イホの都
イホの都(いほのみやこ)は、霊界物語に登場する都。イホの国にある。
概要
- 表記ゆれ:埃及の都(いほのみやこ)、イホ村 [1]
- 別称:埃及都(えじぷとみやこ)、エジプトの町(原典の表記は「エヂプトの町」)、エジプト都(えじぷとみやこ)(原典の表記は「エヂプト都」)
- 「イホ」は「エジプト」の言霊反しである。→「イホの国#概要」を参照
- 初出:第12巻第2章「直会宴」#(イホの都)
- イホの都はバラモン教の発祥地である。大自在天大国彦の子である大国別は、常世の国から埃及に渡り、イホの都でバラモン教を開教した[2]。しかし三五教の夏山彦、祝姫、行平別、三光の宣伝使によってその勢力は失墜したため、メソポタミヤの顕恩郷に本拠地を移した[3]。
- 「埃の宮(えのみや)」はイホの都のことかも知れない。
住民
次の2人は第35巻に出る(ただしイホの都は舞台にはならない)
主なエピソード
第12巻第2~12章でイホの都が舞台となる。
万寿山を発った三光の宣伝使(高光彦、玉光彦、国光彦)は白瀬川の大蛇退治に向かった。その途中、イホの都の「祠の森」にある国魂の祠の後ろで寝ていると、大勢の人がやって来て祭典を開き、続いて直会の宴となった。天候不順で不作のため、人々は酋長の夏山彦や金持ちの春公に不満をぶつけ、財産を分け与えるように要求する。人々はほとんどがウラル教だが、夏山彦や春公は三五教であることを明かした。侠客の初公は群集を煽り、棍棒で二人に襲い掛かる。〔第12巻第2章「直会宴」#〕
そこへ三五教の宣伝使・蚊取別が現れ宣伝歌を歌い出す。初公は怒るが、その隙に夏山彦と春公は逃げてしまった。夏山彦の家に押しかけようする初公や群集を、蚊取別は霊縛をかけて動けなくしてしまう。初公は、町の人達がかわいそうだから、悪の仮面を被って憎まれ者となり二人に掛け合ったのだと言う。蚊取別は初公の霊縛を解いた。そして初公に、人々の霊縛の解き方を教えてあげる。改心した初公を連れて、四人の宣伝使(蚊取別と三光)は夏山彦の館へ向かった。〔第12巻第3章「蚊取別」#~第4章「初蚊斧」#〕
一行五人は夏山彦の館に寄った後、白瀬川の大蛇を言向け和しに向かう。山の中で寝ていると日の出神が現れて、ここは実は大蛇の背中であり、夏山彦の館だと思っていのは実は大蛇の尻尾であった、慢心していたので騙されたのだと諭す。大蛇は空に上りつつあった。一同は手をつないで命からがら飛び降りた。〔第12巻第5章「初貫徹」#~第7章「覚醒」#〕
それは夢であった。五人が目を醒ますと、本物の夏山彦の一隊がやって来て、五人を館に案内した。館の奥の間で祝姫(蚊取別の妻)が一絃琴を弾いていた。祝姫は白瀬川の大蛇退治に向かい秋月滝で魔神にやられて息が絶えそうになったところを夏山彦に救われたのだ。祝姫は夏山彦に横恋慕されて悩んでいた。蚊取別は祝姫に突然、離縁を申し渡す。そして夏山彦と結婚しなさいと言い渡す。実は蚊取別は、ある尊い神の命を受けて、宣伝使の養成に注力している天使であり、祝姫が因縁のある霊(みたま)の夫婦に巡り会うまで、他の霊と結婚して使命を誤らないよう、一旦自分の妻としたのである[4]。蚊取別の媒酌により夏山彦と祝姫は結婚式を挙げた。そして祝姫は一行五人と共に白瀬川の魔神を言向け和すため館を出発した。〔第12巻第9章「正夢」#~第12章「化身」#〕
現実のイホの都
現実のエジプトの首都はカイロであるが、霊界物語のイホの都にはピラミッドのようなものは登場しない。