筑紫の島

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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筑紫の島(つくしのしま)は、霊界物語に登場する島。現代のアフリカ大陸のこと、また、その雛型である九州のこと。

概要

  • 表記ゆれ:筑紫島(つくしじま)、筑紫洲(つくしじま) [1]
  • 別名:アフリカ、亜弗利加、亜弗利加国[2]、阿弗利加
  • 初出:第4巻第36章天地開明#(筑紫の島)
  • 筑紫の島の国魂神純世姫神(多計依姫)。[3]
  • 島の過半は砂漠であり、4つの国(下記参照)が大山脈で区画されている。[4]

筑紫の島には次の4つの国がある[5] [4]第7巻でそれぞれ次のように守護職が定められている。

国名 守護職
熊襲の国 建日別(旧名・小島別[6]
火の国(肥の国) 建日向別(旧名・八島別[7]
豊の国 豊日別(旧名・虎転別[8] [9]
筑紫の国 白日別(旧名・高照彦[10]

イホの国(現代のエジプトに相応)は筑紫の島に含まれないようである。[11]

4つの国の位置関係ははっきりしないが、九州における筑紫(筑前、筑後)、豊(豊前、豊後)、肥(肥前、肥後、日向) 熊襲の位置関係から考えると、筑紫の国は北部、豊の国は東部、火の国は西部・中部、熊襲の国は南部に位置するのではないかと考えられる。

主なエピソード

筑紫の島は次の2ヶ所で舞台となる。

第7巻第24~47章
日の出神が、熊襲の国肥の国豊の国筑紫の国の順で周り、各地の守護職を任命して行く。→「第7巻」を見よ
第34~35巻
黒姫が、失踪した夫・高山彦を探しに筑紫の島へ行く。結局、夫は見つからなかったが、35年前に捨て子した息子・玉治別と再会する。→「第34巻」「第35巻」を見よ

「筑紫」が付く言葉

「筑紫」の言霊解

第30巻附記 天津祝詞解#の「筑紫の日向」の説明の中で、次のように解説されている。

筑紫は「尽くし」「究極」「完全無欠」「円満具足」である。数で言えば「九」であり、筑紫が九州[12]に分かれているのはそのためである。筑紫や九州という地名が先に起こったのではなく、地名は後から付けられたもので、本来は筑紫も日向も天地創造の時からの語である。

古事記での筑紫の島

ナギ・ナミの国生みによって筑紫島が生まれる。身(み)一つで面(おも)四つ、即ち国が四つある。

「次に筑紫の島を生みたまひき。この島も身一つにして面四つあり。面ごとに名あり。かれ筑紫の国を白日別といひ、豊の国を豊日別といひ、肥の国を建日向日豊久士比泥別といひ、熊曽の国を建日別といふ。」(『新訂古事記』角川文庫)

その他

「筑紫」は霊界物語の中で、「心筑紫の」とか「誠筑紫の」というように、「尽くし」の語呂合わせ的に使われる場合も多々ある。

脚注

  1. 使用回数は、筑紫の島67回、筑紫島24回(島と嶋を問わず)、筑紫洲1回、筑紫の洲1回、アフリカ17回、亜弗利加19回、阿弗利加3回
  2. 第34巻序文#:「筑紫の島即ち亜弗利加国」
  3. 第6巻第25章金勝要大神#:「つぎに純世姫神をして、筑紫の守り神となさしめ給ひぬ。これを多計依姫といふ。筑紫の島とは現代の亜弗利加大陸なり」
  4. 4.0 4.1 第35巻第1章言の架橋#:「さうして此島は身一つにして面四つあり。火の国豊の国筑紫の国熊襲の国と大山脈を以て区劃されてゐる。さうして島の過半は大沙漠を以て形作られてゐる」
  5. 第7巻第40章三人奇遇#:「この島は身一つに面四つあり、豊国、肥国、熊襲国、筑紫国と区別され居るなり。しかしてこの四つの国を総称して又筑紫の洲といふなり」
  6. 第7巻第28章不思議の窟#
  7. 第7巻第36章豊日別#。ただしそこでは「建日別」という記されているが、「建日向別」の間違いではないかと思われる。詳細は「火の国#住民」の「建日向別」の脚注を見よ
  8. 第7巻第40章三人奇遇#
  9. 第7巻第36章豊日別#
  10. 第7巻第46章白日別#
  11. 第12巻第2章直会宴#:「イホの都ものり越えて いよいよ筑紫の島に着く」:イホを越えたその向こう側に筑紫の島があると読める。
  12. ここで言う九州とは、筑前、筑後、肥前、肥後、豊前、豊後、日向、大隅、薩摩の九つの国のことだと思われる。

外部リンク