木山の里
木山の里(きやまのさと)は、霊界物語に登場する村。紀の国の日高山の山奥にある。
概要
- 別名:日高の庄(ひだかのしょう)[1]
- 初出:第23巻第6章「神異」#(日高の庄)、第23巻第7章「知らぬが仏」#(木山の里) ただし第5章「親子奇遇」#から舞台になっている。
- 日高山の山奥にあり、家が7~8軒の村。滝があり、そのそばに竜神が祀られている小さな祠(竜神の宮)がある。[2]
住民
主なエピソード
第23巻第5~6章で舞台となる。
- 日高川を溯ってきた秋彦と駒彦の二人は滝行を終えた後、竜神の宮の周辺に実っていた柿を食べてしまった。この柿は竜神の寵愛の柿とされていた。すると社殿が鳴動を始めたので、二人は逃げてしまう。常楠・お久夫婦と出会い、二人はその生き別れた子供であったことが判明する。〔第5章「親子奇遇」#〕
- 酋長の木山彦は、二人が柿を盗み食べたことを竜神のお告げで知り、常楠の家に二人を捕まえに来る。この柿を食べる者がある時は、竜神の祟りで、日高山一帯の地方に大洪水などの天災が起きるため、二人を人身御供としてお詫びをするのだという。二人は、どうぞ人身御供にして下さい、そんな悪業をなす竜神を改心させますと言う。二人は唐櫃に入れられ竜神の宮に供えられた。しかし実は白狐の高倉、旭が身代わりとなり、二人は常楠・お久を連れて、家に火をかけ、熊野を目指して逃げて行った。
- 竜神の宮で、秋彦、駒彦に化けた白狐は、白髪異様の悪神を二つに切り裂いて退治した。今後は柿の実を取って食ってよいと村人に告げ、姿を隠す。それを聞いた木山彦・木山姫夫婦は、後を追って熊野へ向かう。〔ここまで、第23巻第6章「神異」#〕
第23巻第8章「縺れ髪」#(舞台は熊野)で次の8人の親子関係(生き別れた親子)が明らかにされる。