「シロの島」の版間の差分

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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2024年11月29日 (金) 17:39時点における最新版

シロの島(しろのしま)は、霊界物語に登場する島。月の国の東南端に浮かぶ島[1]で、月の国の一部[2]

概要

  • セイロン島」「錫蘭島(せいろんとう、しろしま)」「錫蘭の島(しろのしま)」とも呼ばれる。島全体が一つの国であり「シロの国」と呼ばれる場合もある。[3]
  • 「シロ」は「セイロン」の言霊反しである。セイ→シ ロ→ロ ン→無し(動物音[4]
  • 初出:第16巻第1章天橋立#(錫蘭の島)
  • 月の国の東南端の海中に浮かぶ大孤島。[1]
  • 神代よりこの島は非常に人文が発達しており、エルサレムに次いで、神代における文明国であった。[1]
  • 仏教の始祖である釈迦が誕生した島[5]。釈迦が仏教を興すまでは、バラモン教の勢力の中心となっていた[6]
  • 大洪水の時に地球が大傾斜するまでは、今のように熱帯ではなく、温帯であった。しかし釈迦が生まれた時代にはすでに赤道直下に近い島国となっていた。[7]

シロの意義

シは「磯輪垣(しわがき)」の約(つづ)まりで、ロは国主あり人民あり、独立的土地を有し城廓を構えて王者が治める、ということ。またシロは「知る」の転訛で、天下を知召(しろしめ)す王者が居る島、ということ。

 シロの島といふ意義はシは磯輪垣(しわがき)の約(つづま)りである。シワ垣とは四方水を以て天然の要害となし、垣を作られてゐるといふ意味である。ロといふ言霊の意義は、国主あり人民あり、そして独立的土地を有し、城廓を構へて王者の治むるといふ事である。神代の昔より此島は非常に人文が発達してゐた。エルサレムに次いでの神代に於ける文明国であつた。故に之をシロの島といふ。又シロといふ別の意味はシロは知るの転訛にて、天下をしろしめす王者の居ます島といふことである。

 ついでに島といふのはシは水であり、マは廻る言霊である。故に古(いにしへ)は島には人の家もなく、又人類の棲息せざりしものの称へであつた。しかしながら此物語にも高砂島、筑紫島、自転倒島などと島の名義を以て呼んでゐるのは、此言霊の意義より言へば実に矛盾せし如く聞ゆるであらう。さり乍ら、今日の称呼上分り易きを尊んで、現代的に島と称へた迄である。其実はシロといつた方が適当なのである。

住民

第24巻

第36巻

地名

主なエピソード

第24巻第2章と、第36巻で舞台となる。

第24巻第2章

小糸姫鬼熊別の娘)は友彦とシロの島へ駆け落ちするが、やがて友彦に愛想を尽かして逃げだし、小舟で海に出る。〔第24巻第2章唖呍#〕 (海で遭難するが五十子姫梅子姫に救われて竜宮島に渡る →竜宮島

第36巻

君子姫清子姫(八人乙女の第七女とその侍女)はフサの国でバラモン教に捕まり小舟で海に流されてシロの島に漂着した。

シロの島はバラモン教のサガレン王国別彦)が治めていたが、妖僧・竜雲ウラル教を広め、王妃ケールス姫を籠絡していた。家臣の大半は竜雲になびいてしまい、ついにサガレン王は竜雲によって幽閉されてしまう。〔ここまで第36巻第1章#第8章#

サガレン王は忠臣に救われ、山の中の岩窟に隠れ、天下を取り戻すために謀をめぐらす。そこへ天の目一つの神が「無住居士」と名乗って現れ、神教を垂れる。

君子姫と清子姫はサガレン王に協力し、城に乗り込んで竜雲を言向け和した。

天の目一つの神の媒酌によりサガレン王と君子姫は結婚し、竜雲とケールス姫は改心して三五教の宣伝使となった。〔ここまで第36巻第9章#第24章#

→詳細は「第36巻」を見よ

現実のシロの島

セイロン島(スリランカ)のこと。

霊界物語ではセイロン島で釈迦が生まれ仏教が興ったとされるが、一般的には釈迦が生まれたのは現在のネパール南部のルンビニという村だと言われている。

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 第36巻第1章二教対立#
  2. 第23巻第18章波濤万里#:「釈迦の生れし月氏国 錫蘭島に身を忍び」、第24巻第1章粉骨砕身#:「廻り廻りて印度の国 錫蘭島に打渡り」
  3. 使用回数は、シロの島34回、セイロン島9回、錫蘭島9回、錫蘭の島6回、シロの国2回
  4. 『新月の光』0368「シマとシロ」:「シマはシは水、マは丸い土で、水の廻っている所で世界は昔はシマ(島)である。セイロン島はセイはシ、ロンのンは動物音で、ロとなるからシロ島となる。廻りに水をめぐらした島でシは水、ロは固まるである」
  5. 第36巻第1章二教対立#:「仏教の始祖釈迦如来が誕生したる由緒深き島である。 釈迦は此島より仏教を西蔵、安南、シヤム、支那、朝鮮と、其教勢東漸して、遂に自転倒島の我日本国にまで、其勢力を及ぼしたのである」
  6. 第36巻第1章二教対立#:「此シロの島は後世、釈迦が現はれて、仏教を起す迄は、殆どバラモン教の勢力の中心となつて居たのである」
  7. 第36巻第1章二教対立#:「地球の大傾斜せしより以前は、今の如く余りの熱帯ではなかつた。気候中和を得、極めて暮しよき温帯に位置を占めて居たのである。併し釈迦の生れたる時代は、すでに赤道直下に間近き島国となつて居たのである」

外部リンク