エデンの園
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エデンの園(えでんのその)は、霊界物語に登場する地名。メソポタミヤにある[1]。
概要
- 表記ゆれ:エデンの花園、エデンの楽園
- 初出:第1巻第27章「竜宮城の死守」#
- エデンの園は、種々の麗しい花が咲き乱れ、四季ともに果実が実り、東・北・西に青垣山をめぐらして寒風にさらされることなく、南方の陽気を受け、四神相応と称すべき楽園郷。南は広く展開して、エデンの河という大河が東南から西北に流れている。[2]
- いかなる悪鬼邪神もこの楽園のみは侵すことが出来ない安全地帯。[3]
- エデンの園と「エデンの野」は同じものとして扱われている。→詳細は「エデンの野」を見よ
主なエピソード
- 国祖隠退前は、エデンの園は悪神の拠点であったが、正神の管轄下となった。また天使長・高照姫命らが蟄居を命じられた。
- 国祖隠退後は、盤古大神の居所となり、怪奇現象が多発する。
- 大洪水後は、バラモン教の拠点となるが、後に三五教の管轄となる。
国祖隠退前
- エデンの園には邪神の棟梁・竹熊が割拠していた[4]が、大八洲彦命によって竹熊は敗れ[5]、また一時、悪神の鬼熊の手に落ちた[6]が、再び竹熊の手に戻り[7]、最終的に竹熊は死海で死んだ[8]ため、その後は竜宮城の管下になった[9]。
- 高照姫命(二代目天使長)ら四柱の天使(他に真澄姫命、言霊姫命、竜世姫命)は、邪神との戦いにおいて国祖が使用を厳禁していた「破軍の剣」を使ってしまった[10]ため、国祖からエデンの園に籠居するよう命じられた。〔第3巻第45章「猿猴と渋柿」#〕
国祖隠退後
- 八王大神常世彦は、盤古大神塩長彦に対し敬遠主義を取ることになり、エデンの園に宮殿を造って盤古大神にそちらに転居してもらった。あるとき宮殿の奥の間の床下から床を押し上げて竹が生え、竹藪と化してしまった。盤古大神は国祖の怨霊の祟りだとして大いに怒り、長刀で竹を片っ端から切り捨てて門戸に立てた(正月に門に削ぎ竹を飾る濫觴)。また松や梅も生えるという怪奇現象が起きる。〔第5巻第2章「松竹梅」#〕
- 塩光彦(盤古大神の息子)と玉春姫(八王大神の娘)は駆け落ちして、エデンの園の東北隅の大樹の下でひそかに暮らしていた。盤古大神は樹上の二人に下りろと叫ぶが、二人の耳には入らない。それは、この木の果物を食べると、目は疎く、耳は遠くなるからである。盤古大神は無理矢理二人を下ろして宮殿に連れ帰った。〔第5巻第3章「臭黄の鼻」#〕
- 二人は不離の仲なので、盤古大神は仕方なく、二人を結婚させるよう、八王大神に要求した。八王大神はその代償として、常治彦(八王大神の息子)と塩治姫(盤古大神の娘)を結婚させるよう懇請した。塩治姫は、角の生えている常治彦と結婚するのが嫌で、エデンの園を脱け出し、エデン川に飛び込んでしまった。〔第5巻第4章「奇縁万状」#〕 (この後、舞台は「エデン川」そして「顕恩郷」に移る)
- 大峠が迫り、エデンの宮殿(エデンの城)は倒壊・焼尽してしまう。〔第5巻第10章「奇々怪々」#、第23章「神の御綱」#〕
大洪水後
- 大国別はイホの都でバラモン教を開き、メソポタミヤに来てエデンの園と顕恩郷を根拠地とする。三五教の太玉命はエデンの園を回復して宮殿を造り、娘・照妙姫をエデンの園に残して、安彦・国彦・道彦を引き連れて顕恩郷に向かう。〔第15巻第1章「破羅門」#〕
聖書におけるエデンの園
エデンの園はもともと聖書に出て来る理想郷のことである。
神はエデンの園を耕し、守らせるために、アダムとエバを置いた。しかし禁断の果実を食べてしまったため、二人はエデンの園から追放されてしまう。
エデンの園から流れ出る川は4本の川(ピション、ギホン、ヒデケル、ユーフラテス)に分かれている。
その他
脚注
- ↑ 第15巻第1章「破羅門」#:「(大国別は)進んでメソポタミヤの秀穂の国に来り、エデンの園及び顕恩郷を根拠としたりける」
- ↑ 第3巻第45章「猿猴と渋柿」#、第5巻第2章「松竹梅」#
- ↑ 第5巻第2章「松竹梅」#
- ↑ 第1巻第27章「竜宮城の死守」#、第1巻第33章「エデンの焼尽」#
- ↑ 第1巻第35章「一輪の秘密」#:「大八洲彦命は(略)つづいてエデンの園に集まれる竹熊の魔軍を破り」
- ↑ 第1巻第47章「エデン城塞陥落」#
- ↑ 第1巻第49章「バイカル湖の出現」#
- ↑ 第1巻第50章「死海の出現」#
- ↑ 第3巻第45章「猿猴と渋柿」#:「エデンの園は、かつて邪神の棟梁竹熊の割拠せし所にして、鬼熊のために占領せられしが、鬼熊、鬼姫の没落後まつたく竜宮城の管下になりゐたりしところなり」
- ↑ 第3巻第44章「可賀天下」#
- ↑ 新月の光0234「霊界物語の地名」
関連項目
- エデン - 「エデン」が付く霊界物語の地名。