「モールバンド・エルバンド」の版間の差分
Jump to navigation
Jump to search
16行目: | 16行目: | ||
== 主なエピソード == | == 主なエピソード == | ||
=== 第29巻 === | === 第29巻 === | ||
− | * [[ゼムの港]]で、[[鷹依姫]]一行の行方を探す[[高姫]]一行に、[[マール]]が「[[天祥山]]の滝に打たれて修業している最中に、モールバンドに襲われそうになったところ、鷹依姫一行の宣伝歌によって救われた」ということを話す。〔{{rm|29|17|途上の邂逅}}、{{ | + | * [[ゼムの港]]で、[[鷹依姫]]一行の行方を探す[[高姫]]一行に、[[マール]]が「[[天祥山]]の滝に打たれて修業している最中に、モールバンドに襲われそうになったところ、鷹依姫一行の宣伝歌によって救われた」ということを話す。〔{{rm|29|17|途上の邂逅}}、{{rms|29|18|天祥山}}〕 |
=== 第32巻 === | === 第32巻 === |
2024年5月23日 (木) 11:29時点における最新版
モールバンドとエルバンドは、霊界物語に登場する怪獣。第29~33巻に登場する。アマゾン河やその岸辺に棲んでいる[1] [2]。
概要
- 初出:第29巻第17章「途上の邂逅」#(モールバンド)、第32巻第1章「万物同言」#(エルバンド)
- アマゾン河の「寝覚の淵(ねざめのふち)」にモールバンドの本陣がある。[3]
- 【モールバンドの外見的特徴】モールバンドは、水陸両棲動物の怪獣で、象の体を14~5ほど集めたような太さの長い体をしている。四本の足の先に爬虫類のような水掻きがある。爪の長さは7~8尺(2メートル強)あり、剣のように光り、かつ尖っている。鰐のような頭をしており、口は非常に大きい。鹿のような角を生やし、その角の尖端からはいつも煙のようなものが噴出している。目は常に血走っている。尻はトカゲの尾のようで、必要に応じて40~50間(70~90メートル)まで伸ばす事が出来る。尾の先には鋭利な両刃の剣のような凶器が付いている。[4]
- モールバンドは全ての猛獣の王として覇を利かしている。いかなる大蛇も猛獣もモールバンドに恐れおののき、森林深く姿を隠して、モールバンドの害を免れようとしている。[4]
- 【エルバンドの外見的特徴】エルバンドは、鰐でも大蛇でもないがそれに似た姿で、4本の足があり、鱗は鉄のように固く、竜のような髯を生やしている。頭は玉のように丸く、目は小さい。頭部を必要に応じて、細く長く伸ばして、動物の血を吸って生きている。[4]
- モールバンドは猛獣を捕食する時、男性的に敵をグッとにらみつけ、尻尾を打ち振り、尾の端の剣で敵を叩きつけ、切り殺し、その後に自分の腹に入れてしまう。それに対しエルバンドは、動きが極めて女性的で、動物のが寝ているすきに、柔らかい蛸のような頭をどこまでも細く長く延ばして、動物の肛門に、舌の先や口の先を当てて、生き血を搾り取る。[4]
- モールバンドとエルバンドが最も恐れている敵は、アマゾン河の畔に棲息している巨大な鰐の群である。[4]
- モールバンドとエルバンドは、兎を食べることを最も好み、日夜そのことのみに精神を傾けている。[5]
- 〈アダムの霊を受けつぎし 大蛇の魂はモールバンド エバの霊を受けつぎし 悪狐の霊はエルバンド さも恐ろしき悪神と 生まれ変りて〉[6]
- 第32巻第13章「平等愛」#でモールバンドとエルバンドは、高姫ら宣伝使一行12人に言向和され、言霊の妙用に感じて、竜体となって天に昇り、風雨を司り神人万有を安住させる神の使いとなった。
- 王仁三郎は三鏡の中で、武力による戦争を「モールバンド式」、陰険な政戦を「エルバンド式」と呼んでいる。[7]
主なエピソード
第29巻
- ゼムの港で、鷹依姫一行の行方を探す高姫一行に、マールが「天祥山の滝に打たれて修業している最中に、モールバンドに襲われそうになったところ、鷹依姫一行の宣伝歌によって救われた」ということを話す。〔第29巻第17章「途上の邂逅」#、第18章「天祥山」#〕
第32巻
モールバンドとエルバンドは兎が大好物であるが、兎は密生した樹木の中の安全地帯(兎の都)に集まり、巨大な体を持つモールバンドとエルバンドはそこに侵入することが出来なかった。そこで仕方なく、あまり好きではないが虎や狼、熊、獅子などを捕り喰らっていた。
あるとき、モールバンドは猛獣が集まる獅子の巣窟(獅子王の都)にエルバンドを使者として派遣し、獅子王に談判した。その内容は、獅子王が熊、虎、狼を使い、兎の都に侵入し、毎日数百の兎を生け捕りにしてモールバンドに献上せよ。さもなければ、それら猛獣たちを手当たり次第に捕食する、という要求であった。エルバンドが帰った後、獅子王は猛獣の代表者を集めて会議を開き、討議をした結果、モールバンドの要求に従い、兎の都に攻め込むことにした。〔第32巻第2章「猛獣会議」#〕
アマゾン河の北岸に上陸した高姫一行4人が、モールバンドに襲われているところへ、安彦・宗彦一行4人が助けにやって来た。天津祝詞を奏上するが、モールバンドは少しも屈しない。そこへ、帽子ケ岳から琉と球の大火光が落ちて来た。モールバンドは驚いてアマゾン河に逃げ去った。〔第32巻第11章「人の裘」#~第32巻鰐の橋#〕
モールバンドとエルバンドは、高姫ら宣伝使一行12人の善言美詞の言霊に言向和され、言霊の妙用に感じ、竜体となって天に昇り、風雨を司り神人万有を安住させる神の使いとなった。〔第32巻第13章「平等愛」#〕
脚注
- ↑ 第32巻第2章「猛獣会議」#:「されど兎は最早此安全地帯に集まりし事とて、巨大なる肉体を有するモールバンドは、数多の密生したる樹木に遮られて、ここに侵入するを得なくなつて了つた。如何にエルバンドと雖も、アマゾン河の岸より首を伸ばし、ここ迄届かす事は到底出来ない」、「然るに此頃モールバンド、エルバンドの一族、アマゾン河より這ひ上り来り」
- ↑ 第32巻第1章「万物同言」#:「鷹依姫一行は、かかる怪物の棲息するアマゾン河の河口に辿り着き」
- ↑ 第32巻第2章「猛獣会議」#:「アマゾン河のモールバンドの本陣と聞えたる寝覚の淵を指して帰り行く」
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 第32巻第1章「万物同言」#
- ↑ 第32巻第2章「猛獣会議」#
- ↑ 第32巻第3章「兎の言霊」#
- ↑ 月鏡「エルバンド式とモールバンド式」#