大自在天
(大自在天神から転送)
大自在天(だいじざいてん)及び常世神王(とこよしんのう)は、霊界物語の登場人物。大国彦の称号。 →詳細は「大国彦」を見よ
概要
表記ゆれ:自在天、大自在天神
「大国彦」と呼ばれるより「大自在天」「常世神王」等と呼ばれることの方が多い。[1]
第39巻以降は「梵天帝釈(ぼんてんたいしゃく)」を冠して「梵天帝釈自在天」と呼ばれる場合がある。
大自在天は仏典に登場する仏の名であり、記紀の大国主のことである。[2]
第5巻第17章「勢力二分」#で、常世城を拠点にしていた大自在天・大国彦は「常世神王」に改称した。[3]
第10巻の黄泉比良坂の戦いで大国彦は「日の出神」の名を騙り、部下の広国別に「常世神王」と騙らせている[4]。そのため第10巻での「常世神王」は大国彦を指す場合と鷹取別を指す場合がある。
大国彦の子の大国別がイホの都でバラモン教を創始し「大自在天」と称した[5]、霊界物語に記されているが、大国別は名前だけの登場であり、その回数も少ないため、「大自在天」が大国別を指している場合はほとんどない。
なお、ヒルの国アラシカ山の神王の森には、常世神王を祭る祠があるが、この常世神王とは大自在天大国彦ではなく、なぜかウラル彦である。 →「神王の祠」を見よ
世間一般の大自在天
一般に大自在天とは、ヒンドゥー教の最高神であるシヴァ神の別名である。他の別名 Maheśvara (マヘーシュバラ)(大主宰神の意)が大自在天と訳された。
七福神の一人・大黒天はシヴァ神と大国主が習合したものである。
(霊界物語で「梵天帝釈自在天」と呼ばれる場合があるが)梵天と帝釈天は共に仏法を守護する神。
- 大自在天 - コトバンク、大自在天 - ウィキペディア
- シバ - コトバンク、シヴァ - ウィキペディア
- 大黒天 - コトバンク、大黒天 - ウィキペディア
- 梵天 - コトバンク、梵天 - ウィキペディア
- 帝釈天 - コトバンク、帝釈天 - ウィキペディア
脚注
- ↑ 使用回数は、大自在天207回、自在天123回、大自在天神9回、常世神王200回、大国彦195回
- ↑ 第3巻序文#:「この物語のうちに大自在天とあるは、神典にいはゆる、大国主之神の御事であつて、大国彦命、八千矛神、大己貴命、葦原醜男神、宇都志国魂神などの御名を有したまひ、武力絶倫の神にましまして国平矛を天孫にたてまつり、君臣の大義を明らかにし、忠誠の道を克く守りたまふた神であります。本物語にては大自在天、または常世神王と申しあげてあります。 大自在天とは仏典にある仏の名であるが、神界にては大国主神様の御事であります」
- ↑ 第5巻第17章「勢力二分」#:「大国彦は、大鷹別以下の神々とともに常世城において、堅固なる組織のもとに神政を開始した。しかして大自在天を改名して常世神王と称し」
- ↑ 第10巻第1章「常世城門」#:「体主霊従の政策を 広国別に事依さし 天下を偽る常世神王とこそ称へけり」、第10巻第2章「天地暗澹」#:「常世神王広国別、ア、イヤイヤ、大国彦神に申し上げます」
- ↑ 第15巻第1章「破羅門」#:「茲に大自在天大国彦の末裔大国別、醜国姫の夫婦をして、埃及のイホの都に現はれ、第二のウラル教たる婆羅門教を開設し、大国別を大自在天と奉称し」「婆羅門の教は、一旦日の出神と偽称したる大国彦の子にして、大国別自ら大自在天と称し」