荒河の宮

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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荒河の宮(あらかわのみや)は、霊界物語に登場する宮。南高山の山続きの高山の奥に建つ社殿。祭神の荒河明神(その正体は大狸)が退治された後、焼き捨てられた。

概要

初出:第3巻第33章巴形の斑紋#

主なエピソード

南高山一帯の神人は、毎年冬の初めに荒河明神に犠牲(生け贄)を捧げ盛大な祭典を行っていた。万一この祭典を怠った時には南高山一帯に暴風・猛雨・大洪水を引き起こす暴悪な神であった。

大道別は、八島姫(南高山の守神・大島別の娘)の身代わりとなって柩に入る。社前に柩が供えられた。深夜、社前の扉が開いて、金棒を引っ提げた異様の怪物が現れる。目は鏡のようで、口は耳まで引き裂け、あばた石を括りつけたような歪んだ鼻。大道別は天津祝詞を一生懸命唱えると、柩は自然に四方に解体した。大道別は立ち上がり怪物の胸部に長刀を突き刺すと、怪物は倒れて死んだ。その怪物は六面八臂の邪鬼の眷族の大狸だった。

そこへ天上から国直姫命が現れて、大道別に「これから道彦と名乗り、地上の各地を巡り悪神の陰謀を探り、国治立命に報告せよ」と命じる。

以後、荒河の宮は焼き捨てられ、南高山地方の禍いは絶たれた。〔ここまで、第3巻第33章巴形の斑紋#第34章旭日昇天#