サルヂニヤ
サルヂニヤは、霊界物語に登場する島。瀬戸の海 (地中海)にある孤島。
概要
- 表記ゆれ:サルヂニア、サルジニヤ [1]
- 別名:瀬戸の海の一つ島(せとのうみのひとつじま)、地中海の一つ島(ちちゅうかいのひとつじま)、牛島(うしじま)、神島(かみじま)、炮烙島(ほうらくじま) [2]
- 初出:第5巻第33章「暗夜の光明」#(サルヂニア)
- 第1巻第46章「一島の一松」#の章末に、舞台として登場するが、固有名詞はなく、「地中海に羅列せる嶋嶼」とか「一つ島」と呼ばれている。[3]
- 国祖隠退の際、国祖の妻神・豊国姫命は「聖地の西南(ひつじさる)なる島国に退隠」[4]したが、これはサルヂニヤのことだと解されている。
主なエピソード
第1巻
高杉別は従臣の杉高に命じて、瑠璃光色の玉(黄金水の十二個の玉の一つ)[5]を一つ島(サルヂニヤ)に秘蔵させ、杉高をこの島の守護神に任命した。杉高は一つ島に岩窟を掘り、玉を納め、その上に印として松を植えた。これを一つ島の一つ松と呼ぶ。〔第1巻第46章「一島の一松」#〕
第5巻
国祖隠退後、天教山の爆発に際し、空から11個の美しい宝玉が瀬戸の海に落下した。数多の海神は海底深くこの玉を探し、杉高に奉った。瑠璃光色の玉と合わせ、一つ島に12個の宝玉が揃った。杉高の誠敬の心に国祖大神は感じて、ここに11個の玉を下して、12個の宝玉を揃えさせたのである。この12個の宝玉(天教山の十二個の玉)は天の磐船に乗せ玉若彦が守り、地教山の高照姫命のもとに送り届けられた。〔第5巻第33章「暗夜の光明」#〕
第12巻
深雪姫はサルヂニヤで、種々の武器を造り英雄豪傑を集め、悪魔征討の準備をしていた。天教山の天照大御神は、素盞嗚尊が高天原を占領しようという汚い心を持っていると誤解して、天菩比命に命じて征伐に向かわせた。天菩比命は数多の軍勢を率いて島に上陸し、島人を殺戮し、民家山林を焼き払い、深雪姫の館に迫る。深雪姫は部下に「決して剣を抜いてはならぬ」と厳命した。菩比命の軍が館の前に現れると、門前で手力男神(御年村の虎公)が門を開いて「ご自由にお入り下さい」と言う。意外なことを言われて菩比命は警戒するが、剣は鞘に弓は袋に納まった光景を見て警戒を解き、中に入る。そして敵味方入り乱れて酒宴となった。素盞嗚尊の麗しい心が判明し、菩比命はこの由を高天原に復命した。〔第12巻第22章「一嶋攻撃」#~第24章「言霊の徳」#〕
その他
- 玉光彦(三光の宣伝使の二男)は瀬戸の海の一つ島の深雪姫と結婚し、万寿山に帰って父・磐樟彦の後継者となった。〔第12巻第26章「秋月皎々」#〕
- 鷹彦(半ダース宣伝使の一人)は、三五教の宣伝使として瀬戸の海の一つ島に長らく居て、その後、ウラル教に潜り込み半ダース宣伝使の一員となった。〔第13巻第5章「同志打」#〕
現実のサルヂニヤ
地中海にある、イタリア領のサルデーニャ島(サルジニア島)のこと。瀬戸内海の神島に相応する。
脚注
- ↑ 使用回数は、サルヂニヤ5回、サルヂニア1回、サルジニヤ2回、瀬戸の海の一つ島5回、地中海の一つ島1回
- ↑ 第5巻第33章「暗夜の光明」#:「この島は地中海の一孤島にして牛島といひ、また神島、炮烙島と称へられた。現今にてはサルヂニア島と云ふ。またこの海を一名瀬戸の海と云ふ」
- ↑ 第1巻第46章「一島の一松」#:「しかして真正の玉は、森鷹彦は大八洲彦命に献り、高杉別は従臣の杉高に命じ、口に呑ましめて地中海に羅列せる嶋嶼に之を永遠に秘蔵し、杉高をこの島の守護神に任命した。一つ島に堅き岩窟を掘り、玉を深く蔵め、その上に標の松を植ゑておいた。これを一つ島の一つ松といふ」
- ↑ 第4巻第45章「あゝ大変」#
- ↑ 第5巻第33章「暗夜の光明」#:「注意深き高杉別は、従者の杉高に命じ、その一個たる瑠璃光色の玉を、窃にこの島の頂上なる岩石を打ち破り、深くこれを秘蔵せしめ、その上に標示の松を植ゑ、杉高をして固くこれを守らしめつつあつ」
関連項目
外部リンク
- サルデーニャ - ウィキペディア
- <kb>サルジニア島}}