アタル丸
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エピソード
6月十三夜の夜、珍山彦は松竹梅の3人と共に常世国に向かうため、アタル丸に乗った。すると悪党の熊公と虎公も同じ船に乗っていた。この2人は、三笠丸(筑紫島のヨルの港から高砂島のテルの国へ向かう)で松竹梅と従者の照彦から金を奪って逃げた男たちである。
珍山彦は松代姫に、宣伝使の初陣として2人を言向け和すように指示する。
松代姫は宣伝歌を歌うと、虎公は泣き出した。珍山彦は熊公に霊をかけると大蛇彦命が懸かり、虎公に改心を迫る。罪の意識に責められたのか虎公は海に飛び込んでしまった。助けるために熊公も飛び込む。
松竹梅の3人は熊公と虎公の2人が救われるように神に祈る歌を歌う。
翌日の五つ時(8時頃)アタルの港に到着すると、波止場で2人が待っていた。海中で巨大な亀に救われたのだ。虎公は懺悔して謝罪する。改心した虎公は志芸山津見と改名しカルの国を宣伝することになる。