狼)と出会う。玉治別は狼を言向け和そうとするが、他の8人とはぐれてしまった。その後、峠(名前は出て来ないが湯谷ケ峠だと思われる)の頂上の赤児岩で、玉治別は2人の荒男(アルプス教の部下)から味方と間違えられて風呂敷包みを受け取る。そして谷底で小さな木挽き小屋を見つけ一晩泊めてもらおうとする。そこは杢助の家で、妻のお杉が二時(ふたとき、約4時間)前に国替えしたばかりだった。他の8人もやって来る。風呂敷包みの中味は杢助の家から盗まれた金銀だった。そこに1冊の手帳(アルプス教の秘密書類)が入っており、一行9人はその手帳を持って津田の湖に向かって出発する。〔第21巻第5章「言の疵」#〕
- 6人の元・泥棒は杢助館で金銀を見てからまた泥棒に逆戻りし、仲間割れしたと見せかけて3人(武州、遠州、駿州)は津田の湖で宣伝使たちをやっつけることにし、残り3人(三州、甲州、雲州)は杢助館へ向かう。〔第21巻第6章「小杉の森」#〕
- 杢助館で3人は杢助に邪心を見破られ「改心の望みがない」と打たれようとするが、6歳の娘・お初(初稚姫)が出て来てそれを制止する。そして金銀(お初のために杢助が貯めたお金)を3人に渡し、もう泥棒は止めてこのお金で何か商売でもやりなさい、と言う。3人はお金を逃げて行った。杢助とお初は「金銀より貴い宝が手に入った」と喜ぶ。〔第21巻第7章「誠の宝」#〕
現実の湯谷ケ岳
亀岡市東別院町湯谷にある、標高622mの山。
亀岡市街から延びる摂丹街道(国道423号)は穴太の南方を通り、湯谷ヶ岳の北西方を通って、池田市へ続く。(池田市の西隣が川西市)
脚注
- ↑ 第26巻第8章「虎の嘯」#:「心の色も丹波の 湯谷ケ峠の山麓に 樵夫となりて身をひそめ」
- ↑ 第21巻第6章「小杉の森」#:「湯谷が峠の谷底の 木挽小屋なる杢助が 家に」、第21巻第7章「誠の宝」#:「湯谷ケ岳の山麓なる杢助が住家へ」、第26巻第8章「虎の嘯」#:「湯谷ケ峠の山麓に 樵夫となりて身をひそめ」、第26巻第10章「船歌」#:「湯谷ケ谷なる杢助が 館に」
- ↑ 高姫・黒姫が高春山の鷹依姫(アルプス教の教主)を言向け和すために出発してから3ヶ月が経つが何の連絡もないので、錦の宮の教主・言依別命は、竜国別・玉治別・国依別の3人に捜索を命じた。高春山に向かった3人が高熊山の岩窟に詣でて戸隠岩の麓で休んでいると、6人の盗賊に出会い、玉治別は6人を改心させる。この6人も同道することになる。〔以上、第21巻第2章#~第4章#〕