醜の岩窟 (フル野ケ原)
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この項目では、フル野ケ原にある醜の岩窟について説明しています。その他については「醜の岩窟」をご覧ください。
醜の岩窟(しこのいわや)は、霊界物語に登場する岩窟。フサの国のフル野ケ原にある。
固有名詞というよりは、魔が棲む岩窟というような意味の普通名詞のようである。
概要
主なエピソード
第13巻第8~21章で醜の岩窟が舞台となる。半ダース宣伝使が岩窟を出たり(幻覚)また戻ったりしながら、身魂磨きの旅を続け、最後には六人の本守護神が現れる。
- フサの都へ向かう半ダース宣伝使は、醜の岩窟に入って進んで行く。小さな部屋があり、美人の女宣伝使がいたが、妖怪変化であった。さらに進んで行くと、大きな広場があり、空が見えた。天の鳥船が降りて来て、日の出別命と女宣伝使と鷹彦が乗っていた。他の五人を乗せると鳥船は空に姿を隠した。〔第13巻第8章「醜の窟」#~第13章「上天丸」#〕
- しかし音彦、亀彦、駒彦の三人は気がつくとフル野ケ原にいた。歩いて行くと巨大な蛙(蟒の野呂公)と出会う。荒野を進んで行くが、気がつくと三人は醜の岩窟の中をさまよっていた。〔第13巻第14章「蛙船」#~第15章「蓮花開」#〕
- 三人は弥次彦・与太彦と出会い、臥竜姫という美人の館へ案内される。館に入ると上空が開け、日の出別命が乗った天の鳥船が見えた。一同は野原にいた。そこへ出雲姫という三五教の宣伝使が現れ、日の出別命の元へ案内される。タカオ山脈のコシの峠の麓の岩石の上で、日の出別命、鷹彦、岩彦、梅彦が待っていた。だが気がつくと三人(音彦、亀彦、駒彦)は、岩窟の中の臥竜姫の館の中にいた。〔第13巻第16章「玉遊」#~第19章「馳走の幕」#〕
- 三人はようやく心の岩戸が開けた。ここは岩窟の中心地点であり、この岩窟は木花咲耶姫命の経綸の聖場であって、高照姫神が鎮まる御舎であった。三人は心を改めて岩窟の探険を続ける。すると岩彦、梅彦、鷹彦の三人と出会う。そこへ火光が落下して爆発した。〔第13巻第20章「宣替」#〕
- 火弾は女神(木花姫の和魂)の姿となり、五人の御魂が開けたことを告げる。しかし岩彦はまだ開けていない。闇の中に五柱の女神(本守護神)と一柱の鬼(副守護神)が現れた。それぞれ名札がついており、女神には五人の名が、鬼には岩彦の名がついていた。岩彦は自分の副守護神の姿を見て思い知らされ、ようやく岩彦の本守護神も現れた。一行は醜の岩窟を出て、コシの峠へ進んで行く。〔第13巻第21章「本霊」#〕
第59巻第14章「舗照」#でキヨの関所のチルテル館の地下の岩窟に落ちた三千彦が「もう宜い加減に後へ引返しませう。何程行つても際限がありませぬわ。これからベルヂスタン、アフガニスタンの方へ行くと、斯んな岩窟は沢山あると云ふ事です。醜の岩窟と云つて随分有名なものもあるからな」と言っているが、この「醜の岩窟」は本項で解説している醜の岩窟(フル野ケ原の醜の岩窟)ではないかと思われる。