長高山

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

長高山(ちょうこうざん)は、霊界物語に登場する山。

概要

  • 初出:第2巻第32章言霊別命の帰城#
  • 場所はどこにあるのか不明だが、現実の地理に照らし合わすと、モスクワより東、シベリアあたりにあるのではないかと思われる。[1]


主なエピソード

主に第2巻第37~38章と、第3巻第36~37章で舞台となる。

第2巻第37~38章(清照彦が主役)

高白山(アラスカ)の清照彦荒熊彦の子)は、末世姫言霊別命の妹)と結婚し、海峡を越えて、長高山の北方に都を開いた[2]。〔第2巻第32章言霊別命の帰城#

長高山の清照彦は、高白山の父母(荒熊彦荒熊姫)が言霊別命に反抗を続けると知り、吐息をついて思案した後に、高白山を攻めることに決めた。すると妻・末世姫が「父母の恩は海より深し、今は中立を保つべし」と出陣を思い止めようとし、自害する。それを見た清照彦は自分も自害しようとすると、元照彦(言霊別命の弟)がそれを制止した。竜宮城の言霊別命から高白山攻撃の命令が下り、清照彦は神軍を率いて出陣する。荒熊彦夫妻はローマへ逃げ、陥落した高白山は清照彦が治め、長高山は元照彦が治めることになった。〔第2巻第37章長高山の悲劇#

清照彦は、荒熊彦夫妻はローマで殺されたとの報を聞く。妻も父母も死んでしまい、清照彦は自害しようとするが、女神が現れ「しばし時を待て、両親と妻に再会させる」と告げられる。そして歳月が経ち、鳥船に乗って、言霊別命と共に両親と妻が現れた。言霊別命は、長高山は荒熊彦夫妻が、高白山は清照彦が治めよと命じる。〔第2巻第38章歓天喜地#

第3巻第36~37章(大道別が主役)

大道別モスコーの侍従長)は聾唖痴呆を装い各地各山の国魂神の動静を調査[3]することとなり、長高山に進む。後を追って来た八島姫も長高山に入った。長高山は清照彦末世姫夫妻が主将として守っていたが、常世姫の間者が善の仮面を被って潜り込み、城内の神人らを糸竹管弦でもって籠絡していた。間者の鬼丸(本名は鷹虎別)が魔軍を率いて城内に現れ清照彦を殺そうとするが、大道別によって魔軍は追い払われる。清照彦は大道別・八島姫に長高山の主将の地位を譲ろうとするが、大道別は聾唖痴呆を装い、聞こえないふりをする。長高山はその後一回の紛擾も起こらず長く栄えた。大道別と八島姫はいつの間にか長高山から消え去った。〔第3巻第36章唖者の叫び#第37章天女の舞曲#

脚注

  1. 元照彦高白山(アラスカ)の戦いに敗れ、「長駆してローマに遁れ(略)モスコーをへて(略)長高山に到着し」第2巻第36章#ということが書いてあり、アラスカ→ローマ→モスコー(モスクワ)と東の方へ移動しているので、長高山はモスコーより東にあると考えられる。
  2. 第2巻第32章言霊別命の帰城#:(舞台は高白山)「言霊別命はやむをえず、一まず神山彦一行とともに帰城(注・竜宮城への帰城)せむとするに際し、元照彦を一間に招き、清照彦の所在を教へ、かつわが妹の末世姫を娶し、斎代彦を相そへて、海峡をこえ、長高山の北方に都を開き、時期を待ちつつあることを密かに告げた」…つまり高白山(アラスカ)から海峡を越えたところに長高山がある。
  3. 第4巻第3章#:「私は一度聾唖痴呆となつたが、南高山において不思議のことより一たび全快した。それより、各地各山の国魂神の動静を調査すべく長高山に進み、ふたたび神命により、今度は偽の聾唖痴呆と化け高白山にむかひ」